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新型ウイルスで語学学校休校、セブから日本人が臨時便で帰国


フィリピンでは現在新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ルソン島全域が閉鎖している他、すべての国に対しビザの発給を一時停止しています。
 
留学先として人気のリゾート地セブもまた大きな影響を受けており、3月13日にフィリピン政府はすべての語学学校を休校するよう命じました。
 
その結果、セブに来たは良いものの授業も受けられず宿泊先もない、といった状況に陥ってしまった留学生が多数います。
 
 

■休校、運休で身動きのとれない留学生

フィリピン政府が中国人と韓国人の入国制限と帰国勧奨を行なった際、彼らは早々に自国へ帰っていきました。
 
しかし、当初は日本人には制限がかけられておらず、せっかく来たのだからとセブにとどまって英語を学ぼうとした学生たちもいたのです。
 
そんな日本人留学生たちは今や、学校にも遊びにも行けない状態になってしまいました。
 
セブの語学学校は寮や食事も提供しているところがほとんどで、生活や宿泊の面でも彼らは不自由な状況に。
 
そして何より、日本に帰りたくてもフィリピンの航空便は大幅に便数を減らしたり運航を停止したりしているため、簡単に帰国できなくなってしまいました。
 
 

■フィリピン航空の臨時便で帰国

フィリピン政府は外国人が出国することに関しては積極的にサポートするとしており、セブ島に残された日本人は20日にフィリピン航空の臨時便で日本へ発ちました。
 
21日にも臨時便が出る予定で、残留日本人留学生約1,000人が少しずつ帰国しています。
 
民間の臨時便のため運賃は自己負担。
 
運賃は片道で1,000ドル(約11万円)もの高額に跳ね上がっているという話もあります。
 
ただ、臨時で片道分だけを運航していることを考えれば、そこまで高くはないかもしれません。
 
セブパシフィック航空は、3月19日〜4月14日まで、傘下のセブゴーも含めた国内外すべての便を運休すると発表しています。
 
なお、セブには留学生のほかに約200人ほどの日本人観光客も残されており、そのほとんどが日本への帰国を希望しているということです。
 
 

■語学学校は倒産の危機

このような状況下でフィリピン国内のあらゆる企業が経済的な大打撃を受けていますが、語学学校も例外ではありません。
 
休校しなければならなくなった語学学校は、当然学生からの授業料も入ってくることはなく、経営が厳しい状態になってきています。
 
一部の学校はすでに倒産する可能性も十分にあるとのこと。
 
レストランや歓楽街、ショッピングモール、ホテル、旅行会社、観光業者などどこも苦しい状況にあり、フィリピン経済の先行きは不透明です。