フィリピンで流行中のスーパーアプリ「Kumu」
今、「Kumu」というスマホアプリがフィリピンでじわじわと人気を集めているそうです。
「Kumu」とは、フィリピン初のライブストリーミングアプリだそうですが、非常にさまざまな機能を持ち合わせており、今後世界で流行するのではないかと騒がれています。
■Kumuとは?
Kumuは、ローランド・ロスとレクシー・ジョシュ・ドラドという2人のデベロッパーによって開発された”スーパーアプリ”だそう。
2018年にリリースされました。
日本でいうLineと似たような性質でもあり、フィリピン人のニーズを満たす機能を多々搭載しており、今後世界のソーシャルメディアの中心となるとも言われています。
メインとしている機能はビデオ会議やビデオチャットだそうで、ユニークな多種類のスタンプが送れるのも特徴です。
また、ウェブプログラミング、クイズショー、ゲーム、ライブ配信などで交流でき、ユーザー同士でプレゼントを贈ったりもできるそう。
自分が好きなタイプの性格の人とだけ繋がれる機能や、フォローしている人のアップデート閲覧、コミュニティ(Kumuなのでクミュニティと呼ばれているらしい)に参加したりする機能もあります。
今あるソーシャルメディアアプリを全て1つにまとめたような感じだそうです。
さらに、KumuにはPaypalを使ったデジタル決済機能もあり、ウォレットとして使うことも可能。
その他、送金、Eコマース、ブロックチェーン、AR(拡張現実)、教育といった機能を備えているとのこと。
ライブ配信者に投げ銭をしたり、ユーザーがライブ配信を見ながら商品を購入できる機能も備えており、動画を使って商品を売りたい人やクリエイターにも多大な可能性を与えるとしています。
とにかく、あれば便利そうな機能は何でも付けちゃった!みたいなアプリですね。
■Kumuの使い方は?
使い方は簡単で、アプリをインストールしたらサインインするだけ。
メールアドレス、電話番号を入れればアクティベーションコードが送られてくるので、それを入れて、プロフィールや写真を登録します。
また、すでに持っている電話帳からKumuのネットワークを構築することもできるのだそう。
自分の近況をタイムラインにアップしたり、気に入った音楽や動画をシェアしたり、ライブ配信したりと、楽しみ方は無限大です。
■資金500万ドルを調達
なお、Kumuは4月14日にスタートアップとして500万ドル(約5億3,800万円)を調達したとして、ニュースになっています。
新たな資金で新たな機能を追加する予定とのことです。
出資している企業としては、インドネシアのOpenspace Ventures、Kickstart Ventures、フィリピンの財閥の1つであるABS-CBN、Gobi-Core Philippine Fund、Summit Media、Foxmont Capital Partersなどがあります。
■新たなビジネスのプラットフォームになるかも?
今、新型コロナウイルスの影響により世界中で都市封鎖や外出禁止が実施されており、自宅でも楽しめるエンタメアプリはユーザーが増えているそう。
Kumuではこの1カ月間の間に、教会や組織がオンラインイベントを開催できる新機能をリリースしたそうです。
Kumuの現在の登録ユーザー数は300万人。
1日約25,000本ものライブ配信が行われているそうで、視聴時間も1日1時間ほどというデータが出ているとのこと。
フィリピンと比べてソーシャルネットワークには疎めの日本人にとっては、機能が多すぎて何が何だか?という気もしますが、リアルで人と会うことが出来なくなっている今、こういったサービスの需要が高まっていることは間違いないでしょうね。
まだ日本語ではリリースされていないようですが、ブルーのメガネザルのキャラクターもなかなか可愛いですし、興味のある方はインストールしてみると良いかもしれません。
新たなビジネスチャンスにも繋がりそうです。