フィリピン、サーファーの秘境シャルガオ島の魅力
フィリピンのリゾートといえば、スキューバダイビングやシュノーケリングなどが人気ですが、実はサーフィンにも向いているスポットもたくさんあります。
「シャルガオ島」もその1つ。
数ある離島の中でも、実はシャルガオ島はサーファーの間では世界的に有名な島なんです。
今回は、そんなフィリピンのシャルガオ島の魅力をお伝えしたいと思います!
<シャルガオ島とは?>
シャルガオ島は、シアルガオ島とも発音されたりしますが、フィリピンのミンダナオ島の北東部に位置する島です。
マニラからだと、南西800kmほどの場所になり、面積は437平方キロメートル。
「北スリガオ州」に属しており、海岸線はサンゴ礁で囲まれ、白い砂浜、ターコイズブルーの海、マングローブの森もある美しい島です。
アメリカの旅行雑誌コンデナスト・トラベラーでは、「2018年の読者が選ぶアジアナンバーワンリゾート」にもランクインしました。
小さな48の島から成り、9つの自治体があります。
<シャルガオ島のサーフィンスポット「クラウド9」>
シャルガオ島にある有名なサーフィンスポットは「クラウド9」と呼ばれています。
サーファーの間では秘境とも言われており、世界的にも質の高い波が来るスポットとして知られています。
ベストシーズンは、9月〜3月です。
チューブ(巻いている波)に入るなら、このシーズンが狙い目です。
特に10月には波の高さはピークとなり、10フィートを超える大波も楽しめます。
ただ、クラウド9は特にハイシーズンでなくても十分な波があり、初心者にはむしろハイシーズンは向かないかもしれません。
1年中いつ行っても波があるのがクラウド9の魅力です。
<サーフィン国際大会もある>
ハイシーズンの中でも特に高い波が来る10月には、クラウド9でサーフィン国際大会が開かれます。
フィリピン国内で開催されるスポーツの国際大会では最大規模です。
毎年世界中から100名を超えるサーファーが集まり、クラウド9の極上の波に乗って勝敗を競います。
<ボードは持っていかなくても大丈夫!>
サーフボードを持っていなくても、現地でレンタルできるので大丈夫です。
サーフボードには、ロングとショートがあります。
どちらも料金は変わらず、1時間200ペソ、1日500ペソといったところ。
さらに、初心者でインストラクターを付けたい人は1時間500ペソとなります。
ちなみに、サーフボードなどのレンタル品は、返却時に「傷がある」などとイチャモンを付けられて余計にお金を取られるトラブルが発生しています。
心配な方は、誰か信頼出来る人に借りるか、レンタルしてすぐに写真を撮っておくと良いかもしれません。
<シャルガオ島へのアクセス>
◆マニラから行く場合
SKYJETからマニラ→シャルガオ島の便が就航しています。
価格は片道3,000〜4,000ペソ程度です。
◆セブから行く場合
セブからは、セブパシフィックとフィリピン航空が直行便を就航しています。
こちらの価格も同様に3,000〜4,000ペソ。
また、セブ港 → スリガオ港 → シャルガオ島とフェリーで行く方法もあります。
安さを重視する方はフェリーで。
以前はフェリーしかありませんでしたが、現在は飛行機が就航し便利になったので、秘境と呼ばれていたシャルガオ島にも、人が増えてきています。
◆シャルガオ島の空港 → クラウド9
飛行機でシャルガオ島のサヤック空港に着いたら、「ハバルハバル」と呼ばれるバイクタクシーか、乗合バスでクラウド9まで連れて行ってもらいましょう。
空港を出ると客引きのドライバーがたくさんいます。
料金はどちらも300ペソ程度。
<シャルガオ島のホテル>
■Reef Beach Resort(1泊13,000円〜)
クラウド9からは少し離れていますが、ちゃんとした綺麗なホテルに泊まりたい!という方はこちらがおすすめ。
広さ、清潔さ、快適さ、接客、どれをとっても顧客満足度が高くなっています。
レストラン、バー、フリーWi-Fi、ジム、簡易キッチンも完備。
■Buddha’s Surf Resort(1泊6,000円〜)
お手頃価格でハイクオリティなサービスを提供してくれる高評価のホテルです。
施設の充実度やスタッフのフレンドリーさはもちろんのこと、サーフレッスンや島巡りツアーの手配も親切にやってくれます。
