フィリピンに住む日本人は1万7千人!駐在員が住みやすい国
フィリピンには海外旅行者だけでなく、海外出張や留学などで毎年大勢の日本人が渡航し滞在しています。
日本の外務省が発表したデータによれば、2018年10月の時点でのフィリピン在留邦人は16,894人となっており、前年の16,570人と比べて324人増えたとのこと。
東南アジア諸国における在留邦人はタイが最も多く22,125人、次にシンガポール36,624人、マレーシア26,555人、ベトナム22,125人、そしてインドネシアが19,612人とつづいており、フィリピンは6番目となっています。
■マニラ首都圏に増加する日本人
フィリピンの中でも特に日本人が増えているのが、マニラ首都圏です。
2017年には8,156人、2018年10月には8,313人となっており、東南アジアの都市で6番目に多く、世界の都市の中でも29番目にランクインしました。
マニラ首都圏は、言わずと知れたフィリピンの経済中心地。
特にメトロマニラのマカティ市やBGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)は、外資系企業も次々と参入してきているグローバルなエリアとして進化を続けています。
このあたりには高級住宅街も多く、治安が悪いと言われているマニラ首都圏の中でも特に安全なことで知られ、日本人には人気のエリアです。
コンドミニアムを中心とした住居は、多くが外国人で埋まっています。
■「駐在員が住みやすい国」では東南アジアで4位
世界中に各国の外国人駐在員は散らばっていますが、フィリピンはその中でも「駐在員が住みやすい国」で、世界ランキング27位、東南アジアでは4位にランクインしています。
なお、上位は1位台湾、2位ベトナム、3位ポルトガル、4位メキシコ、5位スペインです。
日本は意外に低く39位と、フィリピンにも負けてしまっています。
また、その他の主要国ではアメリカ47位、中国50位と、どちらもフィリピンを下回る結果となりました。
フィリピンは、フレンドリーな人々や英語が通じる環境、教育費と住居費用が安いこと、居心地の良さ、友人の探しやすさ、個人の幸福度などが高く評価されているようです。
たしかにこれらの点において日本はあまり優秀とは言えないですね。
ただ、フィリピンの治安や交通の便の悪さ、デジタルライフのクオリティの低さなどは、足を引っ張ってしまっているようです。
■インフラ整備がさらなる進化の鍵?
フィリピン経済が順調に発展し、世界からの注目が集まっていることは間違いありません。
新しいビジネスを立ち上げるにも、不動産に投資するにも、これほどチャンスの大きい国はないでしょう。
ただ、インフラ整備の遅れはやはり深刻と言わざるを得ません。
人口も増え、海外からの参入企業も増え、移住者も増えているのに、流通経路やインターネットの環境がなかなか整わないために、大きな損失を出してしまっています。
特に交通渋滞は深刻で、その経済的損失は1日50億円にも上ると言われていることから、早急な整備が必要とされています。
現在、日本の企業も多数関わりながら、地下鉄整備や道路整備が進められている状況です。
フィリピンが今年どのくらい進化できるかは、インフラ整備の進み具合にかかっていると言って良いでしょう。
■フィリピンへの投資を考えているなら今!
仕事が遅いことで有名なフィリピン人ですが、ここは何とか急ピッチで作業してほしいものですね。
逆にインフラが整えば、フィリピンの経済成長はさらに凄まじい勢いとなることが予想されます。
将来に向けてフィリピンへの投資を考えているなら、今の準備段階がチャンスかもしれません。
だんだんと人々が豊かになってきているフィリピンには、あらゆるビジネスの好機があります。
また、人々の増加に伴い、不動産需要もますます高まっていくでしょう。