フィリピンのスーパーフード「モリンガ」とは?
フィリピンへ行くと、ご飯、肉、甘いもの、脂っこいものが多めの食事になってしまいがちです。
マニラやセブではあまり新鮮な野菜が採れないためで、日本からの旅行者や留学生の多くも、フィリピンでの健康維持には頭を悩ませている模様・・。
結果、太ったり、免疫が下がって風邪をひいてしまう人も多いです。
しかし、そんなフィリピンには、実は知られざる”スーパーフード”が存在しています。
それが「モリンガ」です。
<モリンガって何?>
なんだか可愛い名前で親しみも湧いてしまいますが、モリンガとは和名では「ワサビノキ」と呼ばれているものの一種です。
フィリピンでは、カムンガイ、カモンガイ、マルンガイなどとも呼ばれているそう。
原産はインド北西部のヒマラヤ山脈ですが、現在は熱帯・亜熱帯地域を中心に栽培されている木です。
非常に成長が早いのが特徴で、高さは10〜12メートルに及びます。
<フィリピンのモリンガ>
フィリピンでもモリンガが栽培されており、国の野菜として認定されています。
葉の部分をスープにするのが一般的です。
また、最近ではモリンガのお茶、パスタ、クッキー、スムージーなども登場しており、人気を呼んでいます。
葉をパウダー状にしたものが売られているので、いろんな食べ物に応用できます。
<モリンガの栄養>
スーパーフードと言われるモリンガには、特に女性に嬉しい栄養素たっぷり!
ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE、亜鉛といった、お肌に良い成分が豊富に含まれているのです。
老化を防止してくれる抗酸化作用のあるポリフェノールや、肌のターンオーバーを促す成分など、いつまでも美しくありたい人は是非とも取り入れたいですね。
また、鉄分も豊富(なんとプルーンの112倍だそう)なので貧血気味の方や女性ホルモンのバランスや崩れやすい方にもぴったり。
イライラまで鎮めてくれるので、心にも良いのです。
そして、骨や筋肉、血液など生命を維持するのに必須のカルシウムやリン、アミノ酸まで入っています。
さらに、マグネシウムや食物繊維も採れるので便秘解消にも効果的という、まさにスーパーフードなのです。
<薬にも使用されている>
モリンガは、国連も効能を認めている食品です。
その豊富で優秀な栄養素から、抗生物質や血圧降下剤、痙攣緩和剤、抗炎症薬、コレステロール低下剤、血糖低下剤などの薬にも使用されているんです。
ルワンダやハイチなどの貧しい国でも育つため、子供達の飢餓や栄養失調も改善できることが期待されています。
<どんな味?>
モリンガの葉自体は、苦味があります。
パウダー状のものを舐めると、青汁の粉末のような感じです。
これをスイーツに入れたり、スープにしたりしてアレンジすれば美味しくいただけます。
また、ヨーグルトや飲み物に入れて飲むのもおすすめです。
フィリピンでは昔から、塩と一緒に煮てそのスープを飲むというシンプルな方法で食べているそう。
<いつ摂ればいいの?>
モリンガの栄養素を十分に吸収してその良さを享受するなら、食事中か食後に取り入れるのがおすすめ。
他の食べ物の栄養素とあいまって、効果が高まります。
<モリンガはどこで買える?>
これだけモリンガについて知ってしまったら、買わないわけにはいかないですよね!
フィリピンでは実はそこらじゅうに生えていますが、衛生的に問題がある場合もあるので、できれば買った方が良いです(笑)
「Healthy Options」という有名なオーガニック系の食材や栄養剤を扱うお店では、「モリンガティー」を購入することができます。
値段はちょっとお高めですが、健康志向の方はぜひお試しください。
お土産にも良いですね!
また、ショッピングモールではモリンガパウダーが普通に売られています。
100グラムで250ペソ(約500円)ほどです。
自分でアレンジして食品に入れてみたい人はこちらをどうぞ。
ちなみに日本で同じようなものを買うと、3倍くらいの値段で売られていますので、絶対にフィリピンで買った方がお得です。
その他、モリンガオイルやモリンガシャンプーなど、肌につけて使うアイテムもいろいろ売られています。
パーフェクトな栄養バランスで話題のスーパーフード「モリンガ」で、ぜひ健康なフィリピン生活を送ってくださいね!