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フィリピンのコロナウイルス対策と国民の反応


フィリピンでは今日までに、新型コロナウイルスの感染者636人、死者は38人が確認されています。
 
イタリアで感染者74,386人、死者7,503人、スペインで感染者47,610人、死者3,434人が出ているところを見れば、フィリピンの数字はそれほど高くありません。
 
 
しかし政府は、かなり早い段階から、外国人の入国禁止や移動制限、そしてマニラ首都圏を含むルソン島全域のロックダウンへ踏み切っています。
 
人々は家から出ることも出来ず、仕事も失い、不自由を強いられている状況です。
 
 

■不自由ながらも政府を支持する人々

そんな中、それでもドゥテルテ大統領を支持し、国の方針に素直に従う人たちが多くなっています。
 
フィリピン人といえば一般的には規律を守らないいい加減な人種というイメージを持たれていますが、実際に出歩く人々をほとんど見かけなくなった状況を見れば、そのようなイメージは払拭されるかもしれません。
 
国民は今、ドゥテルテ大統領が次々と打ち出すコロナウイルス対策を、事細かに守って生活しているのです。
 
 

■ドゥテルテ大統領が勝ち取ってきた信頼

その背景には、これまでドゥテルテ大統領が築いてきた功績があります。
 
新型コロナウイルスがこれほど流行する前までは、フィリピンではもっぱら「麻薬戦争」が議論の的になっていました。
 
フィリピンを発展へ導くには、麻薬犯罪を根絶することと、汚職を繰り返す役人を成敗することだとドゥテルテ大統領は考えていたのです。
 
麻薬犯罪に少しでも手を染めれば裁判にかけられることなく逮捕され、抵抗すれば殺されるという強権的なやり方は、世界の人権団体などからは強く批判されたものの、治安の改善を望んでいた国民からは根強い支持を受けました。
 
さらに、警察や政府職員の悪事を次々と暴き、誰にでも平等の正義をかざしたドゥテルテ大統領。
 
フィリピン国民にとって彼は、かつてない変革が期待できるヒーローとなったのです。
 
つまりドゥテルテ大統領は今回のコロナウイルス騒動が起こる前から、国民から厚い信頼を得ていたと言えます。
 
ドゥテルテ大統領の方針に従っていれば大丈夫!彼を信じよう!という結束力さえも生まれたのです。
 
その証拠に、街中では高齢者や子供(時間関係なく外出禁止)の姿を見ることはほとんどなくなりましたし、政府に反抗するデモや暴動なども一切起きていません。
 
Facebookなどでは規律を守るためのコミュニティも作られ、みんなで協力して国を守っていく姿勢を見せています。
 
 

■規律を守る人々 VS 守らない人々

ただ、こういった規律を守る人たちの結束力が強まってきたとともに、逆に規律を守らない人への怒りや不満の声を上げる人も増えているようです。
 
いまだに目的もなく外を歩き回る人を批判し、罰則を与えるよう求めたりしています。
 
自分たちの「正義」に反する人々に対しては厳しく監視するようになったのです。
 
これが正しいのか間違っているのかジャッジすることはできませんが、少なくとも”国の統制”を望んでいるフィリピン政府にとっては、好都合に進んでいると思われます。
 
 

■貧困層にとってはメリットなし

しかし、貧困層はロックダウンによって収入も仕事も失い、明日食べるものすらどうやって調達すれば良いか分からないような状態です。
 
彼らはコロナウイルスにかからないための「手洗い」もまともに出来ず、「濃厚接触」を回避することも難しい環境にあります。
 
閉鎖では新型コロナウイルスの感染拡大を多少防ぐことはできても、飢えに苦しむ人たちにとっては何も良いことはないのです。
 
生活に困窮すれば、犯罪に走ることも十分考えられるでしょう。
 
 

■政府の慎重かつ迅速な決断が求められている

マニラ首都圏およびルソン島全域のロックダウンは4月12日までとなっていますが、今後の動向によっては延長される可能性もあると思います。
 
コロナウイルスのピークは6月〜7月になるとも言われており、ルソン島以外の地域がロックダウンされることも考えられます。
 
しかし、国の経済面や国民のストレスを考えても、これ以上長く続けるべきかは分かりません。
 
フィリピンだけに限ったことではありませんが、政府が下す決断にはこれまでにないほどの慎重さと迅速さが求められているのです。