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ロブレド副大統領による新しい麻薬撲滅政策


ドゥテルテ大統領による麻薬戦争が議論を醸しているフィリピン。
 
これまでに、6,000人以上の麻薬関連犯罪関係者が殺されているとされています。
 
人権団体から「人権侵害だ」と批判を浴びているものの、一定の効果は上がっており、当面のところ政策を変えるつもりはなさそうです。
 
 

■麻薬戦争の責任者に反ドゥテルテ派のロブレド副大統領

しかし先日ドゥテルテ大統領は、レニー・ロブレド副大統領を麻薬問題の責任者に任命しました。
 
ロブレド副大統領といえば、就任以来ずっとドゥテルテ大統領とは対立を続けてきた人物です。
 
もちろん麻薬戦争に関しても批判的な意見を持っており、現在の政策は正しくないと声を上げてきました。
 
ドゥテルテ大統領としては、「批判する者は答えを持っているはずだ」として彼女を選んだようです。
 
ロブレド副大統領も、「これで超法規的殺人が終わるなら、受けて立つ」と積極的な姿勢を見せています。
 
 

■アメリカと協力して中国からの密輸に対策

11月14日、ロブレド副大統領は、アメリカ政府や国連などと協力して麻薬の密輸ルートを摘発するなどの方策を進めていくことを明らかにしました。
 
フィリピン政府の調査によれば、フィリピンに密輸されてくる麻薬はほとんどが中国から流入されているものだそう。
 
ドゥテルテ大統領は3年前の大統領就任時に「不法麻薬を扱う大物を捕まえたければ中国で探せば良い」、「フィリピンに麻薬を密輸している組織の大物が中国に滞在していることは誰もが知っている」などとコメントしていました。
 
今後は中国当局にも協力を仰ぎ、密輸対策を講じていきたい考えです。
 
 

■以前のアメリカとフィリピンの関係

アメリカ政府とドゥテルテ大統領の関係は、一時期は悪化したこともありました。
 
麻薬戦争について「人権侵害の疑いがある」とオバマ前大統領に批判されたことにより、ドゥテルテ大統領が怒って「くそったれ」や「地獄へ落ちろ」などの罵声を浴びせたことがあったのです。
 
しかし、トランプ大統領が就任してからは、両国の関係はそこそこ良好に保たれています。
 
ドゥテルテ大統領は「フィリピンのトランプ」とも称されているくらいなので、両者はやはりどこか似た気質で気が合うのかもしれません。
 
 

■麻薬撲滅政策に新たな方策か?

反ドゥテルテ派のロブレド副大統領は、アメリカの国務省国際麻薬・法執行局や麻薬取締局、連邦捜査局(FBI)などと今後の麻薬対策について直接協議したとのこと。
 
アメリカ側も、フィリピン友好国として可能な限り協力する姿勢を見せているようです。
 
これまでのフィリピンの政策は「麻薬関連犯罪者は有無を言わさずに捕まえる」という方針で、大元は残ったままのいわば”火消し作業”でしたが、今回の動きによって、根から悪を絶つことに繋がるとして期待が高まっています。
 
フィリピン国民の多くはドゥテルテ大統領の過激なやり方にも賛成していたようですが、人権団体やキリスト教会からの激しい批判もあり、根本的に方策を変えたいとロブレド副大統領は考えているようです。
 
確かに、犯罪者をただ殺してもまた新たな犯罪者が生まれることは避けられず、麻薬密輸の親玉を捕まえる政策は有効なのかもしれません。
 
またフィリピンに新たな風が吹きそうですね。