フィリピンでも新型肺炎患者を確認、WHOは緊急事態宣言
新型コロナウイルスによる肺炎患者が、今回フィリピンでも初めて見つかりました。
感染していたのは38歳の中国人女性で、武漢市から香港を経由してフィリピンへ入国していたとのこと。
軽いせきが出たためマニラの病院を受診したところ、検査の結果新型コロナウイルスへの感染が明らかになったということです。
彼女は観光のためにフィリピンを訪れており、ネグロス島やセブ島に滞在していたそう。
現在は入院し隔離されています。
フィリピンの保健省は、この女性が飛行機やホテルで接触したとみられる人を調べています。
また、フィリピン航空は30日、中部パナイ島と中国の南京市、上海市、杭州市を結ぶチャーター便の運行を休止しました。
すでに武漢市とのチャーター便は運休となっており、これに上記の都市も加わって中国との便数が減ったことになります。
中国では患者数9,692人、死亡した人は213人に上っているとのこと。
WHO(世界保健機関)は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。
緊急事態の宣言が出たのは、2019年7月アフリカ中部でエボラ出血熱の感染が拡大した時以来です。
その他、過去には2009年に豚インフルエンザ、2014年にポリオが発生した際に出されています。
引き続き、手洗いやマスクの着用などを徹底し警戒した方が良さそうです。