ダバオの「カダヤワンフェスティバル」は迫力満点!
お祭り好き!歌が好き!ダンスが好き!なフィリピン人。
フィリピンには1年を通してさまざまなフェスティバルがあります。
ミンダナオ島のダバオで行われる「カダヤワンフェスティバル(カダヤワン・サ・ダバオ)」もその1つ。
<カダヤワンフェスティバルの概要>
毎年8月に行われるこのフェスティバルは、季節の果物やランの花の収穫をお祝いするものです。
かつては「アポ・ドゥワリン・フェスティバル」と呼ばれていました。
これは、フィリピンの古い民族の言葉で、「アポ山」「ドリアン」「ワリンワリン(ランの花の一種)」を掛け合わせた造語です。
その名の通り、ドリアンやランの花の収穫を祝い、歌って踊って神の恵みに感謝します。
1年を通していろいろなフルーツが採れるダバオですが、8月は全てのフルーツの収穫期にあたるため、この時期にフェスティバルが行われることになったそう。
フェスティバル中、ダバオ市内各地では物産展が開かれ、植木が販売されます。
また、ミスコンやアニマルショーなど、面白いイベントが目白押しです。
そして、このフェスティバルの目玉である「フロートパレード」という先住民の伝統文化を紹介するイベントや、ダンス競技会が行われます。
ダバオの地元民はもちろんのこと、フィリピンの各地から観光客が集まって盛り上がります。
<今年のカダヤワンフェスティバルは1ヶ月!>
第35回目となる2019年のカダヤワンフェスティバルは8月8日から開催される予定で、これまでは1週間に渡るイベントでしたが、今年はなんと1ヶ月も続けることになっているそうです。
その間、フィリピンそして海外からの観光客25万人のダバオ訪問が予想されています。
なお、去年は20万人の観光客数を記録しています。
<戒厳令も解除される?>
ダバオのあるミンダナオ島マラウィ市では、昨年イスラム過激派組織によるテロ攻撃があり、現在もダバオに戒厳令が出ています。
現ダバオ市長でありドゥテルテ大統領の娘でもあるサラ氏は、これによって観光客が遠のくことを懸念して、戒厳令を解除することを考えているそうです。
<ダンスショー&パレードは見もの!>
フェスティバルのメインイベントでもあるダンスショーやパレードは見ものです!
ダンスショー「Indak-Indak sa Kadalanan(インダク・インダク・サ・カダラナン)」(=大地をふみ鳴らす、という意味)では、美しい民族衣装をまとった人々が活気あふれるパワフルな踊りを披露します。
そして「フラワーフロート」と呼ばれるパレードでは、カラフルなフルーツや農作物で装飾された山車を持って練り歩きます。
どちらもまばたき禁止!なほどの完成度で、感動を呼びます。
現在はこれらのショーはコンテスト化されており、参加する人々は1年前から準備と練習を重ねているそうです。
ダンスや山車だけでなく、民族伝統の音楽も魅力的で、エネルギッシュなショーが繰り広げられます。
優勝チームには多額の賞金もあるため、みんな真剣に取り組んでいます。
<フェスティバル中の注意点>
日本では決して味わうことのできない熱気溢れるお祭り「カダヤワンフェスティバル」ですが、観光で訪れる際にはいくつかの注意点があります。
■混雑している場所ではスリに気をつけよう
ダバオは非常に治安の良い街ですが、人が多い場所ではスリも発生します。
ポケットなど抜き取られやすいところに財布やスマホを入れておかないこと。
■荷物は最小限に!
カダヤワンフェスティバルでは、保安上の理由から大きなバッグやリュックは持ち込めません。小さな斜めがけバックなどが良いかもしれません。
■体調管理をしっかり!
日中は気温が上がり暑くなるので、水分補給をこまめに行うなど、体調管理をしっかりしましょう。フィリピンのお祭りで熱中症などになり、倒れてしまう人は非常に多いです。
<圧巻の迫力を生で見てみて!>
派手で鮮やかで激しい!エネルギーが弾けるダバオのカダヤワンフェスティバル、機会があればぜひ生で見てみて欲しいと思います。
とにかく圧巻の迫力で、見る価値大ありです!
ダバオまでは日本から直行便はありませんので、マニラを経由しての渡航になります。
これから観光シーズンに入り、ホテルなどの予約も取りにくくなってきますので、早めにプランを立ててみてくださいね!