フィリピンで特殊詐欺に関与していた日本人8人拘束
フィリピン首都マニラの郊外ラグナ州で、特殊詐欺を働いていたと見られるグループの日本人8人が、入国管理法違反の疑いで拘束されたそうです。
8人は21〜31歳の男で、ラグナ州のアジトから日本人をターゲットに電話やメールを使って現金などを騙し取っていたと見られています。
ラグナ州といえば、マニラから100キロほど離れた田んぼや畑が広がるのどかなリゾート地。
8人は3年もの間、ラグナ州の広い敷地の住宅をアジトにして、詐欺を働いていたようです。
11日にフィリピン当局の捜査員が一斉に踏み込みました。
現場からは、電話機やパソコン、金をだまし取る手法が書かれた詳細な犯行マニュアルなども見つかり、警察に押収されています。
どうやら日本人8人は主に、日本の高齢者に嘘の電話をかけて現金を振り込ませていた模様。
近隣の住民によれば、グループは朝8時頃から夜11時頃までこの住宅にこもっていたとのこと。
周囲には「オンラインビジネス」をやっていると話していたそうです。
3年間で少なくとも数百万円をだまし取っていたとして、今後当局は8人を強制送還し、組織の全容を解明していく方針です。
また、去年11月にも日本人詐欺グループ36人が拘束されていて、今回の8人との関連も調べることになっています。