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フィリピンのお葬式ってどんな感じ?葬儀文化を知ろう


国によってお葬式の方法や流儀というのはいろいろあると思いますが、フィリピンのお葬式はどんなものかご存知でしょうか。
 
留学や旅行で訪れる程度なら葬儀に参列するようなことは滅多にないと思いますが、フィリピン人と結婚していたり長期滞在していれば、親族や知り合いが亡くなったりすることもあるかもしれません。
 
今回は、フィリピンのお葬式での習慣や内容、マナーなどについてご紹介します。
 
なお、異文化や異宗教が混在するフィリピンでは、地域によって方法が異なることがあります。
 
今回ご紹介するのはマニラ首都圏での文化です。
 
 

■フィリピンのお葬式「Wake(ウェイク)」

フィリピンでは、日本でいうところのお通夜や告別式のようなものは「Wake(ウェイク)」と呼ばれています。
 
日本ではお通夜と告別式でだいたい2日くらいかけるのが普通ですが、フィリピンでは地域によっては1週間〜長い場合だと数ヶ月かけて行われることもあります。
 
家族を大事にするフィリピンでは、遠くにいる親戚や友人が帰ってくるのを待つ習慣があるのです。
 
中には海外へ出稼ぎに行っている家族もいたりするため、長期に渡る葬儀になる時があるようです。
 
葬儀に参列する人数は、多い場合だと100人以上になることも珍しくありません。
 
ただ、そんな長いWakeの間ずっと遺体をそのまま置いておくわけにもいかないので、期間が長くなる場合はドライアイスやホルマリンを利用して保存することもあります。
 
Wakeのあとは、土葬もしくは火葬されます。
 
国民のキリスト教が80%を占めるフィリピンでは、「死者は最後の日に復活する」という考え方もあり、土葬が一般的。
 
しかし、近年は土地の不足や衛生的な問題もあり、火葬も増えてきているようです。
 
また、都市部では完全に土に埋めず、棺を積み上げる形の土葬となることもあるようです。
 
 

■Wake参列時の服装について

日本ではお葬式では黒い服、と決まっていますが、フィリピンにはそのような決まりはありません。
 
フォーマルな格好をする必要もなく、Tシャツやジーンズなどカジュアルな格好でも全然OKです。
 
ただ1つ注意点があって、赤い服や装飾品はNGです。
 
キリスト教を信仰するフィリピン人にとって、赤は祝福時に使うクリスマスカラー。
 
葬儀にはふさわしくありませんので、身につけないように気をつけてください。
 
また、ピンクや黄色などあまり明るい色よりは、黒や青などの暗めの色の服を選ぶ方が好ましいようです。
 
白いフィリピンの民族衣装「バロン・タガログ」を着る人もいます。
 
 

■葬儀中にギャンブルを楽しむ

フィリピンの葬儀は、日本のようにしんみりとした悲しいものというよりも、むしろ明るく賑やかです。
 
会場は自宅、テント、教会、葬儀場などになりますが、そこでは集まった親族や知人がわいわいと食べたり飲んだりして過ごし、時にはカードゲームや麻雀などの賭博をして遊びます。
 
どうやら、故人が寂しくないようにという意味で行うのだとか。
 
フィリピンではギャンブルは基本的に禁止ですが、Wakeの間のギャンブルは大丈夫なのだそうです。
 
そこで勝ったお金は葬儀費用に充てられることもあります。
 
日本では考えられないユニークな文化ですね。
 
 

■故人の写真撮影

これも日本にはない習慣ですが、フィリピンでは故人の写真を撮ってFacebookなどのSNSにアップしたりします。
 
葬儀に来られなかった故人の知り合いに見せるためだそうです。
 
また、久々に会った親族や知人との写真撮影や、セルフィーも楽しみます。
 
お葬式だからといってしんみりした様子はなく、みんな笑顔で写ります。
 
 

■香典はいらない

日本ではお葬式に参列する際は必ず香典を持っていくものですが、フィリピンにはそのような文化はありません。
 
もちろん現金を持って行っても構いませんが、代わりに花やお菓子を持っていく人も多く、何も持っていなかくても問題ないそうです。
 
なお、フィリピンでは香典にあたるものは「abuloy(アブロイ)」と呼ばれています。
 
 

■フィリピンの葬儀費用

日本では数十万から数百万かかる葬儀費用。
 
フィリピンではもう少し安いですが、そこまで豊かでないフィリピン人は、葬儀費用を賄うために寄付金を募ることも多々あります。
 
集まったお金は、会場費や棺、花、火葬などの費用に充てられます。
 
■棺
棺の値段は1万円〜10万円ほどで、お墓代としては5,000ペソ(約1万円)で5年間ほど保存されるそうです。
永久に保存したい場合は、さらに2,500ペソ(約5,000円)を払います。
 
■献花
献花は150ペソ〜500ペソ(約300円〜1,000円)。
スタンドがあるものとないもので価格が違ってきます。
 
■火葬費用
お金持ちの家族は火葬にすることが多いそうで、その費用は3,000ペソ(約6,000円)ほどです。
 
■墓代
積み上げ式の場合、5,000ペソ(約1万円)で5年間保存され、追加費用を払うと永久保存できます。
一区画を占有する土葬の場合、墓とセットで70,000〜80,000ペソ(15〜16万円)が相場です。
 
1回の葬儀は総額およそ25,000ペソ〜50,000ペソ(約5万〜10万円)くらいと覚えておくと良いでしょう。
 
所得の低い人が多いフィリピンでは、日頃から教会で寄付金を募っており、その寄付金で葬儀を行うこともあります。
 
ちなみに日本人がフィリピンで亡くなった場合、その遺体を日本へ運ぶと数百万円もかかることがあるので、現地で火葬まで済ませてから遺骨を持って帰ってきた方が費用は抑えられます。
 
 

■葬儀のあと直接帰宅してはいけない

フィリピンでは、お葬式のあとそのまま家に帰ると、家に不幸をもたらすという考えがあります。
 
そのため、葬儀のあとはどこかで食事や買い物をするなどしてから帰りましょう。
 
また、Wakeの最中はその家を掃除したり片付けたりしてはいけないという決まりもあるそうです。
 
 

■フィリピンの葬儀は明るく賑やか

いかがでしょうか。
 
フィリピンの葬儀の方法やマナーについてご紹介しました。
 
全体として明るく賑やかで楽しい雰囲気なのが、日本のお葬式との大きな違いと言えるでしょう。
 
その他、「死は永遠の命の始まり」と考えている人が多いなど、考え方の違いもあるので注意が必要です。
 
もしもフィリピンでお葬式に参列する機会があれば、ぜひ参考にしてみてください。