日立製作所とフィリンベストが提携、水インフラ整備へ
高い経済成長率を維持しつつもなかなかインフラ整備が追いつかないフィリピン。
鉄道や道路整備の遅れが街中にひどい交通渋滞を生み出し、大きな経済的損失を被っています。
しかし、そんな中で日本の企業の多くもフィリピンの少しでも早い発展を促そうと、出資しています。
今回、日本の日立製作所はフィリピンで、水処理エンジニアリング事業を行う合併会社「フィリンベスト 日立・オムニ・ウォーターワークス」を設立することを発表しました。
「フィリンベスト・デベロップメント」はインフラ事業のほかホテル開発などを行なっている、フィリピンの大手不動産会社。
今回の合併会社では60%を出資し、残りの40%を「日立アクアテック」が出資します。
日立アクアテックは、海水淡水化システムなどを手がける日立製作所の子会社。
これまでにフィリピン以外でも、シンガポールの会社と提携してやモルディブ共和国の水道インフラ整備事業を請け負っています。
現在アジアを中心とした新興国における水インフラ整備事業の発展に積極的に貢献しています。
「フィリンベスト 日立・オムニ・ウォーターワークス」は、観光開発が進むフィリピンで、ホテルやリゾートを中心とした水処理エンジニアリング事業と都市開発の拡大に貢献していきたい考えです。
フィリピンでは、水不足により度々マニラ首都圏で断水が起こるなど水インフラの整備が急がれているほか、急速な都市化に伴い下水道や下水処理施設の整備の遅れも目立っています。
リゾート地では観光開発が進むにつれて汚水が海に流されるなど、環境汚染も深刻化しています。
日本の企業の活躍によってフィリピンの発展が促され、美しくクリーンな街が作られ、自然環境が守られると良いですね。