フィリピン渡航歴のある日本人のコロナウイルス感染者

フィリピン国内で今日までに確認されている新型コロナウイルスの感染者は230人、死者は18人となっています。

そして今や中国本土を抜いてワースト1位となってしまったイタリアは、感染者33万人、死者1万4,000人以上。

気になる日本はというと、感染者1,849人、死者52人（3月23日時点）です。

中国と近い割にずいぶん数字が低いので、オリンピック開催のために実際よりも少ない数字を公表しているのでは？という指摘もあります。

目立つのは海外渡航歴のある感染者で、フィリピンから帰国した人の感染も頻繁に発見されています。

■フィリピンに渡航歴のある日本人の感染

今月に入ってから感染確認が発表された人たちの中で、フィリピンに渡航歴のある人をリスト化してみると・・

■3月15日

大阪府の職員男性（60代）

2月20日〜29日までフィリピンに滞在

■3月16日

北部在住の女性（62歳）

3月7日〜14日までフィリピンに滞在

■3月20日

広島県尾道市の男性（40代）

3月6日〜15日までフィリピンに滞在

■3月23日

岐阜県岐阜市の女性（30代）

3月9日〜12日までフィリピンに滞在

■3月24日

新潟県小千谷市に住む男性（50代）

3月6日〜11日までフィリピンに滞在

■3月24日

東京都の男女16人（30〜70代）

フィリピンのほか、ヨーロッパ、カナダへの渡航歴

しかし一方で、逆に日本に滞在歴のあるフィリピン人の感染も起こっています。

■3月6日

フィリピン人男性（48歳）

フィリピン人男性（62歳）

不明〜2月25日まで東京に滞在

報道されていない分を含めればもっといると思います。

また、「フィリピンに滞在していた」といっても、一体フィリピンのどこなのかまでは報道されていません。

さらに言えば、たとえフィリピンに渡航歴があったとしても、新型コロナウイルスには2週間もの潜伏期間があるため日本で渡航前に感染していた可能性もありますし、帰国してから日本で感染したという可能性も十分あるでしょう。

日本では、外出自粛でほとんど外に出ていないにも関わらず、コロナウイルスに感染した人の例もあります。

こういった感染経路不明の人たちも多数いることから、今やどの国のどのエリアにいれば安全だ、ということはまったく言えなくなっている状況です。

ただ、やはりスーパーのレジなど人が多く集まっている場所では、もしまだ持っているならマスクを着用するなど、出来ることはやった方がよさそうです。