フィリピン、パラワン島の治安は大丈夫なの?
フィリピンには7,000以上の島があり、美しいビーチや海を持つエリアが数々存在していますが、その中でもパラワン島は特に綺麗だと有名です。
日本人はセブに観光に行く人が多いのでまだマイナーな場所かもしれませんが、フィリピンでは”最後の秘境”と言われるエルニドもあります。
一度見ると忘れられないほどの、天国のような自然の美しさは必見です。
ただ、パラワン島に関して治安面を心配している人も多いようです。
フィリピンは全体的に治安がよくない国として知られていますので、パラワン島のような田舎の島でも不安になりますよね。
今回は、パラワン島の治安について見てみたいと思います。
■パラワン島は特に危険なエリアではない
先に結論から言ってしまうと、フィリピンの中でもパラワン島は特に治安が悪いエリアではありません。
フィリピン警察が発表している、フィリピン国内の犯罪指数の統計を見てみると、犯罪件数の多い場所は以下のようになっています。
1位:ケソン市
2位:マニラ市
3位:セブ市
4位:ダバオ市
5位:カガヤン・デ・オロ市
パラワン島の都市部であるプエルトプリンセサ市は、15位以内にも入っておらずランク外です。
つまり、フィリピンの中では比較的安全な場所ということになります。
むしろ、日本人に最も人気のセブの方がよっぽど危ないのです。
実際にパラワン島に旅行に行った人に話を聞いてみても、危ない目に遭ったことのある人は見当たりませんでした。
ストリートチルドレンや物乞いも、見かけないとのこと。
■プエルトプリンセサ市よりも南側は危険
ただ、安全といっても日本と比べてしまえばどこだって多少劣ります。
なんたって、日本は世界で最も安全な国なのです。
パラワン島だろうとオーストラリアだろうと、日本の外へ出ればどこも少しは危険と思っておかないといけません。
フィリピンはエリアによって治安の差が激しく、ミンダナオ島南部ではイスラム過激派組織によるテロも起こっており、日本の外務省からも渡航中止勧告が出ています。
パラワン島に関しても、プエルトプリンセサ市よりも南側の地域は危険度レベル2で「不要不急の渡航は止めてください」という注意が出ており、近づかない方が良いエリアになっています。
■基本的にはのんびりしていて安全
パラワン島の中でも、観光開発されているエリアは基本的に安全です。
飲食店でも、おすすめはしませんが、荷物を置いたままその場を少しくらい離れても平気だそう。
犯罪の多い荒々しい雰囲気ではなく、どちらかというと大らかでのんびりした感じなのです。
むしろのんびりしすぎていて時間が守られないこともしばしば。
あまりビクビクして過ごす必要はないと考えて良いでしょう。
■パラワン島での安全対策
それでも、日本人である私たちは気をつけるべきことがいくつかあるので覚えておきましょう。
あくまでもフィリピンの中でも比較的安全というだけであって、気を抜いていればスリや盗難に遭う可能性は十分あります。
■良いホテルでもセーフティボックスを使う
日本では、値段の高いホテルではまず盗難なんて起こらないと思いますが、フィリピンでは4つ星以上のホテルでも、部屋のクリーニングの際に現金が置いてあれば盗られる可能性があります。
高級ホテルでも従業員の所得は決して高くないのです。
貴重品は部屋に置いておかないか、出かける際にはセーフティボックスにいれてしっかり鍵をかけておきましょう。
このぐらい大丈夫でしょ!と思って置いておくと、なくなっててショック!なんてことになりかねません。
■派手な格好、アクセサリーは避ける
リゾートアイランドへの旅行となると、特に日本人女子はオシャレしたくなっちゃうかもしれません。
可愛いネイルをしてアクセサリーをつけて、綺麗な海と一緒に写真を撮ったりしたいものですよね。
しかし、パラワン島はあくまでもフィリピンであり、あまり派手な格好やアクセサリーをじゃらじゃらさせていると、「私お金持ってますよ!盗れますよ!」とアピールしているようなものです。
ですので、ちょっと残念ですが、フィリピンでは出来るだけ地味で小汚いくらいの格好がちょうど良いです。
財布やバッグも、高級ブランドのものではなく少しみすぼらしいくらいの袋のようなものが良いかもしれません。
■暗くなってからは出歩かない
どんなに安全と言われている場所でも、フィリピンでは暗くなってからフラフラ出歩くことは避けた方が良いです。
やはり夜になれば良からぬことを考える輩が増えますし、街灯も少ないので怖いです。
パラワン島は田舎なので特にすることもありません。
日が落ちたらホテルで大人しくしているか、出かけるとしても明るい繁華街にしましょう。
そして、一人ではなく出来れば複数で出かけましょう。
■知らない人と絡まない
フレンドリーで陽気なフィリピン人は一緒にいると楽しいものですが、知らない人が話しかけてきても決して誘いに乗らないようにしましょう。
一緒に飲もうなどと言われても、ついていってはダメです。
飲み物に睡眠薬を入れられて眠っている間に金銭を取られる強盗事件が、近年フィリピンでは急増しています。
特にクラブやバーなどで酔っ払って気分が良くなっている時は、こういうトラブルに巻き込まれやすいので、飲みすぎにも注意です。
■フィリピン最後の秘境を見に行こう!
パラワン島では、海外旅行で守るべき基本的な事項をしっかり守っていれば、安全に旅ができます。
欧米からの観光客も多く、大自然を満喫できる素晴らしい島です。
新・世界七不思議(自然版)にも選ばれた地底河川や、アイランドホッピングツアーは特におすすめ。
日本からのアクセスはマニラを一旦経由する必要がありますが、神秘的な景観は時間をかけてでも見に行く価値のある美しさです。
安全に気をつけて、「フィリピン最後の秘境」を体験しに来てくださいね!