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フィリピン、プラスチック製レジ袋に課税する法案提出


フィリピンで深刻化しているゴミ問題。
 
分別の仕方も曖昧で、人々のゴミへの意識も低いことから、特にプラスチックに関してはリサイクルもされずにただ山積みに溜まっていっています。
 
重量の軽いプラスチックごみは風に飛ばされて海へ運ばれ、それが海洋汚染や生態系の破壊にも繋がっているのです。
 
世界屈指のリゾートアイランドとして知られるボラカイ島も、ドゥテルテ大統領が「ゴミ溜め」と表現するほど汚染が進んでおり、去年半年間かけて閉鎖・清浄されました。
 
 
そんな悪しきプラスチックごみを減らすため、今回フィリピンではレジ袋に対する課税法案を承認しました。
 
法案によれば、2020年1月1日から、プラスチック製レジ袋1枚につき10ペソ(約20円)が課税されます。
 
徴収した税金の50%は固形廃棄物の処理費用に、残りの50%は一般財源となるそうです。
 
この法案が成立すれば、年間で48億ペソの歳入増になると見込まれています。
 
 
また、今後はレジ袋だけでなく食品や薬品などの包装に使われているプラスチックも課税対象にしたい考えです。
 
ただ、プラスチックに課税されることにより、小分けの商品しか買えない低所得者にとっては大きく負担が増え、インフレも起こりやすくなるのではと懸念されています。
 
 
フィリピンでは年間206億枚のプラスチック製レジ袋が使われており、1日あたり6,876トンのプラスチックが廃棄されているそう。
 
国民一人あたりだと、レジ袋174枚、ゴミ袋163枚、プラスチック包装591枚を使用しているとのこと。
 
しかも、それらの使い捨てプラスチックのうち80%が適切に処理されていないという現状があります。
 
 
しかしながら、多くのスーパーやコンビニでプラスチック製のレジ袋を廃止していることも事実です。
 
どこへ行っても、取っ手のない茶色い紙袋に商品を入れられます。
 
湿り気のある商品でも関係なくそれに入れるため、耐久性がなく、マイバッグを持ち歩く人が多くなっています。
 
この点に関しては日本よりも進んでいると言えるでしょう。
 
また同時に、プラスチックのストローもほぼ見かけくなり、ファストフードでもレストランでも、コップに直接口をつけて飲むスタイルが主流となっています。
 
 
なお、ドゥテルテ大統領は先月、プラスチック自体の使用を禁止したい考えも示しています。
 
具体的な施行時期は明らかにされていませんが、法案が通った場合、使い捨てプラスチックを消費者に提供すると最低5ペソ(約10円)を消費者に請求し、違反した場合は罰金や事業認可の取り消しなどを行う予定です。
 
また、徴収した総額の80%は政府が創設するファンドに収めることを規定しています。
 
その他、使い捨てプラスチックの輸入も禁止する方針で動いているようです。
 
 
ボラカイ島の清浄が成功したように、フィリピン全体のゴミ問題に関しても、ドゥテルテ大統領は積極的に取り組みを進めています。