ロックダウンから2週間経ったセブ、マクタン
人口約5,000万人を抱えるフィリピンのルソン島は現在新型コロナウイルス感染拡大防止のため封鎖されていますが、第二の都市のあるセブ州も同様に、隔離措置が実施されています。
普段は旅行や英語留学先として人気のセブですが、厳しく外出が取り締まられている今は、ほとんどの商業施設や娯楽施設が閉まり、閑散としています。
■セブ州のロックダウンはいつまで?
セブ州全域で実施されている「強化されたコミュニティ隔離措置(Enhanced Community Quarantine)」ですが、期限は都市によって異なります。
・セブ市:4月28日12:00まで
・マンダウエ市:通知があるまで
・ラプラプ市:4月28日まで
ただ、状況によってはさらに延長される可能性もあるでしょう。
■航空便も運休
日本人の出国は許可されていますが、セブには未だに帰国できずに残っている日本人留学生も大勢いるようです。
しかし、セブから日本へのフライトは現在定期便がすべて運休しており、再開の目処は立っていないそう。
国内線を飛ばしている航空会社もありません。
チャーター便に関しては、「セブ・日本人会」がフィリピン航空に依頼して成田行きをこれまでに7機飛ばしており、4月15日に8機目が飛んだそうです。
また次の便が出るかは分かりませんが、Fecabookで搭乗希望者を募っているようなので、乗りたい方はこまめにチェックしておいた方が良いでしょう。
■リゾート地ラプラプの様子
美しいエメラルドグリーンの海と白い砂浜で海水浴が満喫できるマクタン島のラプラプ市は、今のところ新型コロナウイルスの感染者は3名ほどにとどまっています。
しかし、隔離措置もしっかり行われており、道路ではタンク車による消毒液の散布作業をする様子も見受けられます。
日用品や食料品など生活必需品の買い出し以外の外出は禁止で、出かけられるのも各家庭で1人だけです。
許可証には2人までの名前が記名でき、どちらか1人が買い物に行けるとのこと。
また、家からスーパーまでの距離が遠い人は自治体の無料ミニバスに乗ることが出来ますが、本数が少なく1時間以上待つこともあるそうです。
コーラやアイスクリームが売り切れになるなど若干物流が滞っている様子もあります。
ただ、警察によるパトロールも頻繁に行われているため今のところ大きなトラブルはなく、かつて日夜賑わっていた観光地は閑散としています。
■これから暑くなるセブ
マニラ首都圏と比べればまだ平和なセブですが、感染者は徐々に増えている模様です。
さらに、これからセブは最も暑い時期に入るため、スーパーに入店するために長時間外に並んだり、バスを待ったりするのは厳しくなってくるでしょう。
マスクをするのも不快になってくるかと思います。
また、街中で警備にあたっている警察や軍の人たちは、40度近くにもなる気温の中、長袖の制服で勤務しています。
ラプラプのビーチでは、遊泳していたフィリピン人達が逮捕されたケースもあったようです。
住民もすぐ近くに泳げる海があるのに遊んではいけない、というのは大きなストレスになるでしょうね。
ロックダウンから2週間が経ったセブですが、今後もしばらくは家から出ず、事態が収束するのを静かに待つしかなさそうです。