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フィリピンにかつてあった犬食文化とは?


海外へ行くと日本では見たことのない食べ物に遭遇することがあります。

フィリピンの”ゲテモノ”として代表的なのは「バロット」でしょう。

バロットとは、孵化直前のアヒルの卵を加熱したゆで卵のこと。

フィリピンのみならず、東南アジアでは食べられている地域がいくつかあります。

バロットの殻を割ると、中にはもうほとんどアヒルの赤ちゃんの姿をした生き物が・・・

そのグロさは有名で、日本人観光客や留学生にもチャレンジしている人は多いですが、フィリピンでは栄養たっぷりの滋養強壮に良い食べ物として、普通に食べられているようです。

クチバシの部分が特にシャリシャリして美味しいんだとか・・・

これ以上書くと気持ち悪くなってしまいそうですが、実はフィリピンでは以前は「犬」を食べる習慣があったそうなのです。

 

<2007年まで犬を食べる習慣があった>

実は現在も犬を食べる文化を持つ国はいくつかありますが、フィリピンではすでに過去の話となっています。

なぜなら、現在は食用犬の販売が法律で禁止されているからです。

しかし、2007年にこの法律が施行されるまでは、フィリピン人は日常的に犬の肉を食べていたそう。

フィリピンへ行くとそこかしこに野良犬がいてびっくりするのですが、それは、もともとは食用に屠殺されていたのが禁止されたために行き場所のなくなった犬が、いっぱいになってしまったからだそう。

 

<フィリピン・エディブル・ドッグ>

「エディブル(edible)」とは、「食べられる」という意味。

フィリピンではこの、エディブル・ドッグとして「アスカル」という犬種が知られています。

「アスカル(Askals)」とは「野良犬」を意味する「asong kalye」というタガログ語由来の混成語で、フィリピンでよく見かける野良犬も、多くはアスカルにあたるようです。

アスカルは、時に「プルタン」(フィリピン語でおつまみのこと)の食材として使われてきました。

また、農場の番犬や家族の一員として可愛がられている例もあります。

しかしながら、食用されていた当時は、その肉欲しさに他人のペットのアスカルにナイフで傷をつけたり、毒殺したりすることも頻繁にあったようです。

1998年に施行された動物保護法によりアスカルを殺処分・食用販売することは禁じられましたが、実は現在も、カガヤン・バレー地方やイロコス地方、コルディリェラ地区などの一部の土着民族の儀式では殺され、食されているようです。

 

<公には姿を見せない犬肉>

法律で禁止されてからは、食用犬肉を見かけることはなくなりました。

フィリピンのマーケットを歩いてみても、犬の肉はどこにも売っていません。

しかし、現在も秘密裏に犬肉を取引している人たちはいるそうで、毎年29万頭の犬たちがどこかで殺されているのだとか。

上述した、犬を食べる土着民族には高く売れるのかもしれませんね。

 

<今も犬を食べている国>

フィリピンではすでに法律で禁止され、犬肉の売買は行われていませんし、食べている人もほとんどいませんが、今も世界には犬食文化は残っています。

中国の一部の地域、ベトナム、そして朝鮮半島などの市場では、内臓を除去しただけの姿で犬肉が売られています。

興味のある方はググってみると良いかと思いますが、正直言ってかなりグロいです。

今世界で最も食用犬を消費しているのは中国で、世界で食される犬の3分の1〜半分が中国で処理されているそう。

しかし、そんな中国でも現在は、犬を食べることへの批判が高まっています。

広西チワン族自治区玉林市という地区では、食用犬を祀る「犬肉祭り」なるものがあるそうですが、これに対し愛犬家や人気女優などが反対運動を起こし、犬食を肯定する食堂などとの間で大論争となったそう。

その他、身近な国としては韓国で今も犬が食用されており、ソウルの市場などでは普通に犬肉が売られ、飲食店でも「犬鍋」が出てくるのだとか。

韓国では犬料理は滋養強壮、精力増強、美容などに効果があるとされており、手術後の患者に犬肉を差し入れる習慣もあるそうです。

 

<日本でも食用していた時代があった>

現代の日本人にとって犬食文化はもはや考えられないくらい非常識になっていますが、実は弥生時代頃には犬を食べる習慣があったようです。

大陸からの渡来人によってもたらされたものと考えられています。

また、「日本書紀」には「犬食禁止令」が出ていたことが記録されており、その習慣があったことは明らかです。

その後、仏教の影響もあって、犬食は禁止されるようになりました。

しかしながら、江戸時代の庶民にとっては貴重で美味しい肉として食べられていた、という記述も残っています。

さらに、今は犬は完全にペットという認識ではありますが、実は現在も中国から輸入されているそう。

アジアからの移民に需要があり、大久保、御徒町、池袋などの中国人・韓国人が多いエリアの飲食店で提供されているのだとか。

 

<食べるのはおすすめしません!>

もしかしたら現代のフィリピンでも、法をくぐり抜けて犬を提供している人に出くわすこともあるかもしれません。

しかし、実際に犬肉を食べることはおすすめはしません。

フィリピンの野良犬は、狂犬病をはじめとするウイルスや寄生虫、さまざまな感染症を持っている可能性があります。

犬肉を食べてそれらに感染するわけじゃないかもしれませんが、何が起こるかは分かりません。

 

<犬に近づかないこと>

食べるのはもちろんおすすめしませんし、フィリピンでは野良犬に触るのも非常に危険です。

感染して発症すれば100%死亡するという、恐怖の「狂犬病」にかかる可能性があるからです。

日本ではずいぶん昔に撲滅しており、普段意識することはないと思いますが、フィリピンでは現在も多くの人々が狂犬病で命を落としています。

噛まれると感染する危険性が高いので、とにかく野良犬には近づかないこと!

実際、フィリピンを旅行中に子犬に噛まれ、狂犬病を発症し、帰国してから亡くなってしまったノルウェー人の女の子のニュースが、ほんの2ヶ月前に出ていました。

 

<フィリピンの旅は衛生管理に気をつけて!>

フィリピンにかつて存在していた犬食文化、世界の犬食、そしてフィリピンでの狂犬病の危険などについてご紹介しました。

日本からたった5時間で行ける身近な国フィリピンですが、文化や習慣、そして衛生環境などはかなり違うので、渡航前にしっかり情報を収集し、安全な旅にしましょう。

特に狂犬病については、見落としがちな部分です。

ワクチンを接種しておくことを忘れずに!

また、犬を食べることはないかもしれませんが、バロットを含め、フィリピンでは日本では見かけないおかしな食べ物に遭遇することは多々あります。

チャレンジしてみても良いですが、不衛生なお店も多いので、くれぐれも食中毒には気をつけてください。

胃薬や下痢止めなど、お腹の薬も忘れずに持っていきましょう。

そして何より、安全ではないかも・・・と思うものは極力食べないようにしましょう。