フィリピンで避けるべきタブーの話題とは?
世界のどこへ行っても、”タブーの話題”というのはあるものです。
自由奔放でおしゃべりのフィリピン人の間でも、それはあります。
知らずに口にしてしまい、気まずくならないためにも、あらかじめその国のタブーを知っておくというのは大事ですよね。
今回は、フィリピンで避けるべきタブーの話題についてご紹介します。
■宗教の話
まず避けたいのは宗教の話題です。
フィリピンは東南アジア唯一のカトリック国家で、国民の8割以上がキリスト教。
しかもかなり熱心に信仰している人が多く、日曜日には教会に行きますし、必要な時にはいつでもどこでも祈ります。
フィリピンのスーパーでは「お祈り」の放送もあり、その時間はみんな目を閉じて祈るという風習も。
ですので、キリスト教を否定したりバカにしたりするような発言は絶対にNGです。
また、日本人は無宗教の人が多いのであまり分からない部分かもしれませんが、非常にデリケートな話題なので、できる限り宗教のこと自体を話さないほうが無難だと思います。
ちなみにフィリピン人は、キリスト教の教義を非常に都合良く考える傾向があって、時間やお金にだらしない部分もあるのでついツッコミたくなる時もありますが、そこは抑えましょう。
■収入の話
フィリピン人と日本人では収入に大きな格差があります。
これはご存知ですよね。
どのくらい違うかというと、実に10倍以上違い、フィリピン人の平均月収は良くて2万円と言われています。
なので物価が安い安いといっても、彼らにとっては決して安くはないんです。
むしろレストランで食事して1回1,000円もかかったら、かなりの出費ということになります(日本で言う1万円くらいですね)。
そんな社会ですので、自分の収入の話は冗談でもしない方が良いでしょう。
また、たとえ自分の収入ではなく日本人の平均月収など一般的な話だとしても、「バカにされた!」と感じる人もいるので、あまり触れない方が良いです。
中には「給料いくらなの?」と聞いてくるフィリピン人もいますが、あまりはっきり言わず濁しておいた方が良いでしょう。
■人前で怒らない
日本ではあまり考えられないことかもしれませんが、フィリピン人は子供の頃から褒められて育っている人がほとんどで、親からも怒られたり叱られたりしたことのない人も大勢います。
そのため、いつも自分は素晴らしいと思っているし、プライドも高いです。
そんな彼らを人前で叱ると、プライドをズタズタにしてしまいます。
フィリピン人にとって、人前で恥ずかしい思いをするというのは、何よりも屈辱的なことなのです。
最悪の場合、逆恨みされて殺される可能性もゼロじゃないくらいです・・。
なので、どんな小さなことであっても、何か注意したい時にはみんなの前ではなく個人的に呼んで話しましょう。
■喧嘩しない
フィリピン人はとても感情的で、時折本気でキレる時もあります。
注意したいのは金銭のトラブル。
タクシーや観光地などで、もしかするとぼったくられそうになることもあるかもしれません。
その際、抗議して正当な料金を払うのも良いですが、もしも相手がどうしても折れず怒った場合、諦めて相手の要求を飲みましょう。
フィリピンでは、もし警察沙汰になった場合、どんなにフィリピン人側が悪くても、日本人の言い分が通ることはありません。
最悪の場合お金を取られるだけでなく逮捕されて日本に帰れない、なんて事態に発展する可能性もありますし、逆上して刺したり撃ってきたりする人だっているのです。
たった数百円多く払うだけで無事に解決できるなら、その方が絶対にベターですよ。
フィリピン人と喧嘩するのはご法度と覚えておきましょう。
■下ネタ
フィリピンは夜遊びが楽しい場所として日本では有名ですが、実は貞操観念は高く、本当に尻軽な人たちはほとんどいません。
二十歳をすぎるまで誰とも付き合ったことがない、という人も珍しくないですし、結婚した相手としか関係を持っていない人も大勢います。
決して性に奔放な人種なんかじゃないのです。
なので、下ネタも相当仲良くなってからじゃないと引かれます。
下手をすれば「セクハラだ!」と騒がれる可能性もあるでしょう。
特に必要でもない限り、わざわざ下ネタを話題にするのはリスキーです。
■ハンカチをプレゼントしない
これはちょっとユニークな文化ですが、フィリピンでは「ハンカチをプレゼントされると不幸になる」という謎の迷信があるそうです。
日本ではかなりメジャーなプレゼントの1つなので、ついついあげちゃいそうですよね。
だけどフィリピンでそれをすると、相手はショックを受けたり怒ったりするそうなので気をつけてください。
お目当てのフィリピーナにも、ハンチだけはプレゼントしちゃいけません!
いかがですか?
同じアジアの国でも全然違った文化や風習があるので、フィリピンへ行く時はぜひ上記のことに気をつけてフィリピン人と接してくださいね。