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マニラが「生活の質」ランキングで最下位から3番目に


世界的データベースの調査によると、「Quality of Life Index 2019」(生活の質ランキング)でフィリピンの首都マニラは206都市の中で204位という結果だったそう。

「Quality of Life」(クオリティ・オブ・ライフ=QOL)ランキングは、生活費、環境汚染、ヘルスケア、治安、交通、気候などの要素から生活の質を評価したもの。

一人一人の人生の内容の質や社会的に見た生活の質のことを指し、心身の健康、良好な人間関係、やりがいのある仕事、快適な住環境、十分な教育、レクリエーション活動、レジャーなどの要素も、クオリティ・オブ・ライフを計る材料となります。

 

ランキングの高い国と低い国は以下となっています。

1位:キャンベラ(オーストラリア)

2位:ローリー(アメリカ・ノースカロライナ州)

3位:アデレード(オーストラリア)

4位:ウェリントン(ニュージーランド)

5位:チューリヒ(スイス)

204位:マニラ(フィリピン)

205位:ラゴス(ナイジェリア)

206位:カラカス(ベネズエラ)

 

ちなみに気になる日本は62位。

低くはないですが・・微妙ですね(笑)

 

マニラが最下位から3番目というのはちょっと残念です。

しかし、生活の質という面で考えると、確かに高いとは言えない部分が多いかもしれません。

 

■生活費

生活の質を左右するものの中で大きな部分を占める生活費。

フィリピンは物価が安いから生活費も安いんじゃないの?と思われがちですが、実はそうでもないんです。

なぜなら、フィリピン人は所得が低い。

確かに日本と比べれば食料品などは安いけれど、日用品はほぼ同じくらいです。

なのに月給は平均1〜2万円。

マニラのドラッグストアでシャンプー1本は日本円にして300円くらいですが、彼らの収入に当てはめて考えてみると、3,000円で買うようなものです。

かなり高いですよね。

トイレットペーパーなども日本と変わらず、生活必需品が高いというのはやはり暮らしにくいのではないかと思います。

また、電気代も日本と同等か、少し高いくらいです。

暑くてもエアコンが気兼ねなく使えないのはツライと思います。

 

■環境汚染

マニラへ初めて来ると、街の汚さにびっくりしてしまう人が多いです。

BGCなど綺麗に保たれているエリアもありますが、それはほんの一部。

ローカルな場所はどこもゴミだらけ&犬や猫の糞だらけ。

気をつけて歩かないと踏んでしまいます。

また、交通量が多く排気ガスやホコリもひどいです。

マニラの街中を歩くだけで目や喉を痛めてしまう観光客がたくさんいます。

そして、フィリピンといえば海のリゾートというイメージが強いと思いますが、マニラ湾は残念ながら環境汚染が進んでしまっています。

ゴミが大量に堆積し、悪臭を放っているのです。

近隣のホテルや飲食店から出る汚水も原因となっています。

フィリピン政府はこれを受けて、ゴミ拾いや下水処理施設の完備などマニラ湾の清浄を計画しています。

しかし目標としている”泳げる海”を実現するには長い年月がかかると言われており、最長で7年かけて水質を改善していきたい考えです。

マニラ湾は「世界三大夕日」が見られるスポットとして知られていますが、海の近くにいると悪臭がするため、観光客もあまり長居できずにいるのが現状です。

せっかく美しい夕日も、悪臭の中では台無しですよね・・。

 

■ヘルスケア

健康に暮らせるというのは生活する上で最も重要なことの1つですが、フィリピンでは医療制度があまり整っていません。

富裕層は高い医療費を払って最新設備のある病院を受診できますが、貧困層でお金がないと病院にかかることすら出来ない状況です。

日本の国民健康保険のようなものも実質ありませんので、医療費は10割負担。

つまり、お金がない人が病気になったら、そのまま治療も出来ず治るか死ぬか待つしかないということ。

医療技術は発達してきてはいるものの、それを享受できるのはほんの一部のフィリピン人だけなのです。

こんな医療制度では、確かに生活の質は高いとは言えませんね。

 

■治安

フィリピンの治安はご存知の通り、あまり良いとは言えません。

特に首都マニラは治安が悪いことで有名です。

日本人が殺人事件に遭うようなことはほとんどないものの、スリや強盗、ぼったくり、詐欺、ドラッグなどはまだまだ健在で、暮らすにあたっては常に不安があると思って良いでしょう。

生活の質は安全とも直結していますので、マニラでは改善の余地があります。

日本の外務省が海外安全ホームページで発表しているデータでは、フィリピンの治安はほとんどの地域が「レベル1」(渡航・滞在にあたって危険を避けていただくため特別な注意が必要です、というもの)になっています。

ただ、それでもドゥテルテ大統領の政策もあってか、数十年前に比べれば格段に治安は良くなってます。

 

■交通

フィリピンのマニラは、交通渋滞が世界で最悪のレベルです。

人口が増加しているにも関わらず道路整備や鉄道などのインフラが整っておらず、日々ひどい交通渋滞が人々を悩ませています。

通常は15分で行ける距離も時間帯によっては1時間以上かかることも珍しくなく、歩いた方が早いのでは?と思ってしまうほど・・。

さらに、メインの足となっているタクシーではぼったくりもあり、乗るたびにストレスを感じざるを得ません。

ジプニーやトライシクルなど地元民が利用している交通機関もありますが、乗りこなすのが難しい上犯罪が多いので、外国人には向かないとされています。

電車もいつも混み合っており、駅構内に入るまでに1時間以上かかるというカオスな状態の時もあるのです・・。

日本では想像ができないレベルですね。

 

■気候

気候に関しては、フィリピンは生活にそれほど困ることはないかもしれません。

基本的に常夏で暑いので、衣類もたくさん要りませんし、晴れた日には清々しい気持ちになります。

雨季は雨が降りますが日本のように1日中降り続くことはなく、たまにスコールが降るような感じなので、それさえ避けるようにすれば普通に生活できます。

ただ、マニラに関して言えば、毎年やって来る台風の被害が大きいことが、生活の質を下げてしまうかもしれません。

インフラが不整備なため排水もままらならない状態となっており、大雨で道路が冠水することが頻繁にあります。

街中には汚水の水たまりができ、衛生的にも良くありません。

また、大雨や雷でたびたび停電し、ただでさえ遅いインターネットもダウンします。

 

■インフラ整備、格差解消が生活の質アップに繋がるのでは?

上記のほか、やりがいのある仕事に就いている人も多くはなさそうですし、十分な教育を受けている人の割合も少ないです。

しかし、こうやって各要素を検証してみると、マニラではインフラがきちんと整えば多くの問題が解決に近くのではないかと思います。

鉄道や空港の整備が進んで流通がスムーズになれば、生活雑貨の値段も下がるでしょう。

医療も田舎の地方までしっかり行き届くようになるでしょうし、そもそもゴミ問題や汚染が改善されれば、病気自体を減らすこともできると思います。

日本人には移住先として人気が高まっているマニラですが、まだまだ上記のような現状があることは知っておくべきです。

今フィリピンは本当に発展のさなかにあります。

今後10年もしないうちに、格段に生活レベルが上がる可能性もあるでしょう。

事実、綺麗に整備されたエリアでは先進国と変わらない生活ができる環境もあります。

ただ、それが富裕層に限られているということが問題でもあります。

インフラへの投資とともに、社会格差解消に向けての取り組みも、クオリティ・オブ・ライフを上げていくためには必要不可欠となるでしょう。