フィリピンの世界遺産、ハミギタン山岳地域野生動物保護区


実に7,000以上もの島から成るフィリピンには、まだ手付かずの自然が残されている場所が数多くあります。

中には世界遺産や文化遺産に登録されているものもあり、

• トゥバタハ岩礁海中公園

• プエルト・プリンセサ地底河川国立公園

• サン・アングスチン教会、アスンシオン教会、ビリャヌエバ教会

• コルディリェーラの棚田群

• ビガン歴史都市

などは有名なので、知っている人も多いと思います。

 

今回は、フィリピンの世界遺産の中でも、2014年に登録されたばかりの「ハミギタン山岳地域野生動物保護区」をご紹介したいと思います。

 

 

<ハミギタン山岳地域野生動物保護区とは?>

ハミギタン山岳地域野生動物保護区は、ミンダナオ島東部の東南地域、東ダバオ州に広がる約26,000ヘクタールに及ぶエリアで、絶滅危惧種を含む多数の動植物が生息しています。

野生生物の種類は、動物423種、植物957種で、現在確認されているものだけでも計1380種以上。

フィリピン固有の生物も多く、特に両生類は75%、爬虫類は84%が固有種です。

また、フィリピンに生息する絶滅危惧種のうち、8種はハミギタン山にのみ生息します。

海面からの標高は75〜1,637メートルあり、標高によって熱帯雨林、雲霧林、矮林と植生が変化しているのが特徴で、陸生・水生の異なる様々な動植物が存在します。

 

 

 

<ハミギタン山に生息する固有種>

ハミギタン山岳地域野生動物保護区には、341種類ものフィリピン固有種が存在します。

その中でも特にユニークなのがこちらの動植物です。

 

◆ネペンテス・ペルタタ(Nepenthes peltata)

いわゆる食虫植物と言われているものの一種で、ウツボカズラ属の一種ですが、全身が毛に覆われています。

葉の裏が赤く、奇妙な形をしており、丸い袋のようなものを付けます。

まるでファンタジー世界にでも出てきそうな不思議な植物です。

 

◆フィリピンワシ

サマール島、ミンダナオ島、ルソン島、レイテ島のみに生息するフィリピン固有種。

翼を広げると2メートル近くになる世界最大のワシで、ヒヨケザルやリスなどを捕食します。

絶滅危惧種に指定されており、現在残っているのは200羽以下と推測されています。

フィリピンではミンダナオ島の「フィリピン・イーグル・センター」でのみ見ることができます。

 

◆コカトゥー(フィリピンオウム)

全身が白い羽毛で覆われた、全長30センチほどのオウム。

シャルガオ島、タウィタウィ島、パラワン島、ミンダナオ島、マスバテ島、サン・ミゲル諸島のみに生息する、フィリピン固有種。

乱獲や感染症の流行などによりその生息数は減少しており、セブ島やネグロス島ではすでに絶滅してしまいました。

フィリピン全域で、1,000〜4,000羽が残っていると言われています(1992年のデータ)。

 

◆パフィオペディルム・アッドゥクツム

ちょっと名前を覚えるのは難しそうですが・・。

ラン科トキワラン属の多年草。

標高1,300メートルほどの林に生息する自生種で、絶滅危惧種に指定されている貴重な植物です。

 

◆カザリシロチョウ

日本人が発見したという蝶で、同じ属性の蝶がヒマラヤからオーストラリアまでの東南アジア地域に生息しています。

羽の表は白と黒の模様で一見地味ですが、裏側に綺麗な模様があります。

 

 

◆フィリピンマホガニー

マホガニー属に属する植物の総称をマホガニーといい、フィリピンの固有種が存在しています。

「ラワン」とも呼ばれています。

主に木材として使われていますが、ワシントン条約に登録されているものが多いため、販売用に入手するにはコストがかかり、価格は高騰しています。

 

 

<トロピカル・ボンサイ・フォレスト>

ハミギタン山の標高の高いところは、樹木の背が低くなっています。

こういった「矮林(わいりん)」は、一般的には「ドワーフ・フォレスト」や「エルフ・フォレスト」などと呼ばれます。

しかし、ハミギタン山の矮林は、世界遺産決議文で「Tropical Bonsai Forest(トロピカル・ボンサイ・フォレスト)」と書かれているのだそうです。

実際に見てみると分かるのですが、確かに日本の松のような背の低い木がたくさん育っており、まさに盆栽のようなのです。

「ボンサイ」という言葉がこのように世界で使われているのは何だか嬉しいですね。

 

 

<ハミギタン山岳地域野生動物保護区へのアクセス>

さて、このようなユニークな動植物が生息するハミギタン山への行き方ですが、最寄りの空港はダバオ空港となっています。

マニラからは2時間ほどのフライトです。

ダバオからはバスでマティという街へ移動し、そこから車でハミギタン山へ近づいていきます。

北東の海岸沿いを通って行くと、保護区の入り口周辺に宿泊施設があるため、ゆっくり泊まって観光も可能です。

 

 

<ハミギタン自然科学博物館>

ハミギタン山の近くまで行くことはできても、実際に保護区へ入るには許可が必要です。

ですので、一般観光客は「ハミギタン自然科学博物館」を見ることになります。

野生の絶滅危惧種を見ることはできませんが、様々な動植物の資料や標本が展示されているので、興味のある方にとっては非常に面白いと思います。

 

 

<危険区域になっているためしばらく待とう>

野生生物や世界遺産のファンにとっては是が非でも訪れたいハミギタン山岳地域野生動物保護区ですが、皆さんもご存知のように、ミンダナオ島では去年イスラム過激派と政府軍の紛争があったばかりです。

ドゥテルテ大統領は戦闘は終了したと発表していますが、ミンダナオ島東部に関しては、日本の外務省から「海外危険情報レベル2」のエリアに指定されています。

不急不要の渡航は中止してくださいという警告です。

ですので、残念ながらハミギタン山へアクセスするのは、今のところ少し待った方が良さそうです。


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