ロックダウン中のセブ…歓楽街コロンはどうなってる?
フィリピンといえば女の子遊びを思い浮かべる人も多いことでしょう。
マニラやセブには東南アジアでも有名な歓楽街がいくつもあり、大きな声では言えないですが、信じられないような料金で女の子を買うことが出来てしまいます。
また、いかがわしいお店だけでなく、クラブやバー、KTVなどフィリピーナと飲んでおしゃべりできるお店が多数あります。
そんな、男性にとっては興味津々なフィリピンの歓楽街。
英語留学先、そしてリゾート地として知られるセブには、「コロンストリート」と呼ばれる有名なエリアがあります。
フィリピーナが水着姿でダンスを披露してくれるゴーゴーバーは、気軽にお持ち帰りもできるとあって、日本人観光客にも人気です。
コロンストリートは夜になるとそこかしこにネオンが煌めき、眠ることはありません。
しかし、セブでも新型コロナウイルス感染拡大予防で3月28日から州全域がロックダウンされています。
生活に必要なお店以外は全て営業停止措置を取らされており、コロンストリートにあるお店もほぼ全てクローズしてしまいました。
■キャッチはいない
ルソン島に続きセブでもロックダウンが始まってからは、コロンストリートにはほとんど人が歩いていません。
普段なら夜には大勢の人で賑わい、キャッチや売春婦でいっぱいになる場所で、特に日本人は何人もの客引きに声をかけられて歩くのも大変なくらいですが、今はとても静かになっています。
フィリピン政府はバーやクラブなどの営業も許可していませんので、キャッチもいないのです。
ドゥテルテ大統領は、不要不急の外出をして反抗すれば射殺する、くらいの発言をしているので、当然といえば当然でしょう。
コロンストリートだけでなく、セブシティはどこを歩いても人通りがかなり少なくなっています。
■コンビニはオープン
コロンストリート付近で開いているのはコンビニくらいです。
今やセブでは酒類の販売も禁止されているので、お酒を飲んで騒ぐことも当然出来ませんし、コンビニでもコーラや水を買うくらいしか出来ません。
入り口では検温を実施しているところもあるようです。
なお、コンビニであっても出かける際には「QUARANTINE PASS」(外出許可証)が必要になります。
外出できるのは1家庭につき1人だけです。
また、一部の飲食店はテイクアウトもしくはデリバリーでのみ営業しているところがあります。
■歓楽街がゴーストタウンに
ロックダウン前は若い男女を中心に大勢のお客が集まり、KTVにもゴーゴーバーにも可愛いフィリピーナたちが出勤し、客引きが次々と外国人に声をかける光景が広がっていたコロンストリート。
熱気と活気、そして人々の欲望が溢れ、独特の盛り上がりを見せていました。
しかし今となっては、それも嘘のよう。
お店が全てクローズしているだけでなく、電気もほとんど消されているめ全体が暗くなり、まるでゴーストタウンのようです。
もちろん立ちんぼの女の子なんて見かけませんし、お酒禁止なので酔っ払いもいません。
その代わり、スリに遭うようなこともなさそうですが・・。
仕事を失ってしまったKTV嬢や風俗店勤務のフィリピーナたちは、一体どうしているのでしょうか。
彼らは身を削って家族のために働いていましたが、今や収入を得ることができなくなり、政府からのサポートを待つしかない状況です。
ドゥテルテ大統領は貧困層への給付金や物資の配給も行なっているそうですが、どうやら行き届いていない人たちもたくさんいるようです。
■セブのロックダウンはいつまで?延長も?
セブのロックダウンは4月28日までとされていますが、それは今からわずか1週間後です。
新型コロナウイルスの感染者は減るどころかセブでも急増し始めていて、4月21日時点でセブ市173人(死者6人)、マンダウエ市9人、ラプラプ市13人となっています。
マニラと比べれば格段に少ないですが、セブ市内では増加ペースが上がっていることに人々は不安を覚えているようです。
このままだとロックダウンが延長される可能性もあるでしょう。
まだ何もはっきりしたことは発表されていませんが、多くの住民が延長するのではと予想しているようです。
ただ、ほとんどの住民が生活に困っており、ロックダウンが長引くほど経済的なダメージは大きくなっていきます。
いつまで都市封鎖を続けるか?続ける場合はどういったサポートを実施すべきか?フィリピンも大きな岐路に立たされている状況です。
なお、日本人がフィリピンを出国することに関しては制限されていないので、日本へ帰国することは可能ですが、現在ほとんどの航空会社が稼動しておらず、日本へ飛ぶ便もほぼありません。
感染者数でいえばセブよりも日本の方がずっと多い状況なので、もしかすると現在セブにいる人はそのまま滞在し続けたほうが安全かもしれません・・。