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フィリピンの高額な電気代と盗電の問題


フィリピンは物価が安く、日本人の移住先としても人気です。

食費などを上手にやりくりすれば、日本の生活の半分くらいのコストで暮らしていくことも可能となっています。

 

ただ、どう頑張ってもなかなか安く済まないものがあります。

それはフィリピンの電気代です。

フィリピンにある程度長期滞在してみると、電気代がとにかく高いことに驚きます。

日本と同じ感覚でエアコンを使っていれば、日本以上の金額を請求されることもあります。

水道代もガス代もたいした金額にはならないのに、なぜ電気代だけそんなに高いのでしょうか?

 

■アジアで一番電気代が高い

フィリピンはまだ発展途上の国でありながら、電気代はアジアで一番高いそうです。

1kwhあたりの基本料金は、約24〜25円。

日本が約21〜22円なので、日本よりも高いということです。

 

■財閥企業の独占

フィリピンの電気代が高い最大の理由は、民間の財閥企業がほぼ独占しているためです。

価格競争がなかなか起きないため、電気代が下がることがありません。

日本では2016年の4月に「電力自由化」が始まり、人々が電力会社を自分で選べるようになりました。

どこの企業も自社を選んでもらおうと必死で、価格競争が起こっていますね。

しかしフィリピンでは、住む地域によって電力会社は決まってしまいます。

たとえばマニラなら、メラルコという電力会社を利用することになります。

料金が高いと思っても、他に選ぶ会社はないので、電気を使いたいならそこと契約するしかありません。

なお、メラルコはマニラ首都圏唯一の電力販売会社であり、首都圏と周辺都市などを含む22都市と89自治体への電力分配権を所有しています。

 

■危険な盗電が横行している

フィリピンの電気代が高いのは、財閥企業が独占しているからだけではありません。

この国では、盗電が当たり前に行われているそうです。

盗電されていることに気づいていない家庭も多いようで、知らないうちに近隣の家の電気代も一緒に払っていた、なんてケースも珍しくないそう。

ある家では、自宅のブレーカーが落ちたので元に戻すと、隣の家の電気が点いた、なんて事例もあったそうです。

このようにありとあらゆる場所でこっそり電気は盗まれているため、フィリピンで高額な電気代を払っている人は、赤の他人の分まで請求されていることを疑った方が良いかもしれません。

逆に、遠慮なく電気を使っているはずなのにやけに電気代が安い・・という場合は、もしかすると前の住人が盗電のために違法な電線の接続を行なったままになっているかもしれません・・。

さらに、盗電の接続はみんな素人によって行われているため、漏電などによる火災の危険性もあります。

盗電を行なっているのは貧困地区の人々であり、その地区には木や竹などの燃えやすいもので作られた家屋がたくさんあるのです。

しかも、それらの家屋はほぼ隣と隙間なく連なっているため、1つの家屋が燃えればすぐに地区全体の大火災へ発展してしまいます。

 

■なぜ電気を盗むか?

フィリピンの街中には、盗電していることがバレて電力会社に切断された電線がそこらじゅうにあり、雨の日などはパチパチと音を立てていることもあります。

これほどまでに盗電が横行している理由は、他でもない貧困です。

日本よりも高い電気代を、月収1万円もない貧困層の人々がどうやって払うのでしょう。

節約してどうにかなるような問題じゃありません。

稼ぐ手段もない彼らが電気のある普通の生活を送るには、盗むしか方法がないのかもしれません・・・。

火災の防止も含め、フィリピン政府の早急な対応が必要な状況となっています。

 

■電気代がかさみやすい家電

エアコンをはじめ、フィリピンには日本のようにエコや省エネの設計がされた家電がほとんどありません。

そのため、日本と同じように使っていると高くなってしまうのです。

留学先の語学学校の寮でも、授業料や宿泊費の他に、電気代を別途請求するところがあります。

 

■税金も高い

フィリピンの電気代をより高くしているのは、税金もあります。

フィリピンにはVAT(付加価値税)と呼ばれる、日本でいう消費税のようなシステムがありますが、これがなんと12%。

電気代にも適用されるため、もともと高い電気代にプラスして、VATも払わないといけません。

 

■フィリピンに住むなら高額な電気代を覚悟しよう

安くて快適なフィリピン暮らしを夢見て渡航してきたのに、電気代が高すぎてガッカリしたという人は珍しくありません。

所得水準の高い日本人ですら高いと感じるのですから、フィリピン人にとっては本当に法外な値段だと思います。

まずは財閥企業による独占を解消し、基本料金が下がらなければ、盗電もなくならず、問題はどんどん深刻になっていってしまうでしょう。

これからフィリピンへ移住、もしくは長期滞在を考えている人は、生活コストに高額な電気代が入ってくることをお忘れなく・・・。

フィリピンは今急速なスピードで経済成長を遂げているので、電気代の問題に関しても近年のうちに改善されるかもしれませんね。