フィリピンでも新型コロナウイルス感染の疑い確認
現在中国の武漢市では「新型コロナウイルス」の感染が拡大していますが、フィリピンのセブ島でも同ウイルスに感染している疑いのある子供が確認されたそう。
5歳の男の子で、やはり中国の武漢からセブへ12日に到着していたとのことです。
武漢にいる時からすでに咳や発熱などの症状が出ていたそうで、現在セブの病院で精密検査を受けて入院しています。
■新型コロナウイルスとは?
名前の通り「新型」のため、詳しいことはまだあまり分かっていません。
ただ、中国の武漢市が発祥地であることはほぼ間違いないようです。
ウイルスの発生源は武漢の海鮮市場だと言われていますが、そのスポットを訪れていなくても、武漢市に行っただけで感染した人もいます。
症状としては、発熱、喉の渇き、全身倦怠感、呼吸困難など。
今のところ治療法は確立していませんが、既存の抗ウイルス薬が流用できるとのことです。
中国では少なくとも17人が死亡しており、中国だけでなくアメリカ、韓国、タイ、台湾など世界5カ国に感染が広がっています。
感染者は現時点で500人を超えているということです。
■日本でも感染者確認
日本でも神奈川県で、武漢への渡航歴がある肺炎患者の男性が、新型コロナウイルスに感染していたことが判りました。
すでにこの患者は退院していますが、日本国内での感染が確認されたのは初めてです。
厚生労働省では、中国からの入国者に対しての水際対策を強化する方針を打ち出しています。
■武漢市では交通機関ストップ
中国の武漢市では感染の拡大を防ぐため、23日から公共交通機関の運行を一時停止することを決めました。
市民の移動を制御し、ウイルスがこれ以上外へ出ないようにするためです。
武漢市内のバス、地下鉄を止め、鉄道や空港も閉鎖するとのこと。
■感染経路は?
新型コロナウイルスの感染経路は、現在のところ明らかになっていません。
武漢市の海鮮市場で何らかの動物から感染しているという見方が強いですが、ヒトからヒトへ感染するのかどうかも、はっきりとは分かっていません。
ただ、インフルエンザほど強い感染力を持っているわけではないという専門家が多く、世界的なパンデミックを起こす可能性はそれほど高くないと言われています。
■予防法は?
感染経路が明らかではないため予防法も確固たるものはありませんが、やはりインフルエンザなどと同様に手洗いやうがい、消毒などが効果的とされています。
また、中国へ渡航していなくても、空港や港湾施設などでは感染者と接触する恐れもありますので、マスクを着用した方が良さそうです。
なお、日本では関西空港で武漢との直行便があります。
この界隈へ行く方はくれぐれも気をつけてください。
そして、中国人の行き来が多いフィリピンでも今後感染が広がるかもしれませんので、人混みを避ける、アルコール消毒を積極的に行うなど、衛生管理を徹底しましょう。