フィリピンメイドの生活ルールは明確に細かく決めよう!
フィリピンは人件費が安く、中流階級以上ではメイドを雇っている家庭がたくさんあります。
料理、洗濯、買い物、掃除、子守までしてくれるメイドの存在は、仕事で忙しく家事に時間を割けない人にはもちろん、もっと自分のプライベートや趣味の時間を充実させたい人におすすめです。
今や日本人駐在員も、メイドを雇うのは普通のことになってきました。
メイドのいる生活が快適すぎて日本に帰りたくなくなる人たちも大勢います。
しかし、メイドを雇うというのはそんなに簡単なことなのでしょうか。
ちゃんと家事はできるのか?信用できるのか?性格が合うか?などなど、心配なこともいろいろありますよね。
そこで今回は、メイドを雇う際に気をつけたいことや、雇ったあとにどうすれば上手くやっていけるかについて、ご紹介したいと思います。
<メイドの見つけ方>
まずはフィリピンでのメイドの探し方ですが、大きく分けて2つあります。
1つは知り合いに紹介してもらう、もう1つは仲介業者を使う方法です。
信用できる友人などがすでにフィリピンにいれば、その人にメイドをやりたい人材を紹介してもらうのが良いでしょう。
まったく知らない人をいきなり雇うのはリスクがありますよね。
ただ、紹介の場合は仲介業者を通さない分、提出しなければならない書類が多くなっています。
そして、仲介業者を使う方法ですが、以下のようなサイトがあります。
■Maid Provider.ph
フィリピンで最もポピュラーな仲介業者。
メイドだけでなくドライバーも探せる。
■GREATAUPAIR
地域別でメイドだけでなく介護スタッフも検索可能。
プロフィールと写真を確認しながら探せる。
■Manpower
リーズナブルな料金で優良なメイドを紹介してくれる業者。
国内では信頼できる会社の1つ。
日本人にとってメイドはあまり馴染みのないものなので、最初は抵抗があるかもしれませんが、まずはいろんなメイド志望者と面接してみると良いでしょう。
試用期間を設けることもできるので、気に入らなければ本契約せずに変えることも可能です。
<メイドとのルールの決め方>
メイドを雇うにあたっては、最初にいろいろなルールを決めておく必要があります。
給料や休日などの労働条件はもちろんのこと、掃除はどのエリアをどのくらいやるとか、料理は何を作ってもらいたいとか、買い出し時の金銭管理や家の鍵の扱いまで、とにかく出来るだけ細かく決めるのがポイントです。
曖昧にしておくと後から変えてもらうのも大変ですし、メイドもどうしていいかわからず自己流で仕事をすることもあります。
フィリピンと日本では文化も習慣も異なっているため、私たちが当たり前だと思っていることも、彼女たちには通じないことがよくあるんです。
契約書を交わすのはもちろんですが、細かなルールについてもしっかり書面に残し、分からなくなったらすぐに確認できるような体制にすると良いでしょう。
<フィリピンメイドの料理って美味しいの?>
家事の中でも最も大事な料理ですが、メイドがちゃんと出来るのか、美味しいものが出てくるのか気になりますよね。
料理が全く出来ないというメイドはあまりいませんが、作って欲しいものがあるならレシピを書いて渡すなどして、明確に指示しましょう。
その際、材料や分量も明確に数字で示すのがポイントです。
日本人が思う「適量」や「少々」は、フィリピン人とはおそらく違います。
フィリピン料理ではなく日本食が良いのなら、その作り方も最初は全部教えてあげないといけません。
また、中には日本食が作れるというスキルを売りにしているメイドもいます。
<子供任せても大丈夫なの?>
メイドは子守もやってくれることが多いですが、もちろんそのスキルはメイドによってばらつきがあります。
やはり、子育てを経験しているメイドの方が安心でしょう。
メイドを探す際に、子守も任せられるかどうかはプロフィールで確認できるので、子供の面倒もみて欲しい場合はそこも条件に含めて探しましょう。
フィリピン人は一般的に大家族が多く、子供の扱いには慣れている人が多いです。
<物を盗まれたりしない?>
自宅に知らない人が来て一緒に生活するなんて、盗難とか起こらないのか不安・・という人も多いかもしれませんね。
