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東洋一のスラム街トンドの「ハッピーランド」で火災


世界的に有名なフィリピンのスラム街トンド。
 
「スモーキー・マウンテン」と呼ばれるごみ山があったことでも知られ、東洋一のスラム街として有名なエリアです。
 
そんなトンドの「ハッピーランド BRGY105」という地区で、18日に火災が発生したと報じられています。
 
消防車約15台が出動し、約500世帯が避難し、負傷者はいなかったそうです。
 
 

■ハッピーランドとは・・

まるで楽しいテーマパークのような名前の「ハッピーランド」。
 
フィリピン政府は1995年に国のイメージダウンを避けるためスモーキーマウンテンを閉鎖しましたが、そこに住んでいた人々がすぐ近くに作った集落です。
 
「ハッピー」は「幸せ」という意味の英語ではなく、「Hapilan」という「ごみ捨て場」という意味のビサヤ語から来ているんだとか。
 
この地区には2006年の時点で約3,500人の住民がいましたが、現在は12,000人以上になっているそうです。
 
ハッピーランドでは、ゴミ捨て場の周囲に人々が集まり、ゴミを漁ります。
 
そして、金属など売れそうなものだけでなく、一般市民が捨てたジャンクフードのゴミですら拾うのだそう。
 
フライドチキンが大好きなフィリピン人が捨てた鶏肉のゴミは、煮沸してリサイクルされ、スラムの人々に数ペソで売られます。
 
こういった「残飯」を調理したものはスラムでは「パクパク」と呼ばれており、食べ物として取引されているのです。
 
お腹を空かせた人々は、残飯だろうと何だろうと、生きるためには口にするしかありません。
 
 

■新型コロナウイルス感染リスクが高い

悪臭が漂い、トイレも海や川にそのまま垂れ流しているような生活を送っているスラム街は、病気も蔓延しやすい環境です。
 
もちろん、ちゃんとした水道もありません。
 
また、十分な食べ物が手に入らないため、栄養失調で倒れる子供達も大勢います。
 
人が入るだけで床や壁が揺れるような脆い家は3畳ほどしかありませんが、そこに家族が10人くらいで住んでいることも珍しくありません。
 
つまり、新型コロナウイルスの感染予防において重要とされている「手洗い」や「ソーシャル・ディスタンシング」は、ほぼ不可能な環境なのです。
 
家族はおろか隣の家の人とも、すれ違う時には肩がぶつかるくらい通路が狭く、”3密(密集、密接、)”は避けられません。
 
スラムに住む人々は、いつ新型コロナウイルスに感染してもおかしくないのです。
 
 

■アジアに蔓延する問題

大量に散乱するゴミにより有毒なガスが発生し続けているトンドでは、火災もたびたび起こっています。
 
スラムでは電線を勝手につなぎ直して盗電するのが日常になっているそうですが、そのせいで火災が起きやすいようです。
 
子供達は裸足で遊びまわっていますが、鋭利で危険なごみもたくさん落ちています。
 
新型コロナウイルスに感染せずともその他の伝染病にかかる可能性が高く、彼らの生活は常に死と隣り合わせです。
 
教育をまともに受けることもできない彼らは、学歴社会のフィリピンで真っ当な仕事を見つけるのも難しく、どんなに頑張っても月4,500円程度しか稼げないそうです。
 
こうして親子何代にもわたって、ゴミ拾いで生活する家族が大勢いるのです。
 
また、この問題はフィリピンだけでなくインドネシアやカンボジア、インドなどアジア中にあるスラムで起こっています。
 
しかし、どこの政府もスラム街に対しては具体的な対策を取っておらず、スラムの中でクラスター(感染者集団)が出てくる可能性も高いでしょう。
 
スラム街で爆発的に感染が広がれば、それが一般市民へも広がっていくことは避けられません。
 
政府には早急な対応が求められています。