中国からフィリピンへ贈られた検査キットが不良品
フィリピンでは新型コロナウイルスの検査件数が少ないことが問題になっており、先日中国からマスクなどとともに10万人分の検査試薬を含む医療物資を受け取りました。
しかし、フィリピン保健省の調べによれば、その検査キットはWHO(世界保健機関)基準で40%の精度しかないことが明らかになったそうです。
そのため、使わずに保管してあるとのこと。
■WHOの基準満たさず
実は検査キットは様々な国から寄贈されているようで、保健省ではその精度について事前に検証しているのだそう。
その結果、中国以外の国や組織から提供されたものはWHOの基準に基づいており問題なかったと発表しています。
■スペインでも6万個の不良品検査キット返品
中国からの検査キットについては、スペインなど他国でも同様の事例があります。
スペインは最近中国のバイオイージー社というところから検査キット約58,000個を購入したものの、精度が30%程度だったため返品することになっているそうです。
バイオイージー社は、サンプルの収集やキットの使用方法が間違っていたのでは?としていますが、そもそも検査キットの使い方の説明が十分でなかったとも付け加えています。
また、在スペイン中国大使館によれば、この企業が製品販売の公的許可を得ていないことも判明したそう。
さらに、チェコでも中国製の不良品検査キットが報告されています。
■必要な精度は80%
新型コロナウイルスは出来るだけ早く感染者を見つけて隔離することが重要なので、検査キットの数は多ければ多いほど良いですが、肝心の精度が低ければあまり役に立ちませんね・・。
なお、WHOが定めている検査キットの基準は、精度80%程度とのことです。