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フィリピン海外出稼ぎ労働者からの送金額が増加


フィリピン経済成長率GDPの10%を担っているとされる海外出稼ぎ労働者(OFW=Oversea Filipino Workers)からの送金。
 
フィリピン中央銀行が発表によれば、2019年11月の送金額(銀行送金ベース)は、23億7,240万ドルとなっており、前年同月と比べて2.0%増加しました。
 
また、2019年1月〜11月では、272億3,088万ドルとなっており、前年同期比は4.4%増加しています。
 
送金元国別のランキングは、以下のようになっています。
 
<2019年1月〜11月の送金元国ランキング>
 
■1位:アメリカ 102億7,322万ドル 
■2位:サウジアラビア 19億1,494万ドル
■3位:シンガポール 17億2,167万ドル
■4位:日本 15億8,385万ドル
■5位:UAE 14億5,719万ドル
■6位:英国 13億3,883万ドル
■7位:カナダ 9億1,735万ドル
■8位:香港 7億1,519万ドル
■9位:ドイツ 7億1,028万ドル
■10位:カタール 6億8,033万ドル
 
 
OFWからの送金がフィリピン経済を支えているのは間違いありませんが、実は2015年をピークに減少しつつあります。
 
というのも、現在ドゥテルテ大統領が進めている大規模なインフラ計画「ビルド・ビルド・ビルド」には労働力が必要で、国内に人が呼び戻されているからです。
 
経済成長率を高く保ちつつ、なおかつ国内でのインフラ整備をいかに生産的に進めていくか?が、今後のフィリピン成長の鍵になると思われます。