シャープ三重工場でフィリピン人労働者がデモ活動
今やフィリピンでも日本でも、本当にマスクが手に入りにくくなってしまいました。
特に首都圏では、薬局もコンビニも常に売り切れで、店舗によっては入荷すらしていないようです。
現在、電機メーカーのシャープが、3月下旬から1日15万枚のマスクを製造しているそう。
新型コロナウイルス感染拡大により、政府から補助を受けてマスク生産を増やしているとのこと。
そんな中、三重県多気町五佐奈の工場の正門前では9日、フィリピン人労働者40人が「私たちにマスクを作らせて」とデモ活動を行なったそうです。
彼らはもともとシャープの亀山工場で働いていましたが、2018年に液晶パネルの需要が落ち込んだ際に雇い止めに遭い、2019年からは三重工場に勤務していました。
しかし勤務日数が少なくなり、月給20万円ほどあったのが6〜7万円に落ち込んでいるそう。
彼らには養わなければならない家族もいるため、シャープの工場でマスクを作るのならその仕事を自分たちに与えてほしい、勤務日数を増やしてほしいと訴えました。
なお、2018年に雇用を失った約3,000人の外国人たちは、いずれも就業資格を持つ外国人で、フィリピン人のほか、ペルー人やブラジル人、ボリビア人なども含まれているとのことです。
デモ活動があった同日、シャープの戴正呉社長のもとには、「ユニオンみえ(三重一般労働組合)」から、組合員をマスク製造ラインで働かせることなどを求める要求書が出されました。
「ユニオンみえ」には、フィリピン人による労働組合「シャープ・ピノイ・ユニティ」も加盟しています。
さらに、三重の鈴木英敬知事にも、雇い止めや解雇がないよう事業主への周知を求める要請書が提出されたということです。
新型コロナウイルスの問題とは別に、日本では雇い止めをはじめとする外国人労働者を巡る問題が多々あります。
シャープだけではなく多くの自動車産業や食品工場でも起こっていることです。
いずれにしても、マスクは早く手に入れたいものですね・・。
日本政府からの布マスク2枚はいつ届くのでしょうか?
そして店頭で普通に買える日は来るのでしょうか?
マニラ首都圏やセブでは、マスクをせずに外出はできません。
売られるのを待つより、作った方が早いかもしれません。