結論から言うと、可能性はゼロではありません。
ただ、フィリピン人のほとんどが、そんなことをすれば即クビになって仕事を失ってしまうことも知っていますし、基本的にそんなに悪い人が多いとは思わなくて大丈夫です。
日本人の中には、そのメイドが信用できるかを確認するため、何も言わずテーブルの上に現金をいくらか置いておき、翌日になってもそのまま置いてあるかどうかをテストするという人もいます。
メイドには買い出しのために一定額のお金を預けることになるので、現金の扱いについては特に最初に明確なルールを決めておく必要があるでしょう。
また、どうしても盗られるのが心配なものや触ってほしくない物品があるなら、鍵のかかった引き出しにしまうなど、防衛対策も考えましょう。
<英語ができないと無理?>
メイドを雇うには英語ができないと難しいかもしれません。
というのも、日本語が話せるメイドなんてかなり稀ですし、そんなスキルがあればそもそもメイドという職に就いていないでしょう。
契約書も全部英語ですし、指示も英語で出す必要があるので、まったく英語が話せないとメイドを雇うのはかなり厳しいと思われます。
ちなみに、メイド自身も英語が達者なタイプとそうでもないタイプがいます。
中には、言ってることは分かるけど文法がおかしい・・なんていうメイドも珍しくありません。
メイドのほとんどは高等な教育を受けていませんので、ある程度は仕方ないと理解してください。
<メイドの部屋や食事はどうするの?>
通いの場合はメイドに交通費を出す必要がありますが、住み込みの場合は部屋を与える必要があります。
フィリピンではあらかじめメイドを雇うことを想定した、メイド部屋のある物件も非常に多いです。
メイド部屋は部屋といってもかなり狭く、ベッドとちょっとしたスペースがあるくらいです。
通常はこのくらいで十分ですが、中には普通の寝室を1つ与えている家庭もあります。
特にルールはないのでそこは雇用主の裁量によって決まりますが、寝る場所が無いというのは契約上ルール違反になるはずですので、部屋は必ず用意しましょう。
エアコンや扇風機など、空調を管理できる設備も備えておくこと。
また、メイドの食事についてですが、これはオーナーの食事と一緒に食べる場合もあれば、別のものを別の時間に別の場所で食べるように指定することもできます。
メイドとオーナーの間にはやはり一定の主従関係を保つ必要がありますので、同じ食卓を囲まないという家庭も多いようです。
ただし、メイドの食費も出してあげるのが普通ですので、買い出しの際に自分の分の食材も含めるように言いましょう。
<雇用主はメイドをコントロールすることが必要>
メイドも人間ですし、ましてや外国人なので、お互いに理解し合えないこともあるでしょう。
時には改善して欲しいことも出てきます。
その際は、丁寧に何度もわかるまで注意する必要があります。
メイドは奴隷ではないですが、対等な立場でもないという認識で接した方が良いかもしれません。
雇用側が何も言わず好きにさせていると、勤務中でもスマホをいじってサボり続けたり、任せているはずの仕事をやっていない、という問題が出てくることもあります。
家庭によっては、勤務時間中はスマホを没収しているケースもあるようです。
フィリピン人は一般的に「自分を律する」ということを知らない人が多いです。
これは、彼らがそういう文化的・社会的背景を保つため、ある程度は仕方ないこと。
だからこそ、雇い主がしっかりコントロールしなければならないのです。
ただ無知なだけで案外素直な面も持っているので、言えばちゃんと伝わることがほとんどです。
相手の人権を侵害することなく、バランスを取って管理しなければならないのが、メイドの難しい点と言えるでしょう。
これがストレスになるのでメイドはあえて雇わない、という日本人駐在員もいます。
<メイドを雇う価値は十分ある!>
メイドにはメリットもデメリットもありますが、総じて「居てよかった!」という声が多いと思います。
多少妥協や我慢が必要なことはあっても、自分の仕事に集中でき、自由な時間が確保できることには大きな価値があります。
相性の合う人と出会うまでには時間と労力はかかるかもしれませんが、せっかくのフィリピン生活を快適なものにするためにも、メイドは非常におすすめです。