フィリピン・セブ留学に必要なビザとは?
フィリピンは、観光目的であれば30日間まではビザなしで滞在できます。
しかし、観光旅行ではなく現地で語学学校などに通う「留学」という形になると、観光とは見なされず、「SSP」という許可証が必要になります。
<SSPとは?>
SSP=Special Study Permitは、「特別就学許可証」と言われるもので、いわゆる「学生ビザ」とはまた別のものになります。
フィリピンで外国人が勉強する際に取得しなければならないもので、語学学校1校につき1つのSSPが必要です。
有効期限は6ヶ月で、6ヶ月以上留学する場合は再度取得しなければなりません。
※「学生ビザ」はフィリピン大学や大学院に行く際に必要です。
<複数の語学学校へ行く場合>
SSPは1校につき1つ必要なので、たとえば1ヶ月セブで語学留学するとして、最初の2週間と後半の2週間で行く語学学校が異なる場合は、転校する際に2つ目のSSPを取得しなければなりません。
1つ目の学校で取得したSSPのまま、2校目の学校で授業を受けると違法になりますので注意してください。
<SSP取得費用>
気になる取得費用ですが、1つ6,000ペソ前後です。
日本円にして13,000円ほど。
ちょっとした出費ですが、SSPなしで留学しようとするのは違法なので、必ず申請しましょう。
<SSPはどうやって申請するの?>
SSPは、留学先の語学学校が代行して手続きしてくれる場合がほとんどです。
SSPを発給しているのは、セブの場合はJセンターモールの2階にある機関ですが、自分で行く必要はありません。
申請に必要な書類(証明写真など)は指示があると思いますので、それに従って提出してください。
<ACR-Iカードとは?>
フィリピン留学時に必要なものとして、SSPのほかに、「ACR-Iカード」というものがあります。
これは、日本語では「外国人登録証」と呼ばれているもので、ICチップが埋め込まれたカードです。
フィリピン滞在が59日以上に及ぶ場合に申請が義務付けられていますが、1ヶ月程度の留学では必要ありません。
留学生に限らず観光目的であっても、59日を超える滞在には必要です。
<ACR-Iカードの申請方法は?>
ACR-Iカードの申請は、移民局で行うことができます。
申請用紙2枚の記入、所定の大きさの証明写真の提出が必要です。
自分で行うこともできますが、留学で利用する場合は語学学校が代行してくれます。
また、申請から取得までには1ヶ月ほどかかり、受け取りは申請したオフィスでのみとなっています。
発行費用は、50ドル+500ペソ(約7,000円)です。
<結局、留学に必要なのは?>
フィリピン留学に必要な取得物は、期間によって異なります。
◆30日以内・・SSPのみ
◆30日〜58日・・SSP、観光ビザ(現地で取得可能)
◆59日以上・・SSP、観光ビザ、ACR-Iカード
いずれにしても、語学学校に通う場合は、期間に応じて必要書類を教えてくれるはずなので、心配しすぎなくても大丈夫です。
なお、上記に加えて、留学・観光問わず60日間以上滞在する場合は、「ECC」(= Emigration Clearance Certificate)という「出国許可証」が必要になります。
長期で留学予定の方は覚えておくと良いでしょう。
観光ビザ申請用紙は、移民局のホームページからダウンロードすることも可能です。
<申請は早めにしよう!>
どの書類や許可証であっても発行までは時間がかかるので、早め早めに申請しましょう。
特にSSPは、どんなに短い期間であっても留学には絶対に必要なので、事前に証明写真など用意しておくと安心かもしれません。
また、それぞれの許可証で費用も必要なので、計算して準備しておけると良いですね。