フィリピン国内33軒のホテルが営業再開
フィリピンでは新型コロナウイルス感染防止のため、3月18日以降の国内のホテルの新規予約を禁止する方針をとっていました。
このホテル閉鎖は4月14日まで続く予定でしたが、3月23日のフィリピン観光省の発表によれば、国内33軒の宿泊施設について宿泊客を受け入れることを認めたそうです。
■3万室の部屋が確保される
マニラ首都圏とともにルソン島全域が閉鎖され公共交通機関もストップしてしまった今、多くの企業の従業員が出勤したくても出来ない状況にあります。
フィリピン政府は「公共交通機関で出勤しなくても良いように、周辺のホテルなど宿泊施設を確保する」というガイドラインを打ち出していましたが、そもそも近くにホテルがなかったり部屋数が足りなかったりと、出勤できない問題の解決につながっていませんでした。
今回33軒の宿泊施設の営業許可を出したことにより、3万室の部屋が確保されることになります。
■医療従事者のほか、OFWにも対応
主にこれらの宿泊施設を利用する予定になっているのは、医療従事者や社会に不可欠なサービスを提供している事業者の従業員です。
ただ、トランジットでフィリピンに入国する外国人や、海外から帰国したフィリピン人出稼ぎ労働者(OFW)の宿泊も受け入れるとのこと。
濃厚接触を避けるため、1人1部屋を割り当てることが条件となっています。
■宿泊料金の値上げは禁止
さらにフィリピン観光省は、医療従事者などに対する宿泊料金について最低限に抑えるよう求めました。
法外に値上げをした場合、罰則を課す可能性もあるとのこと。
また、宿泊施設は最小限の人員で運営し、宿泊客の国籍や滞在期間などを報告することが義務付けられているということです。