フィリピンに伝わる妖怪や伝説の生き物
日本には昔から妖怪、幽霊などさまざまな怪談話があります。
座敷わらしや雪女、山姥、お菊さん・・・子供の頃に聞いたことがある人は多いはず。
実はフィリピンにも、同じように言い伝えられている妖怪やオバケのようなものが存在しています。
■マナナンガル
マナナンガルは、フィリピンのシキホール島に存在するという魔女です。
昼間は人間の姿ですが、夜になるとコウモリの翼が生え、上半身だけで空を飛び人間を襲います。
特に妊婦が狙われるそうで、妊娠している女性に細長い舌を垂らして子宮に穴を空け、胎児の血を吸うとされています。
また、美女に化けて、誘惑された男の内臓を食ってしまうこともあるそう。
退治するには上半身と下半身が分離している間に下半身を見つけ、塩と灰とニンニクを塗っておくと良いのだとか。
太陽が昇るまでに元どおりに合体できなかった場合、陽の光を浴びて死ぬそうです。
吸血鬼に似た感じの妖怪ですね!
胎児の血を吸うっていうのがなかなかグロいです・・。
しかも、自分がマナナンガルだと気づかず人間と一緒に生活しているのも居るんだとか・・。
■ティクバラン
フィリピンの山奥に住んでいるという半人半馬の未確認生物。
UMAみたいなものでしょうか?
顔と足は馬で、胴体は人間のような姿をしています。
人間の女をレイプするために夜に徘徊し、被害に遭った女性はティクバランを産むのだそう。
さらに、森で人を迷わせたり、発狂させたりすることもあるのだとか。
かなり怖いですね!!
■チャナック
洗礼を受ける前に死んでしまった赤ん坊、あるいは虐待を受けて死んでしまった赤ん坊がが妖怪になったものと言われています。
チャナックは森に住んでおり、人間を見つけると普通の赤ん坊のように振る舞い、人間が安心して近づいてきたところでその人間を餌食にするそうです。
フィリピンの森でもし赤ちゃんを見つけても近づかない方が良いかも・・?
■ドゥエンデ
ドゥエンデは、ゴブリンやエルフ、ドワーフに似たようなもので、スペイン語で「小悪魔」「妖精」「いたずら者」などを意味します。
人間に幸福も不幸も与えることができるとされており、日本で言う座敷わらしに近いかもしれません。
家の中や、木、地下、山、丘などに住んでおり、正午の1時間か、夜に現れるそうです。
フィリピン人はドゥエンデに迷惑をかけていることを許してもらうため、自然の中を歩く時は「Tabi-tabi po」(「ちょっと通ります」みたいな意味だそう)とつぶやいたり、家の床に食べ物を置いて怒らせないようにしたりします。
■「惚れ薬」も手に入る黒魔術師のいる島
この他にも、フィリピンには神話に登場する神様や悪魔のようなものがたくさん存在しています。
もちろん、信じる信じないは人それぞれですが・・・。
こういったオカルトや怪談が好きな方は、フィリピンではシキホール島へ行ってみるのがおすすめです!
ここにはどうやら”本物の”黒魔術師が今も住んでいるらしく、伝説の「惚れ薬」が手に入るのだとか・・。
ただし、マナナンガルに襲われないよう気をつけてくださいね(笑)
兎にも角にも、こういった都市伝説的なものって面白いものです。
フィリピンへ行った際にはぜひ話題にしてみてくださいね。