ミンダナオ島の戒厳令、今年末で正式に解除へ
フィリピンのミンダナオ島で発令されていた戒厳令ですが、今年末で正式に解除されることが決まったようです。
イスラム武装勢力討伐後も治安維持のためにこれまで3回に渡って延長されてきましたが、戒厳令に反対する一部の議員や人権団体などからの後押しもあってか、これ以上は延ばさないことをドゥテルテ大統領が発表しました。
ミンダナオ島ではイスラム暫定自治政府も発足し、治安の改善が見られ始めています。
今後はマラウィ市の復興をはじめミンダナオ島を発展させるべく、国内外からの投資を呼び込みたい考えです。
ミンダナオ島最大都市ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ氏(ドゥテルテ大統領の娘)も、島内は平和を取り戻しつつあるとコメントしているほか、パネロ大統領報道官も「戒厳令がなくとも治安を維持できると確信している」と話しています。
まだ完全に安心できる状態とは言えませんが、イスラム教徒とフィリピン政府の関係も以前より確実に良好になってきており、フィリピン全土が平和になってきているように感じます。
賛否両論あるドゥテルテ大統領の政策も、着実に結果を出し始めているようです。
経済的なポテンシャルが計り知れないフィリピンの情勢に、今後も注目していきたいところです。