フィリピンでは運動不足になりがち?
フィリピンの街を歩いていると、太った人をかなり見かけます。
肥満大国というわけではありませんが、確実にメタボ寄りな人が多い印象です。
男性も女性もお腹が出ている人が多く、むっちり体型が主流です。
その理由は、フィリピン人のライフスタイルにあります。
揚げ物や肉、甘いものなど、脂質と糖質がメインの食生活に加え、彼らはあまり運動しません。
どうやらフィリピンで生活していると、どうしても運動不足の傾向になってしまうようです。
フィリピンに留学してきている日本人の中にも、フィリピンに来て太ったという人は大勢います。
■長時間外を歩けない
最も簡単にできる運動はウォーキングやジョギングではないでしょうか。
日本でもダイエットのために2駅分くらい歩いているサラリーマンも増えているみたいですよね。
自分のペースで毎日続けられるので良い習慣だと思います。
しかし、フィリピンではなかなかウォーキングするのが難しくなっています。
何しろ1年中暑くて、2駅分なんて歩いたら汗だくで熱中症になってしまいます。
炎天下でのジョギングなんて、体にも負担になりすぎてしまい、決して健康的な運動にはならないでしょう。
時折涼しい時もあるかと思えば、豪雨が降ったりします。
フィリピンの雨は集中的なスコールのような雨で、傘でも回避するのが難しいくらいなので、そんな中ウォーキングなんて出来ません。
晴れでも雨でも歩けない・・となれば、車に乗るしかありません。
タクシーやジープニーなど、ちょっとした距離でもフィリピンでは乗り物に乗らないと移動出来ないのです。
結果、1日のうちに運動らしい運動をする時間なんてなくなります。
ほとんど体を動かすことなく、ご飯はしっかり食べ、おやつもしっかり食べ、お酒も飲んで・・となれば、それは太るに決まってますよね(笑)
■ジムで鍛えるフィリピン人
そんなフィリピンでも、近年はジムに通って体を鍛えている人が増えているようです。
マッチョな男性がモテる傾向なので、男性は特に筋肉をつけようと頑張っています。
しかし、そんな優雅なライフスタイルが遅れるのはフィリピンでは富裕層だけです。
ジムの利用には、1回1,000円くらいかかるところも多くなっています。
フィリピン人の平均日給は800円ほどであるため、簡単にジムに通える人は本当にごく僅かというわけなのです。
国民の8割を占めていると言われる貧困層は、有料のジムに通うなんて縁のない話です。
■運動の機会が少ない子供達
子供達は学校に行っているので体育の授業で運動をするだろうと思うかもしれませんが、実はフィリピンでは体育の授業はあまり重要視されていません。
そのためコマ数も少なく、子供達もあまり運動の習慣なく成長していきます。
子供の頃の習慣というのは根強いものなので、成長過程でしっかり動いていなければ、大人になってから急に運動を始めようという人はそう多くありません。
一説では、フィリピン人の身長が全体的に低いのは、栄養の偏った食生活に加え、子供の頃から運動量が足りていないからとも言われています。
■フィリピンで運動するにはどうすれば良いか?
日本人の留学生や駐在員がフィリピンで適度に運動するにはどうすれば良いかというと、屋内で体を動かせば良いのです。
つまり、ジムに通ったりプールで泳いだりすれば良いということ。
フィリピン人にとっては高額でなかなか行けない場所ですが、日本人にとっては別に普通の値段で利用できます。
週末や休みの日などはジムに通っているという移住者も多いようです。
最近は、日本人向けに日本語対応しているヨガスタジオなんかも登場しています。
また、もしもコンドミニアムに滞在している場合は、そのほとんどにプームもジムも備わっています。
入居者は無料で使えることが多いので、それを利用すれば便利ですね。
その他、フィリピンには体を思い切り動かせるマリンスポーツがあります。
スキューバはもちろん、シュノーケリングや普通の海水浴でも、全身運動が可能ですよね。
マニラではなくセブで生活する方は、すぐ近くに泳げるスポットがあるので、有効に活用すべきでしょう。
フィリピンでは野菜を摂る機会も極端に少なく、食生活の乱れを完全に回避することは難しくなっています。
ぜひ積極的に運動して、健康的な体を維持するよう心がけましょう。