ボラカイ島が「アジアトップアイランド」に選出!
7,000以上もの島々から成るフィリピンには、数々のリゾートアイランドが存在します。
ボラカイ島はその中でも代表的なものの1つ。
透明度の高い海と白い砂浜の広がるビーチは、その美しさから多くの観光客を魅了しています。
■ボラカイ島が「アジアトップアイランド」に選出!
ボラカイ島は今回、アメリカの旅行雑誌コンデナスト・トラベラの「Conde Nast Traveler’s 2019 Reader’s Choice Award」において、「アジアトップアイランド」に選ばれました。
アジアで最も美しい島として、60万人の読者から評価されたということです。
■過去にも「ホワイトビーチ」が「アジアNo,1ビーチ」に
ボラカイ島はこういった栄誉を勝ち取ったのは一度や二度ではありません。
過去にもその美しさを世界から認められています。
2015年にはこの島の「ホワイトビーチ」が、トリップアドバイザーの「トラベラーズチョイスアワード2015」でアジアNo,1ビーチに選ばれました。
ホワイトビーチはボラカイ島最大の見どころで、西海岸に約4kmに渡って延びるビーチ。
その名の通り白く輝く眩しい砂浜が広がっており、透明度抜群のエメラルドブルーの海が、まさに天国のようなコントラストを紡ぎ出しています。
柔らかくサラサラのパウダーサンドは歩くと気持ちよく、のんびりと座りながらトロピカルジュースを飲んで過ごす、というのは最高の贅沢です。
ビーチサイドにはお土産やさんやレストランがたくさん並んでおり、食事やマッサージなんかも楽しめます。
もちろん、海水浴やシュノーケリングなどのアクティビティをして過ごすこともできます!
そして見逃せないのが、この美しい海に沈む夕日。
ホワイトビーチはサンセットも有名で、刻一刻と色を変えていく空を見ながらゆっくりと流れる時間は、忘れられない体験になるでしょう。
■一度は汚染が深刻化し閉鎖したボラカイ島
そんな夢のようなアイランドのボラカイ島ですが、観光開発が進むにつれて汚水やゴミが海へ流れはじめ、環境破壊や汚染が深刻化しました。
毎年200万人もの観光客が世界各国から訪れていたので無理もなく、ドゥテルテ大統領もこの状況を「ゴミ溜めになっている」とコメントしていました。
そして2018年4月からは6ヶ月間、政府がボラカイ島の閉鎖することに。
半年間の間観光客はボラカイ島へ入れませんでした。
ボラカイ島民にとって重要な収入源であった観光業ができなくなり、一時は住民から反発もあったものの、島は徹底的に清浄が行われました。
また、これ以上汚染やゴミを増やさないよう様々な新しいルールも作られました。
新しい基準をクリアしていない宿泊施設は営業停止となり、違法な建物も1,000件ほど撤去され、営業できる施設の数は激減しました。
注意義務を怠って環境災害をもたらしたとして17人の島の関係者は責任追及されたほか、市長を含む16人の役場の職員が停職処分になったと言います。
しかしそのおかげで結果的に島は元の美しさを取り戻し、観光地とした新たなスタートを切ることができたのです。
この取り組みは、中長期的な自然保護の事例として世界からも注目されました。
■現在のボラカイ島
現在ボラカイ島は観光客の数を規制しながら観光業を再開しています。
一度に島に滞在できる人数は19,200人に制限されているそうです。
それでも日本からの訪問者も受け入れていますので、また足を運ぶことができるようになりました。
ただし、政府が設定した環境要件を満たしたリゾート施設の予約をしていることが条件となっており、認可されたホテルへの予約なしでは島に入ることはできません。
また、閉鎖前はビーチでパーティが夜な夜な行われていましたが、今は禁止。
ゴミを捨てることはもちろん、飲酒も喫煙も焚き火もできません。
マリンスポーツに関しても、生態系への影響がないことを確認するまで当面禁止となっています。
ボラカイ島には実はカジノも3つありますが、これらはドゥテルテ大統領の命令により現在も閉鎖中です。
静かにビーチで海水浴を楽しむ、というのが現在のボラカイ島での過ごし方となっています。
■ボラカイ島へのアクセス
日本からボラカイ島へ行くには、マニラもしくはセブを経由します。
国内線でパナイ島の「カリボ空港」もしくは「カティクラン空港」へ飛び、そこからボートでボラカイ島まで約10分ほどです。
ただし上述したようにホテルの予約がないと島には上陸できませんので注意してください。
ホテルの予約はすでにネット上でさまざまな旅行サイトから出来るようになっています。
■ボラカイ島のホテル
規制によって数が激減したボラカイ島の宿泊施設ですが、政府から認可されたホテルにステイできます。
コスパ抜群でおすすめなのは以下のホテルです。
■Fairways and Bluewater Boracay(フェアウェイズ&ブルーウォーター・ボラカイ)
リーズナブルな料金ながら充実の施設が揃うエコフレンドリーなホテル。
ビーチまで歩いてすぐとなっているほか、敷地内にもレストランやスイミングプール、サウナやジムなどもあります。
向かいにはショッピングモールもあって便利なため、リピーターも多くなっています。
■357 Boracay Resort(357 ボラカイ・リゾート)
ビーチまで、なんと歩いて10秒!
ロケーションが自慢のホテルで、人気のため早めの予約しないと埋まってしまいます。
価格も1泊9,000円前後からでリーズナブル。
■Villa Caemilla Beach Boutique Hotel(ヴィラ・カエミラ・ビーチ・ブティック・ホテル)
ホワイトビーチ沿いに位置するリゾートホテルです。
ボート乗り場やショッピングモールまでも近く、便利な立地で人気。
落ち着いた色合いの内装のお部屋にはアメニティも充実しています。
■ボラカイ島の自然を守って過ごそう!
一時は汚染で美しさを失いかけたボラカイ島ですが、無事復活して何よりですよね。
清浄後にまた「アジアトップアイランド」に選ばれたのも素晴らしいことです。
いつまでもこの手付かずの自然が残せるよう、ボラカイ島を守っていきたいとフィリピン観光相も話しています。
私たちも観光客として訪れる時には、環境に配慮して過ごしたいものですね。