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フィリピン人の生活習慣と健康問題


フィリピンに留学したり長期滞在したりしていると、太ってきたり不健康になっていく人が結構多いです。

理由は、フィリピンの食生活や生活習慣にあります。

フィリピン人は偏った食事をし、運動はあまりしない傾向があるため、一緒にいるとどうしても体に悪い生活になりがちなのです。

今回はそんな、フィリピン人の健康に対する意識とその変化、生活習慣の改善すべき点などについて考えてみたいと思います。

 

■フィリピン人の平均寿命

まず、現在のフィリピン人の平均寿命を見てみましょう。

世界銀行が発表した2016年のデータによれば、フィリピン人の平均寿命は69.1歳。

男女別では、男性65.8歳、女性72.7歳となっています。

1960年代には57.9歳であったことを鑑みると、経済成長に伴ってだんだん伸びていることが分かります。

しかしながら、日本の平均寿命が83.98歳、アメリカが78.69歳であることを見れば、69歳というのはまだまだ若いうちに亡くなっている人が多いようにも思えます。

 

■フィリピン人の死亡原因

フィリピン人の死亡原因は、ランキングにすると以下のようになっています。

1位:虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など) 12.7%

2位:がん 10.4%

3位:肺炎 9.9%

4位:脳血管疾患(脳梗塞、くも膜下出血など) 9.8%

5位:高血圧性疾患(脳卒中、腎不全など) 5.7%

6位:糖尿病 5.7%

ここに並ぶ病名から見て、フィリピン人の死亡原因が、生活習慣に起因するものがほとんどであることが分かるでしょう。

食生活の乱れや運動不足はもちろん、喫煙者が多いこともこれらの病気を助長する原因となっています。

 

■フィリピン政府による対策

フィリピン政府は、国民の健康問題を放置しているわけではありません。

ドゥテルテ大統領が進めている喫煙規制やたばこ税・酒税の増税、加糖飲料税の導入などは、国の収益のためだけではなく、国民が少しでもこのような悪しき生活習慣から離れるようにすることも目的の1つなのです。

 

■フィリピン人の偏った食生活

上述したように、フィリピンではどうしても偏った食生活になりがちです。

その理由は、野菜をあまり食べないから。

特にマニラやセブなどは気候の事情からも新鮮な野菜が手に入りにくく、ローカルな飲食店などでは生野菜を食べる機会はほとんどありません。

フィリピン人が食べているのは、お米と肉、魚、揚げ物です。

特にチキンは大好きで、白いご飯とフライドチキンという組み合わせはフィリピンでは定番なのですが、栄養バランスは決して良いとは言えないでしょう。

さらに、コーラなどの甘い炭酸飲料もたくさん飲みますし、お菓子も砂糖が大量に使われていてビックリするくらい甘いです。

このような食生活を、彼らは毎日平気で続けています。

日本人も最初は耐えられるかもしれませんが、何週間も出来ることではないと思います。

体の免疫も下がって疲れやすくなったり、病気になったりするのも当然でしょう。

 

■フィリピン人が野菜を食べない理由

フィリピン人が野菜を積極的に摂らない理由は、野菜があまり手に入らないことの他にもう1つあります。

それは、”野菜を食べるのは貧困層”というイメージです。

昔から、貧しい人々は肉を買うお金がなく、仕方なく畑で採れた野菜だけを食べて生活している、というイメージを持っている人が多いらしいのです。

逆に、”肉を食べる=お金持ち”というイメージがあり、彼らにとって肉をたくさん食べることは一種のステータスのようなものなのかもしれません。

 

■富裕層の間では意識変化が起こっている

ただ、本当の富裕層の人々の間では、健康のために野菜を積極的に食べるブームが起こっています。

サラダ専門店「SaladStop!」が流行っているのもそのためで、今までは貧乏人の食べ物だとされていた野菜が、今度はセレブの食べ物となってきているのです。

サラダストップ!は、東京の表参道にもある、いわゆる意識高い系のお店。

サラダ専門だなんて、全然お腹いっぱいにならない気がしますが、それでも1サーブ1,000円くらいはしますから、月1〜2万円しか稼げないほとんどのフィリピン人にとっては、なかなか手が出ない高級レストランに値します。

また、最近ではビタミンたっぷりの果物や野菜を使ったフレッシュジュースやスムージーの専門店も出来てきていますが、こちらも1杯375円ほどと日本の喫茶店と変わらない値段。

貧困層にとっては実に3食分に値する高額なジュースであり、とてもじゃないですが気軽に野菜を摂る、といった感覚で買えるものじゃありません。

貧しい人ほど新鮮な野菜を食べる機会はなく、栄養バランスなんて気にする余裕はないのが、現在のフィリピン社会です。

その日暮らしをしているような彼らは、揚げ物だろうと何だろうと、食べられる時に食べられるものを食べてお腹を満たすのが精一杯なのです。

 

■運動しないフィリピン人

フィリピン人が太っている原因には、食生活が不健康であることのほかに、圧倒的な運動不足が挙げられます。

どこへ行くにもタクシーやジープニーを使い、歩こうともしませんし、ジョギングの習慣などがある人も非常に少ないです。

また、小学校でも体育の授業数が少なく、子供の頃から運動の習慣があまりありません。

ですので、日本と比べてフィリピンの子供たちは運動能力があまり高くないと言われています。

フィリピン人が大人も子供も運動しない理由は、とにかく暑いからです。

30度の高温多湿な気候の下、走ったり歩いたりすることは確かに厳しいですよね。

富裕層だけは、高い料金を払ってエアコンの効いたジムに通うことができます。

彼らは体も鍛えてマッチョになるのがステータスなようです。

 

■貧しい人ほど不健康になる社会

上記のように、野菜中心の健康的な食生活やジムでの快適な運動が叶うのは、フィリピンでは富裕層だけ。

貧しい人ほどジャンクフードを食べ、暑いからといって動かず、どんどん不健康になっていくのです。

これは、フィリピンだけでなくあらゆる発展途上国で起こりがちな現象です。

また、フィリピンでは「太っている人」=「たくさん食べられるお金持ち」というイメージを持っている人もまだ多いですが、実際は逆なのです。

 

■病気になっても治せない貧困層

貧困層ほど生活習慣が乱れて病気になりやすいですが、彼らには医療費を払う余裕もないので、病気になっても病院に行けません。

ものすごく端的に言えば、お金がない人は不健康になって死ぬしかない、といった感じです。

フィリピンの人口のほとんどを占めている貧困層の生活が改善しない限り、どれだけ人口が増えても平均寿命も伸びませんし、国の生産力にもなりにくいでしょう。

栄養不足で、幼少期に亡くなってしまう子供だってたくさんいます。

 

■フィリピン人の生活習慣を観察してみよう

今フィリピンでは人口が爆発的に増えて労働力を蓄えているとも言われていますが、そのほとんどは貧しく、健康な状態とは言えないのです。

フィリピンが今後より成長していくためにも、国民の健康問題に向き合うことは不可欠と言えるでしょう。

また、私たち日本人がフィリピンへ渡航した際も、長期滞在の人は特に、食生活には気をつけてください。

環境の違う場所では、食生活以外の要素でも体調を崩しやすいものです。

そして、これからフィリピンの発展を願ってビジネスや移住、投資などを考えている方は、フィリピン人の生活習慣や食生活を見ることで、新たな問題解決策やサービスを考えつくかもしれません。