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なぜフィリピン人はお金がないのか?


フィリピンといえば貧しい国、といったイメージが強いのではないかと思います。

事実、社会格差の大きなこの国では、その日食べるのもままならない貧困層もいれば、ベンツを何台も持っているような超富裕層も存在します。

国民の80%以上はギリギリの生活をしており、普通に生きているように見える人たちでも月の給料はせいぜい2万円くらい。

物価は確かに安いけれど、電気代は高いし、レストランに入る余裕もないし、家賃を払うだけでも精一杯です。

フィリピン人が一般的に貧しいのは、給料が安いからという理由もありますが、その他にも家族形態や国民性など、多くの要因が絡んでいます。

 

<家族への仕送り>

フィリピン人がお金がない!と言う時、大抵出てくる理由は「家族に仕送りしなくちゃいけないから」です。

フィリピン人は海外出稼ぎが多いことでも知られていますが、それも家族に生活費を送るためにやっていること。

では、なぜフィリピンは家族に送金しなきゃいけないのでしょうか?

家族は自分で自分の世話ができないのでしょうか?

どうやらフィリピンでは、親が40代50代になると早々に定年退職してしまうそうです。

そこからは、全部子供任せ。

フィリピンには今のところ日本の年金のような制度がないようで、定年したらそこからは無給です。

養うのは長男もしくは長女で、両親の生活費だけでなく妹や弟の学費まで稼がなくてはいけません。

また、フィリピンでは就職したからといって実家を出て独り立ちする、という概念がありません。

就職したからこそ、家族を養うお役目が待っているのです。

なので、20代でも30代でも、ずっと両親や弟妹と一緒に暮らすフィリピン人はたくさんいます。

しかも、結婚してからも夫婦が二人で暮らすことは少なく、親と一緒に住むのが普通です。

死ぬまで両親と住み続けるんです。

それどころか、いとこなどの親戚もみんな集まって1つの大家族で住んでいるところも非常に多いです。

その方が家賃もかからないし良いのかもしれませんが、日本人からするとものすごく窮屈に見えます。

何しろ寝るときはみんなで床に横になって、足の踏み場もないくらいの人口密度になるんですから・・・。

 

<一人暮らしなら生活は本当にギリギリ>

月2万円の給料でも、贅沢をしなければ一人暮らしは可能です。

しかし、友達と遊びに行ったりする余裕はほとんどありません。

自分の家の家賃も払いつつ、家族へ送金し続けないといけないためです。

ちなみにフィリピン人が住む安いアパートの家賃は5,000円程度からあります。

トイレ・シャワーは共同の、ボロアポートです。

日本人から見ればとんでもなく安い家賃ですが、月2万円しかもらってないと思うとカツカツになるのも分かるでしょう。

これにプラスして食費や光熱費も払わないといけないのです。

フィリピン人はよくお金を貸して欲しいだとか、給料を前借りしたいと言ってきますが、このような事情があるならそう言いたくなるのも無理はないような気がします。

 

<親も子供も相互依存?>

親は40代50代になると長男長女に家族を養わせ、金銭的に依存しますが、子供もまた両親が大好きというのがフィリピン人独自の国民性です。

仕事よりも、恋人よりも、大事なのは家族。

就職できるまでちゃんと育ててくれた両親に感謝し、その恩返しで家族のために働くのは、全然苦にならないようです。

また、たとえ一人暮らしをしていても、子供は毎週のように実家に帰り、両親と過ごしたがります。

離れて暮らすことを基本的に好まないようです。

日本人から見れば、なんだか親も子離れできず、子も親離れできていないように見えますが・・

フィリピンではそれが当たり前なんですね。

 

<お金を貯めない>

上記のような低い所得に加え、フィリピン人には「お金を貯める」という概念がありません。

キリスト教の「明日を案じてはならない」という教義を実践しているのか何なのか、とにかく持ち金はすべて使い果たすのがフィリピン人のスタイルです。

日本人なら、「次の給料日まであと◯日あるから◯円くらいは取っておこう・・・」などの考えが浮かぶと思いますが、フィリピン人にはそういった計画性は全くないようです。

だから、フィリピンの会社には給料日が月2回あり、分けて支給されます。

1回で全部渡すと次の月までもたないためです。

彼らを見ていると、本当に給料が入った瞬間に豪遊し、数日のうちに全部使ってしまうのだからビックリします。

明日の分すら考えないフィリピン人にとって、将来のためとか老後のためなんて、到底考えられないような世界なのでしょう。

”今が良ければいい”という前提があるようです。

さらにフィリピン人は、お金を借りることに関してまったく抵抗がありません。

困っている人を助けるのが当たり前、と思っているので、自分が困れば誰かに助けてもらえるのも当然と考えるのです。

だから、いつも気軽に「お金を貸して!」と言ってきます。

日本人は特にフィリピン人からすればお金持ちなので、頼みやすいかもしれません。

しかし、実際に貸すと返ってくることはほぼありません。

踏み倒すつもりはないにしても、返せないから待って〜と言い続け、そのうち貸した側も請求するのが嫌になってしまって諦めるのがお決まりのパターンです。

フィリピン人に貸したお金を返してもらうには、本当にしつこく取り立て続けないといけません・・・(笑)

 

<貧困の根本的な解決は・・・>

もちろん、上記のような家庭やフィリピン人がすべてではありません。

あくまでも平均的な人たちの話です。

フィリピン人の中には日本人と同等かそれ以上の生活水準で暮らす人もいれば、ゴミを拾って売って生活している人たちもいます。

この大きな格差はフィリピンではまだまだ解決の糸口が見つからない社会問題の1つです。

ドゥテルテ大統領は現在、年金のような制度を作ろうとしているそうなので、それが上手くいけば良いですが・・・。

また、現金を給付するという政策もあるようですが、それでは人々は貧困から抜け出せず、根本的には何も変わりません。

やはり、フィリピン人が自立して生計を立てられるようになるには、十分な教育と雇用が不可欠なのではないかと思います。