フィリピンのシャワー&お風呂事情
海外へ行くと日本とはお風呂事情が違うことも多いですよね。
フィリピンではバスタブに浸かるということはほぼなく、みんなシャワーを浴びます。
そのため、ホテルや語学学校の寮にもシャワールームしかない、という場所は少なくありません。
今回はそんな、フィリピンのシャワー&お風呂事情についてご紹介したいと思います。
■フィリピン人のシャワー頻度
まずはじめに、フィリピン人のシャワーを浴びる頻度について。
日本人は概ね夜1回派、朝1回派、朝夜2回派に分かれているのではないでしょうか。
1日1回浴びればOKな人も多いと思います。
しかし、フィリピン人は違います。
彼らは朝と夜は絶対で、そのほかにも1〜2回浴びるのが普通で、1日3〜4回という人が多いようです。
そのため、日本人が1日1回しか浴びないと言うと、ビックリされることも。
フィリピンは日本と違って1年中暑く湿度も高いため汗をかきやすいですし、街中の排気ガスや埃も多いので、体が汚れやすいようです。
ちょっと外を歩くだけでも髪がゴワゴワになったり鼻の中が黒くなったりするので、確かに1日1回だと不潔になってしまうのかもしれません。
フィリピンで生活するにあたっては、私たちも最低2回は浴びた方が良さそうです。
特にフィリピン人は匂いや清潔感にとても敏感なので、不潔と思われないように注意したいですね。
■水しか出ない
フィリピンは一般家庭でも水シャワーしか出ないところがたくさんあります。
いつも暑いため特に問題ないようです。
日本人は夏でもホットシャワーを浴びるのが普通なので、最初は冷たくて大変かもしれません。
また、水シャワーは洗浄力が低く石鹸やシャンプーが残りやすいため、よくすすぐ必要があります。
その代わり、お湯を使うよりも肌の乾燥は防いでくれるので、乾燥肌の人には良いかもしれません。
日本人が泊まるようなホテルや語学学校のシャワーはお湯が出ますが、夜になると温度が下がったり水になってしまう場合もあります。
1つの施設の中で同時にたくさんの人がシャワーを使うとお湯が出にくくなるので、できるだけ空いている時間を狙うと良さそうです。
■水圧が弱い
フィリピンはインフラが未整備な部分も多いため、シャワーの水圧が弱いところも多々あります。
ホテルでも語学学校の寮でも同様なので、そういうものだと思って慣れていくしかありません。
ただ、弱いといっても普通に体や頭を洗うのに困るほどではなく、日本よりは少し弱めかな、という程度なので、あまり問題にはならないでしょう。
■髪は自然乾燥
フィリピン人のユニークな文化として、髪はドライヤーで乾かさず自然乾燥させる、というのがあります。
ドライヤーが髪に悪いと思っているのか、朝シャワーを浴びてもびしゃびしゃのまま仕事や学校に出かけます。
朝のフィリピンで公共の乗り物に乗ると、髪の濡れた女性をたくさん見かけるのです。
髪が濡れていると埃や排気ガスがいっぱいくっつきそうな気もしますが・・・どうやらそれは気にしてない様子。
ちなみにフィリピンでもドライヤーは普通に手に入ります。
安いものだと1つ2,000円程度です。
性能は日本製にはまったく敵いませんが、持って行くのが面倒な人は現地で買っても良いでしょう。
■フィリピンでのシャワー時の注意点
フィリピンでシャワーを浴びる際の注意点は以下の通りです。
■口に入らないように注意
水道水が飲めないフィリピンでは、シャワー時に口に水が入らないように注意しなくてはいけません。
体内に入ると微量でもお腹を壊すことがあります。
お風呂でついでに歯磨きをする人がいますが、フィリピンでは歯磨きはミネラルウォーターでしましょう。
■肌が敏感な人は注意
フィリピンの水は硬水で、肌や髪の質感が変わることがあります。
敏感肌の人は特に注意してください。
髪がゴワゴワになるという人は、シャンプーを変えてみると良いかも。
■断水されることもある
インフラがまだ整っていないフィリピンでは、お湯が出なくなるだけでなく、断水が起こることもあります。
日本のようにいつでも好きな時に絶対にシャワーが使えるわけではない、ということを覚えておきましょう。
■水はけが悪いところもある
フィリピンは日本より排水のシステムが整っていないところも多く、水はけが悪いと感じることがあります。
一気にたくさん水を流すと溜まってしまうことがあるので、排水溝をこまめに掃除する、水は少しずつ流すなどして対策しましょう。
■フィリピンでお風呂に入れる場所
暑いフィリピンなので水シャワーでも平気ですが、毎日そればかりだとたまにはバスタブに浸かりたい!と思ってしまうのが日本人ですよね。
フィリピンは屋内はエアコンがガンガンに効いていて寒いので、案外体が冷えている人も多いんです。
そんな時は、銭湯やスパを利用しましょう。
マニラ、セブには以下のような施設があります。
■Japan Spa Yamachu(ジャパンスパ山忠)
マニラのマラテ地区にある、日本人経営で24時間営業の銭湯。
清潔で大きな日本式のお風呂に加え、サウナやスチームなどの施設もあります。
バスタオルやシャンプーなども完備しているため持ち物も最低限でOK。
入場料600ペソ(約1,200円)で5時間滞在できます。
住所:766 A. Mabini St, Malate, Manila City
■Grand Spa(グランドスパ)
セブのリゾートエリアであるマクタン島にオープンしたスーパー銭湯。
お風呂とサウナが自由に使えて、仮眠部屋もあります。
最大10時間の滞在+1時間のマッサージ+食事付きで1,800ペソ(約3,700円)。
マクタン空港までの送迎も付いているので、帰国前に利用すると便利かもしれません。
住所:Sitio Dapdap, Casanta Soong, Lapu-Lapu City, 6015 Cebu
このほか、マニラからコロン島という離島へ行くと、「マキニット温泉」という天然温泉があります。
大自然の中にある混浴の温泉で、水着で入るため日本式のお風呂とはちょっと違いますが、お湯の温度もなかなか高く気持ち良いです。
たまにはこういった場所へちょっと足を伸ばしてみるのも良いかもしれませんね。
■慣れれば楽しめる?!
フィリピンのシャワー&お風呂事情をご紹介しました。
日本とは違う部分が多く、フィリピン初心者がまずカルチャーショックを受けることの1つかもしれませんね。
特に水シャワーは暑い国とはいえ抵抗がある人も多いので、心配な方は宿泊する予定の施設にあらかじめ確認しておきましょう。
安いゲストハウスやドミトリーでは出ないことがほとんどです。
ただ、慣れればどんなことも気にならなくなってくるものですし、新しい体験と思って楽しむのが一番かと思います。