フィリピンで治安に気をつけたいスポットはここ!
東南アジアの中でも特に治安が悪いと言われているフィリピンですが、ここ数年はドゥテルテ大統領の麻薬取り締まり政策もあってか、少しずつ安全になってきているようです。
エリアによっては日本にも遜色がないほど安全に歩けるところも増えてきました。
しかしそれでも、まだまだ日本と比べれば危険な場所が多いのが事実。
今回は、フィリピン旅行や留学で特に治安に気をつけたい場所をご紹介します。
■要注意スポット1:バー、クラブ
フィリピン旅行での楽しみの1つであるナイトレジャー。
フィリピンのバーやクラブは日本よりも安くお酒が飲めて、さまざまな出会いも期待できる場所なので、日本人は訪れる機会が多いでしょう。
しかし、観光客が多いだけに、多くの犯罪やトラブルも起こりやすい場所となっています。
特に大勢の人が集まる22時以降などは、スリはもちろんのこと、睡眠薬強盗(その名の通り、睡眠薬で相手を眠らせて金銭を奪う強盗)や売春婦の誘いなんかも増えてきます。
酔っ払って頭があまり働いていないときは判断力も鈍りますし、犯罪に巻き込まれやすくなるので、くれぐれも節度を持って行動するようにしましょう。
バーやクラブへ行くときは出来るだけ慣れた人と一緒に行くのがおすすめです。
知らない人から声をかけられて食べ物や飲み物をオファーされても断りましょう。
美人のフィリピン人女性が声をかけてくることも多々あるかもしれませんが、大抵は売春婦か、最悪の場合美人局のターゲットになってしまうこともあります。
■要注意スポット2:ローカルなマーケット
東南アジアのローカルマーケットは、日本では決して体験できない独特の雰囲気があって魅力的ですよね。
肉や魚、野菜などの生鮮食品から、Tシャツなどの衣類、靴、家電、おもちゃ、民芸品まで何でもあってしかも安いので、見ているだけですごく面白いです。
しかしマーケットもまた、人が多く集まる場所ですので、スリはたくさんいます。
スマホや財布は絶対にポケットに入れておかないことです。
どんなに気をつけていてもプロのスリは簡単に抜き取っていきます。
カバンも、後ろに背負っていると中身を取られますし、ファスナーが閉まっていてもカッターで切られます
また、珍しがっていろんなところにカメラを向けていると観光客だということがバレバレになり狙われやすくなるので、あくまでも地元民と同じように振る舞うようにしましょう。
派手な格好やアクセサリーなども厳禁です。
なお、マニラやセブで有名なのは以下のマーケットです。
治安に気をつけて見れば、フィリピンらしさを感じられて楽しいのでぜひ遊びに行ってみてください。
ただし夜は麻薬中毒者なども出てきて大変危険なので絶対に避けましょう。
<フィリピンの有名なマーケット>
■バクララン・マーケット(マニラ)
■ディビソリア・マーケット(マニラ)
■カルボン・マーケット(セブ)
■要注意スポット3:マニラ空港(ニノイ・アキノ国際空港)
え、空港が危険なの?!と思うかもしれませんが、実はマニラの中で特に気をつけて欲しいスポットにマニラ空港(ニノイ・アキノ国際空港)があります。
ここもまた人混みがすごくスリや置き引きが多くなっているほか、なんと空港職員による恐喝も頻繁に起こっているのです。
最悪なのは、知らない間に荷物に拳銃を入れられ、見逃して欲しければ金をよこせと言ってくるケース。
ドゥテルテ大統領が汚職を厳しく取り締まっているため現在は少しずつこの手の犯罪はなくなっていっているようですが、それでも油断していると被害に遭う可能性があります。
おかしなことが出来ないよう荷物のファスナーはしっかり閉め、目を離さないでください。
フィリピンについてすぐにこのマニラ空港という治安の悪いスポットをくぐり抜けなければならないのは、多くの外国人にとって多大なストレスになっているようです・・。
特に一人で行動している方は空港を出てホテルに着くまで気を緩めずに行動してください。
■要注意スポット4:お祭り
お祭り大好きなフィリピン人。
1年を通してこの国には多数のお祭りがあり、どれも派手で見応えのあるものばかりなので、シーズンになると世界各国から観光客が集まります。
セブの「シヌログ祭り」やマニラの「ブラックナザレ祭り 」など、何百万単位の人々が集まってどんちゃん騒ぎをするお祭りでは、スリなどの犯罪に気をつけなければならないのはもちろん、人に押しつぶされないように注意しないといけません。
マニラで毎年1月に行われるブラックナザレ祭りでは、興奮のあまり心臓発作を起こして死んでしまう人もいるほどです。
正直言うと、こういったカオスなお祭りにはあまり行くのはおすすめしません。
もしもどうしても見に行きたい場合は、荷物を出来るだけ持たず、人だかりから離れて見るようにしましょう。
■要注意スポット5:暗くて狭い路地
マニラのマカティやBGC、セブのITパークなど、経済の中心地となっているエリアはフィリピンの中でも比較的安全です。
夜になっても明るく、日本と同じようにサラリーマンが街中を行き来しています。
しかし、こういった発展しているエリアからほんの少し離れて路地に入るだけで、そこは一気に発展途上国らしいローカルな雰囲気に。
高層ビルの代わりにバラックと呼ばれる簡素な小屋が立ち並び、そこでは貧しい人々がその日暮らしをしています。
ストリートチルドレンや物乞いも多く、日本人だとわかると大勢で囲んでくることも。
囲まれて困惑しているうちに、ポケットやカバンに入れておいたスマホや財布がなくなっていた・・という例は後を絶ちません。
子供に見えても、ストリートチルドレンは盗みのプロだったりします。
ですので、こういったローカルなエリアには出来るだけ足を踏み入れないことが大事です。
特に暗くて狭い路地に入っても何も良いことはないので、好奇心で近づかないようにしましょう。
下手をするとホールドアップ(武器で脅して金を出させる)に遭って、命の危険を感じることもあります。
■危険な場所へ行かなければ大丈夫!
フィリピンで特に治安に気をつけたい場所をご紹介しました。
危険危険と騒がれるフィリピンですが、実際には
・安全な場所にとどまる、危険な場所へわざわざ行かない
・防犯対策をしっかりする
という当たり前のことを守っていれば、一般の旅行者や留学生がいきなり撃たれたり刺されたりするようなことはまずありません。
フィリピンが危険というイメージが強いのは殺人件数が多いからですが、被害に遭っているのは大抵、暴力団関係か、麻薬犯罪に関わっている人か、女性トラブルを抱えて恨まれている人です。
貧富の差が激しい国なので日本よりも治安が悪いことは間違いないですが、過度に騒ぐ必要もなく、落ち着いて堂々としていれば問題ありません。
ただ、もしも強盗に遭ってしまったら、持ち金はすべて渡しましょう。
絶対に抵抗してはいけません。
いつでも適切な対応ができるよう準備し、安全なフィリピン滞在を楽しんでください。