パンクするマニラ国際空港と新空港建設案


今や人口1億人以上を抱え、外国からも大勢の人々が訪れるフィリピン。

その経済成長のスピードは目を見張るものがあり、世界中の企業や投資家が注目しています。

しかし、そんな急成長にフィリピンのニノイ・アキノ国際空港(マニラ国際空港)はついていけていない様子で、毎日大混雑しています。

その利用者数は年間で4,000万人にも上り、完全に空港の許容量を超えた数の人々が押し寄せているのです。

 

<空港混雑による経済損失>

混雑が原因でマニラ国際空港では日々フライトの遅延がひどく、その結果各航空会社は年間11億ペソ(約23億円)もの損失を被っているといいます。

このままマニラ国際空港の利用者が増え続ければ、その損失額はさらに増加し、2020年には38億ペソ(約80億円)になると予想されています。

 

<財閥企業からの改善案>

こういったマニラ国際空港の混雑問題を解消するため、フィリピンでは多くの財閥企業から改善案が出されています。

具体的には、ルシオ・タン・グループ(フィリピン・ナショナル・バンクやフィリピン航空などを傘下に持つ財閥企業)が、ターミナルの拡張や増設、滑走路の増加などを3,500億ペソ(約7,100億円)かけて行う、などです。

しかしながら、ターミナルの拡張は何とか出来たとしても、滑走路を増やすのはかなり難しいと言われています。

マニラ国際空港の周囲は市街地なので、十分な用地がないのです。

 

<クラーク国際空港>

マニラ国際空港の改善も急がれますが、取り急ぎフィリピンでは今、「クラーク国際空港」の開発を進めています。

パンパンガ州アンヘレスのクラークは、もともとはアメリカ空軍基地だった場所で、治安もよく経済特区もあり、今後はマニラに次ぐ経済都市として発展させていきたい考えです。

将来的には行政もクラークへ移す予定となっており、今から世界中の企業が注目している土地でもあります。

つい先日、セブパシフィック航空から日本の成田空港〜クラーク国際空港の直行便も就航しました。

2020年には新旅客ターミナルが完成する予定となっています。

首都圏とクラークを結ぶ鉄道も建設されている最中です。

 

<ブラカン新空港>

マニラ国際空港の代わりにクラーク国際空港の発展が期待されている中で、今回フィリピンのサンミゲル社がまた新たに「ブラカン新空港」の建設を提案しています。

ブラカン州は、ルソン島の中心部に位置する州でマニラからは35キロ、メトロマニラにも隣接しています。

提案したサンミゲル社は、フィリピンでは知らない人はいないビール醸造企業。

実は2018年の4月にこの提案は承認されており、2020年に完成を予定しているとのことですが、残念ながらその目処はほとんど立っていないようです。

現在セブの近くのボホール島でも日本の援助で空港が建設されていますが、そこは滑走路が1本しかないにも関わらず、工事には4年以上かかっているのです。

フィリピンでは、道路や空港だけでなくビルやホテルなども、基本的になかなか完成しないのが常です。

サンミゲル社が提出した計画ではブラカン新空港は、用地面積2,500ヘクタールに4本の滑走路とターミナルを有し、空港利用者はマニラ国際空港の3倍となる年間1億人を目指しているとのこと。

また、空港周辺には商業施設や住宅街も開発する予定で、総事業費は7,356億ペソ(約1兆6,000億円)をかけるとしています。

 

<3空港が使える日はいつ?>

ここ十数年の間に急速に成長しているフィリピンにとって、空港を含めインフラがなかなか整わないというのが最大の課題です。

マニラ国際空港の混雑具合は本当にひどいもので、もっと処理能力が高ければどれだけ多くの人々が行き来できるだろうと思ってしまいます。

混雑しすぎているせいで、スリや恐喝などの犯罪も起こりやすくなっています。

早くクラーク国際空港、ブラカン新空港が本格的に機能するようになって欲しいものです。

3つの空港が使えるようになれば、フィリピンの経済はまた飛躍的に伸びていくでしょう。


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