シンガポールからフィリピンへ、初めてブロックチェーン送金に成功


ビットコインなどの仮想通貨がブームになっている昨今ですが、フィリピンは特に普及が進んでいます。

その理由は、海外出稼ぎ労働者(OFW= Oversea Filipino Workers)からの国内への送金時に仮想通貨を利用することで、手数料を大幅に節約できるという大きなメリットがあるからです。

現在フィリピンの経済はOFWの人々によって支えられている部分が大きく、仮想通貨の存在価値は年々高まっています。

 

仮想通貨については、まだまだその仕組みについて理解していない人や、電子マネーのようなものだと誤解している人も多いようです。

事実、複雑に感じられる部分も多いものですし、過去には詐欺事件が何度も起こっているため、仮想通貨に対して懐疑的な考えを持っている人も多いかもしれません。

 

しかし、フィリピンでは今、仮想通貨の基礎概念である「ブロックチェーン」を利用した新しい技術やアイディアがどんどん創出されています。

フィリピンへの投資や移住などを考えている方は、仮想通貨およびブロックチェーンについて学ぶことはもはや避けられないでしょう。

 

今回発表されたニュースによれば、フィリピン最大の銀行「ユニオンバンク」が、フィリピンの銀行では初めて、シンガポールからフィリピンへのブロックチェーンを活用した送金に成功したとのこと。

 

■そもそも「ブロックチェーン」とは何なのか?

今更聞けない「ブロックチェーン」の仕組み・・

それは一言で言えば「みんなで使える台帳」です。

個人と銀行だけが使える台帳とは違い、ネット上にいる世界中の人々がみんなで共有できる台帳です。

銀行口座を持つ必要もなく、インターネットさえあれば誰でも参加できるもの。

参加している人たちがみんなで自分のPCのパワーを分け合い、なおかつみんなで監視を行なっている状態です。

取引内容は全員で監視しているので、不正は起こらない上、もし万が一誰かのPCが壊れても、ほかのみんなのPCが台帳を守っているので、データが失われたり改ざんされることがありません。

そのため、決済や証明、契約など、消えたり変えられてしまっては困るものをブロックチェーンで管理するのが主な使い道です。

 

■ブロックチェーン技術による送金成功が意味することとは?

話は戻って、ユニオンバンクの送金試験は、6月27日に実施されました。

トークン化(機密データを乱数により生成する別の文字列に置き換えて保存・利用する技術)された法定通貨を使い、シンガポールのOCBC銀行からフィリピンのCantilan銀行の口座保有者へ送金を試みたのです。

試験はフィリピンのユニオンバンクとシンガポールのOCBC銀行が協力して行われました。

ユニオンバンクの「UBX’s i2i」、ロンドンの企業が開発する「流動性管理および国際決済プラットフォーム」という技術が活用されたことで、初めてブロックチェーンを活用した送金に成功したことは、フィリピンにおける仮想通貨の価値をますます高めます。

 

■地方銀行の発展に繋がる可能性も

仮想通貨というとビットコインをまず思い浮かべるかもしれませんが、実は現在、全世界で1,500種類以上あると言われています。

ユニオンバンクは今PHXというステーブルコインを主導しており、今後正式にローンチされる予定です。

今回、ブロックチェーン技術による送金がユニオンバンクを通して成功したことは、PHXの利用価値も高まることになります。

また、「UBX’s i2i」プラットフォームを利用することにより、現在大手から遅れをとっている地方銀行も、ブロックチェーン技術を活用したプラッフォームが構築できるようになる可能性があります。

フィリピンは田舎へ行けば行くほど現金以外は使えない社会になっていますが、そういったエリアでも今回の技術革新によって人々の生活は向上するかもしれません。

 

■格差の是正にも繋がる可能性

さらに、「UBX’s i2i」プラットフォームを利用することにより、フィリピンの貧困層にも金融システムが普及する可能性もあるとのこと。

フィリピンでは現在、口座維持費が払えないなどの様々な理由から、8割近くの国民が銀行口座を持っていません。

しかし、ブロックチェーン技術が一般市民に浸透すれば、ほとんどコストをかけずに国民みんなが金融システムを利用できるようになるかもしれないのです。

それにより、貧困層は富裕層から高値で銀行口座を借りないと送金を受けられない、などといった格差の原因が減らせる可能性もあります。

 

■すでにブロックチェーン、仮想通貨関連企業は運営されている

フィリピンでのブロックチェーン技術や仮想通貨の普及は非常にスピーディです。

新しいコインもどんどん生まれ、その価値は常に変動しています。

フィリピンのカガヤン経済特区(CEZA)には、仮想通貨取引所をはじめとしたブロックチェーン技術関連の企業がどんどん誘致されており、ブロックチェーン技術がフィリピン経済の成長に大きく貢献するものとして、すでに政府が認可しています。

 

■ブロックチェーン技術がフィリピンの経済成長を促す

ブロックチェーン技術を利用しているものは仮想通貨以外にもいろいろありますが、フィリピンはどの分野においても実用化までのスピードが早いと言われています。

銀行口座もクレジットカードもほとんど普及していないこの国では、こういった技術が人々の生活を根底から変える力を持っていると気づいている人が多いのでしょう。

すでにこの国ではブロックチェーン技術・仮想通貨が経済発展に欠かせない要素になりつつあり、私たち日本人も無視できないほど成長し始めているのです。

今フィリピンはバブル期にあるとも言われていますが、日本が過去に経験したものとは、また異質の経路を辿っていきそうです。


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