フィリピンのハロウィンはどう過ごすの?
日本では9月〜10月はハロウィンシーズンですよね。
もともとはオバケなどに仮装するパーティでしたが、今や東京の渋谷などではコスプレ大会と化し、毎年若者を中心に盛り上がりを見せています。
デパートやスーパー、コンビニなど、どこへ行ってもハロウィンに関連したグッズやフードが並び、完全に商業的なイベントとして定着しました。
そんなハロウィンは、フィリピンではどのように祝われているのかご存知でしょうか?
そもそもフィリピンにハロウィンってあるんでしょうか?
現地に住む人々に聞いた、フィリピンのハロウィンについてご紹介しましょう。
■そもそもハロウィンって何?
毎年10月31日がハロウィンとされていますが、もともとはどんな起源があるお祭りか知っている人はそう多くないのでは?
実はその起源は古代ケルト人にあると言われており、秋の収穫を祝い、悪霊を追い出すという宗教的な行事でした。
それがどういうわけかアメリカを中心に、カボチャの中身をくり抜いたランプを作ったり、子供達がオバケや魔女に仮装して近所の家々を訪ね、「Trick or treat?」と言いながらお菓子をもらいに歩く、というイベントへ変化していったようです。
キリスト教のお祭りだと思っている人も多いですが、実はまったく関係なく、むしろ異教徒の祭りであり、キリスト教会からは否定的に見られている部分もあるのだそう。
■フィリピンにもハロウィンはある
そんなハロウィンですが、フィリピンにもあります。
日本と同じようにハロウィングッズが売られています。
しかし、日本ほどの盛り上がりは見せていませんし、仮装グッズもほとんど見かけませんし、仮装している人もいません。
なぜなら、10月はフィリピンではすでにクリスマスシーズンに突入しており、そっちの方が重要だからです。
10月はクリスマスグッズとハロウィングッズが混在して並んでいるらしく、これは日本では見られない面白い光景だと思います。
一部の会社などではハロウィンパーティも行なっているようで、その際は仮装することもあるのだとか。
ただ、キリスト教国家であるフィリピンで、異教徒のお祭りを祝うのは、やっぱりなんだか違和感があるような気がします。
フィリピン人の中にも、ハロウィンはキリスト教のイベントだと勘違いしている人もいるのかもしれません。
■セブのマンゴーストリートではハロウィンが楽しめる
フィリピンではちょっと控えめなハロウィンムードですが、セブの歓楽街マンゴーストリートでは、仮装して過ごす人たちも多くいるようです。
やはりバーやクラブなどでお酒を飲みながらだと、仮装も楽しいのでしょうね。
クラブによってはハロウィンのイベントを開催しているところもあります。
■マニラでのハロウィンイベント
セブよりも大都会の首都マニラでは、やはりバーなどを中心にハロウィンムードが高まっています。
BGCやマカティなど日本人を含む外国人の多いエリアでは特に盛り上がっているようです。
フィリピンでも思いっきりハロウィンを満喫したい!という方は、これらのエリアでパーティに参加してみてはいかがでしょうか。
ただ、仮装グッズのバラエティはあまり多くないので、こだわりの仮装をしたい方は日本から持ってこなくてはいけません。
■フィリピンのハロウィンは今後盛り上がっていくかも?
フィリピンにもハロウィンはある程度根付いており、日本人と同じように仮装を楽しむ人もいますが、規模や人数は日本ほどではなさそうです。
ただ、お祭り好きのフィリピン人ですから、今後は日本人のようにコスプレが楽しめるよう複雑な衣装も登場する可能性が高いと思います。
ちなみに10月31日の翌日の11月1日はAll Soul’s Day、2日はAll Saint’s Dayという祝日だそうで、亡くなった人のお墓参りをするそうです。
日本でいうところのお盆ですね。
11月1日は家族・親族が集まって過ごすのが普通だそうで、今のところこちらの方がハロウィンよりも重要そうです。