フィリピン自宅待機で準備しておきたいアイテム
新型コロナウイルス感染拡大予防でルソン島全域とセブ州全域がロックダウンしてから、早3週間が経ちました。
外出禁止のため自宅にこもっていることがほとんどかと思いますが、国内の感染者は4月6日時点で3,660人と依然として増え続けており、自分もいつ感染するかと思うと不安になることもあるでしょう。
マニラ首都圏の病院はすでにほとんどが満床となっており、いざ体調を崩してもすぐには診てもらえないような事態になってきています。
ただ、万が一新型コロナウイルスに感染しても、健康な成人であれば自分で治療することも可能です。
事実、病院にまったく行かずに回復している人も多数います。
今回は、もし自分や家族が新型コロナウイルスにかかってしまった、もしくはその疑いが出た、という時のために、用意しておきたいものを見てみたいと思います。
■体温計
新型コロナウイルスに感染していた場合、37.5度以上の熱が4日以上続くと言われています。
そのため、具合が悪いと思ったらすぐに体温を確認しなければなりません。
体温計は一般家庭であれば大体1台は持っていると思いますが、もしも無いという人は今のうちに手に入れておいた方が良いでしょう。
熱がある時はほとんどの場合体感で分かるものですが、正確な数字を記録しておけば、病院も受診しやすくなります。
日本のドラッグストアでは売り切れになっているところもあるようですが、アマゾンなどネット上では普通に買えます。
■解熱剤
高熱が出た時のために、解熱剤も常備しておきましょう。
日本の薬だとロキソニンやイブなどがありますが、フィリピンには「タイレノール」や「アビドル」、「アスピリン」といった解熱鎮痛剤が売られています。
普通の風邪ではむやみに解熱剤を使うと症状を長引かせてしまうとも言われていますが、新型コロナウイルスで40度近い熱が出れば、苦しくて仕方ないと思います。
まずは薬を飲んでよく寝て様子を見ましょう。
なお、薬に関しては妊婦やアレルギーのある人は飲めないものもあるので、事前に必ず確認しておいてください。
■マスク
フィリピンでは外出時にマスクを着けていない人は誰もいないくらいになりました。
感染していなくても着用必須であり、もしも感染していれば広めないために必ず着用しなくてはいけません。
ただ、フィリピンでも日本と同様品薄になったり価格が高騰したりしています。
そのため最近では布製マスクが主流になってきているようです。
布とゴムがあれば自分でも作れますし、街中では布製マスクを売り歩く行商人も出てきているので、家族の分も合わせて何枚かまとめて買っておきましょう。
■食料、水
新型コロナウイルスに感染したら外出はできなくなりますので、いざという時のためにある程度の食料は家に置いておきましょう。
野菜や肉などの生鮮食品は腐ってしまうので買い溜めはできませんが、缶詰や米、レトルト食品などは1〜2週間分くらいはあると安心です。
また、高熱が出ると脱水症状にもなりやすいので、水分がしっかりとれるようミネラルウォーターやスポーツドリンクのようなものも、常備しておくことをおすすめします。
なお、新型コロナウイルスによる肺炎の時にお酒を飲むと症状が悪化することがあるようなので、アルコール摂取は控えた方が良いかと思います。
■消毒用アルコール、石鹸
消毒用アルコールや除菌剤も日本と同様手に入りにくいフィリピンですが、もし売っていれば買っておきましょう。
新型コロナウイルス感染者が出た場合、その家族も感染リスクが非常に高いため、こまめに除菌することが大事になります。
特に手で触ることの多いドアノブやテーブル、椅子、電気のスイッチ、スマホ、子供のおもちゃ、パソコンのキーボードなど、常に念入りに拭くようにしてください。
もしもアルコールが売っていない場合は、水で薄めた漂白剤でも除菌できます。
漂白剤小さじ4に対し、水1リットルでちょうど良い濃度の消毒液が出来るそうです。
ただしこれは手には使えないので注意してください。
使う時も手に付かないようゴム手袋などを着用しましょう。
手を清潔にしたい時は、石鹸で洗えば大丈夫です。
日本人はもともと頻繁に手を洗うと言われていますが、新型コロナウイルスにも大変有効なので、こまめに石鹸を使って洗いましょう。
また、手を拭くタオルを清潔にしておくことも忘れずに。
■普段の体調管理をしっかり!
いずれにしても、新型コロナウイルス予防には体調管理が最も大事です。
手洗い・うがいはマストですが、栄養バランスの良い食生活、十分な睡眠、休養、そして運動といった、基本的な生活習慣が免疫力の高い体を作ります。
免疫が高ければ、仮に新型コロナウイルスに感染しても発症しない場合もありますし、症状が出ても自力で治しやすくなります。
また、ストレスを溜めないことも重要です。
リモートワークや自宅待機、外出禁止など普段の生活が一変してしまい、体のリズムが崩れてしまった、という人も少なくないかもしれません。
新型コロナウイルスに負けないよう、自己治癒力と免疫力の高い強い体作りを心がけましょう。