フィリピンが台湾からの入国禁止を解除
新型コロナウイルス感染拡大を予防するため、フィリピンでは中国、香港、マカオからの入国禁止措置を講じています。
10日にはこれに台湾も加わりました。
フィリピン政府は「1つの中国の国」政策に基づいた対応だとしていましたが、14日には入国禁止を撤回したとのことです。
台湾の外交部はフィリピン政府に対し、「台湾は中国の一部ではないし、省でもない。中国の感染地域にも含まれていないし、感染を広げないための適切な対策は行われている」と主張、入国禁止措置を撤回するよう求めていました。
これを受けてドゥテルテ大統領は、「台湾は新型コロナウイルスに対する厳格な措置をとっていることが確認された」と発表し、入国拒否を解除。
ただ、台湾を「1つの中国」としたことに関しては、肯定も否定もしなかったということです。
台湾が中国の一部なのか?それとも別の国なのか?の議論については、一言では言えないほど複雑で、台湾人ですら一人一人の考え方が違うそうです。
フィリピン政府はおそらくそこを議論するつもりはなく、単にフィリピン国民を安心させるための行動の理由として、「1つの中国」としたのではないかと思います。
なお、今後はマカオについても感染拡大を予防するためのコントロールがしっかり出来ていることが確認できれば、入国禁止を解除する可能性があるとのことです。