ファミリールームやベビーシッターサービスなどもあり、お子様連れでも安心して宿泊できます。
■Siargao Inn(1泊10,000円〜)
ジャングルの中にある小さなホテルですが、雰囲気もよく快適です。
レストランの料理も美味しく、スタッフの接客も言うことなし。
部屋も清潔で設備もしっかり整っています。
ペットも同伴OK。
■Point 303 Surf Resort(1泊2,000円〜)
とにかくクラウド9に近い方が良い!という方はこちらへどうぞ。
1泊2,000円前後で泊まれる格安ホテルですが、プール、朝食、アメニティもあるので安心です。フリーWi-Fiはありません。
■Ocean 101 Beach Resort(1泊5,000円〜)
こちらもクラウド9からは近く、徒歩5分ほど。
レストラン、バー、ヨガルームなどを完備しているほか、シュノーケリングやサーフィンレッスンの手配も可能。Wi-Fiは共有エリア内のみで部屋にはありません。
1泊1,000円ほどの格安の部屋もあり、そこはトイレ・シャワーは共同となっています。
<シャルガオ島の観光スポット>
サーフィン以外にも楽しめるスポットがあります!
■スグバ・ラグーン(Sugba Lagoon)
スグバ・ラグーンはマングローブの熱帯雨林が広がる島で、シャルガオ島西部の「デルカルメン」という街からボートで2時間ほどです。
高さ4メートルほどの飛び込み台があり、そこからエメラルドグリーンのラグーンへダイブするのがここでの最大の遊び。
■マグププンコ・ロックプール(Magpupungko Rock Pool)
干潮の時間帯だけに現れる、天然の海のプールと言われています。
大きな岩があり、そこから飛び込んで遊ぶのが楽しいスポット。
シュノーケリングすると、いろいろな魚やヒトデに出会うこともできます。
「ジェネラル・ルナ」という街からバイクや車で45分ほどです。
<シャルガオ島のおいしいレストラン>
■La Carinderia(ラ・カルンデリア)
シャルガオ島近郊で採れた新鮮な魚介を使ったパスタがおいしい、イタリアンレストラン。
シャルガオ島にはイタリアンレストランが多いのですが、こちらはいつもお客さんがいっぱいです。
■Kermit Surf Resort and Restaurant Siargao(カーミット・サーフリゾート・アンド・レストラン)
シャルガオではとっても有名な窯焼きピザのお店。
予約無しだと1時間以上こともある超人気店です。
どのピザを注文しても美味しく、お店の雰囲気もおしゃれなので、恋人と来るのもおすすめです。
■Harana Surf Resort(ハラナ・サーフリゾート)
フィリピン料理レストラン。
定番の、フライドライス+肉or魚というボリュームたっぷりなローカルフードが食べられます。シャルガオ島で作られているクラフトビールもあります。
■Dawis Restaurant(ダウィス・レストラン)
安くておいしいローカルフードを食べるならここ。壁も窓もエアコンもないですが、親しみやすい雰囲気の中、フレッシュな野菜中心のメニューが食べられます。
マニラと違って新鮮野菜が揃っているのがシャルガオ島の魅力でもあります。
また、実はシャルガオ島はベジタリアンが多いことでも知られているんです。
<シャルガオ島は”フィリピンのバリ島”に?>
サーファー以外には今のところあまり観光客に知られていないマイナーな島・シャルガオ島。
マニラやセブから飛行機で簡単にアクセス出来るようになったので、今後はもっと観光客が増えることでしょう。
海と、自然と、ホテルがちょっとあるくらいのこの島にも、数年後には高級リゾートホテルやコンドミニアムがばんばん建っているかもしれません。
現在急速に観光開発が進んでいるインドネシアのバリ島も、十数年までは今のシャルガオ島に似ていたそうです。
これから人も建物もどんどん増えて、バリ島のように世界有数のリゾートアイランドになっていくのでしょうか。
手つかずの大自然と、透明な青い海を満喫したいなら、早めの訪問をおすすめします。
ベストシーズンに入る9月までにはまだ時間もありますから、ぜひゆっくりとフィリピンの秘境の旅の計画を立ててみてください。