昼間に行けば楽しめる!セブのカルボンマーケット
フィリピンは治安が悪いことで知られています。
リゾート地のセブも同様で、マニラほどではないものの、気をつけなければならないエリアがたくさんあります。
■地元民も警戒する「カルボンマーケット」
中でも「カルボンマーケット」は、セブシティで最も危険と言われている場所です。
スリや強盗はもちろん、物乞い、ホールドアップ、ドラッグなどなど、そこらじゅうで犯罪が横行しています。
地元のフィリピン人ですらスリに遭うと聞きますし、日本人が行きたいと言えば確実に「やめておけ」と止められます。
実際、カルボンマーケットを歩いていただけでネックレスを引きちぎられたなんていう日本人のケースもあります。
しかし、しっかり警戒していれば見て周れないこともありません。
犯罪の被害に遭った日本人もたくさんいますが、同時にカルボンマーケットを楽しんだことのある日本人も多数いるのです。
■カルボンマーケットでは何が売っているのか?
そもそもカルボンマーケットってどんなところなのでしょうか。
ここは主に、セブのローカルな人々が生活に必要な食料品や衣類などを買い求める場所となっているようです。
昔この地で木炭(カーボン)の行商が行われていたことから、この名前が付いたそう。
「セブの台所」と呼ばれており、実に100年以上の歴史があるそうで、セブ最大のマーケットです。
観光客向けではないので値段は基本的に安く、野菜や果物、魚、干物、肉などがいっぱい売られています。
また、偽ブランド品を含む靴や衣類、おそらく盗んで仕入れたであろうiPhone(笑)、民芸雑貨、生きているニワトリなんかもあります。
ザ・東南アジアのマーケットという感じですね。
好きな人は好きな雰囲気だと思います。
フィリピンのゲテモノとして有名なバロット(孵化する前のアヒルのゆで卵)もあります。
フルーツはカットされていないものを買えば衛生的にも安心ですし、ホテルの部屋で食べるのにGOODです。
特にマンゴーは日本より格段に安く新鮮で美味しいのでおすすめ!
■お土産におすすめの品
カルボンマーケットでお土産を買おうと思ったら、日本人におすすめなのはカゴバッグやインテリア品、アクセサリーなどの民芸品です。
中には日本では見つけられない素敵なデザインの手作り品も多く、値段も安いので、宝探しをしているような気分になります。
■昼間なら比較的安全です
危ない危ないと騒がれるカルボンマーケットですが、昼間の明るいうちに行くとそこまで危険を感じません。
もちろんスリに遭わないための対策は必要ですが、常にビクビクしながら歩く必要はないでしょう。
普通に観光や買い物を楽しむことができます。
素朴なフィリピン人たちはフレンドリーなのでおしゃべりするのも楽しいですし、カメラを向ければノリノリでポーズを取ってくれることも珍しくありません。
(ただしカメラには必ずストラップをつけて手に巻きつけておきましょう)
土日の午前は出店しているお店の数も多く、活気があり、なおかつ明るいので比較的安全です。
また、朝早いうちのほうが売っている食材も新鮮です。
セブは暑いので、夕方になると傷んでしまいます。
■近くには観光スポットも
カルボンマーケットのあるコロンエリアには、サントニーニョ教会やマゼランクロスといった観光名所も存在しています。
フィリピン最古のキリスト教の教会は非常に見応えがあります。
カルボンマーケットを訪れるなら、ぜひ一緒に見学してみてください。
徒歩3分くらいの距離です。
■日が落ちてくると一気に危ない雰囲気に
昼間の明るいうちは活気があふれていて賑やかな雰囲気のカルボンマーケットですが、夕方になり日が落ちてくると、一気に治安の悪さを感じるようになります。
ストリートチルドレンが寄ってきて物乞いしてきたり、おそらくドラッグを使っているであろう人々も目立ち始めます。
こうなってくると、早急に立ち去らなければなりません。
タクシーですぐにホテルへ帰りましょう。
物乞いの子供達はタクシーのそばまで寄ってきます。
できれば日が沈み始める前にカルボンマーケットを出た方が良いです。
17時を過ぎると観光客はほとんどいません。
サントニーニョ教会などのスポットも巡る予定なら、なおさら時間に余裕を持って行動しましょう。
■カルボンマーケットへ行く時の注意点
基本的にフィリピンの街を歩くときはいつでもどこでも警戒心は必要ですが、特にカルボンマーケットでは、
・荷物は前に抱える
・スマホや財布をポケットに入れない
・アクセサリーや時計は身につけない
・派手な格好は避け、ブランドものは着用しない
・現金を見せない
・大金を持っていかない(1,000ペソもあれば十分です)
・暗くなる前に出る
といったことに気をつけてください。
また、マーケットでは生魚がたくさん売られていてすごく生臭いです。
匂いに敏感な人はマスクを着けて行った方が良いかもしれません。
そして決して衛生的とは言えない環境のマーケットです。
食材は炎天下の下並べられていますし、ハエもたかっています。
道路にはゴミもたくさん捨ててありますし、野良犬や野良猫もたくさんいます。
食材を購入する際には鮮度や衛生状態に十分気をつけてください。
汚い場所は苦手、潔癖だという人にはカルボンマーケットは向いていません。
■セブのローカルな雰囲気を満喫しよう!
フィリピン人ですらも夜は警戒して近づかないというカルボンマーケットですが、明るいうちであれば安全に楽しむことができます。
セブの人々のローカルな生活の様子を垣間見ることができ、旅好きな人には非常に良い経験になるでしょう。
安く買い物できるので、コンドミニアムで自炊したい人にもおすすめです。
ぜひ東南アジア独特の雑多な雰囲気を、カルボンマーケットで味わってみてくださいね。