フィリピンで出会えるレアな生き物たち
熱帯気候に属すフィリピンは、実に7,000以上もの島を持ち、多種多様な生物が生息しています。
植物や昆虫、哺乳類から魚類まで、日本では見ることのできない固有種も存在します。
今回はその中でも、フィリピンに行くならぜひ見ておきたい珍しい生き物をご紹介します。
身近に感じるものから、ちょっと危険なものまでいろいろです!
<ジンベエザメ>
フィリピンのセブ島からオスロブという場所へ行くと、ジンベエザメと一緒に泳げるツアーがあります。
ジンベエザメ自体は沖縄の美ら海水族館にもいますので、見たことがある人も多いでしょう。
しかし、一緒に泳ぐというのはなかなか出来ない体験です。
オスロブには餌付けのスポットがあり、ほぼ100%遭遇できます。
ジンベエザメは人を襲うことはなく危険はありませんが、世界最大の魚類と言われるだけあって、間近で見ると迫力満点です。
癒し系の顔と大きな口のギャップもまた愛らしく、ツアーに参加した人たちは口を揃えて「素晴らしい体験だった!」と語ります。
セブに来るなら、絶対に外せないアクティビティの1つです。
<ターシャ>
「ターシャ」は愛称で、世界一小さなメガネザルです。
その小ささは驚くほどで、手のひらにちょこんと乗ってしまうくらい。
体長10センチ、体重は100グラム程度の小さな小さな体に、大きな丸い目が特徴です。
セブからアクセスできるボホール島という島にいます。
体が小さいだけでなく、とても繊細で、ストレスを与えると自殺しちゃうという習性も持っています。
そのため、今は数が減少してしまっており、絶滅危惧種に指定されています。
ワシントン条約で輸出入を禁止されているため、会えるのはボホール島だけ。
見に行く際は、フラッシュ撮影をしない、大きな声を出さない、触らないといったルールを守って見てくださいね。
<ウミガメ>
フィリピンには小さな島がたくさんありますが、東京ドーム16個分ほどの「アポ島」には、世界屈伸のダイビングスポットがあります。
ここでは、シュノーケリングでサンゴ礁とともにウミガメに出会えます。
ダイビングじゃなくても比較的浅瀬で見ることができるので、潜るのが怖い方やお子様でも安心。
カラフルで美しいサンゴ礁と魚たち、そしてウミガメのいる世界は、まるで夢物語にでも出てきそうな幻想的な風景です。
サンゴ礁は一度破壊されると再生されるまでに長い年月を要します。
潜る際には自然や生物たちを傷つけないように気をつけましょう。
<フィリピンワシ>
「イケメン」な鳥として日本のソーシャルメディアでもちょっと話題になったフィリピンワシ。
ルソン島、サマール島、レイテ島、ミンダナオ島の森林にのみ生息する大型の猛禽類です。
フィリピンの国鳥にもなっており、翼を広げると2メートルにもなります。
ターシャと同様、絶滅危惧種に指定されており、日本ではまずお目にかかれません。
フィリピンワシが保護されているのは、ミンダナオ島の「フィリピン・イーグル・センター」という施設で、見られるのは世界でここだけです。
なお、フィリピン・イーグル・センターにはフィリピンワシの他にもワニなどの他の動物もいます。
<オオコウモリ>
フィリピンだけでなくオーストラリアなどにも生息している、超デカイ!コウモリです。
翼を広げると体長1.8メートルにも及び、その姿は「リアル・バッドマン」だと騒がれています。
しかし、その大きな体とは裏腹に、食べるのは果実で人間を襲うようなことはありません。
顔もよく見ると愛らしい表情をしています。
日本の動物園にはいません。
また、オオコウモリも絶滅危惧種となっており、簡単に見られるスポットはないようです。
ただ、ネグロス島のバコロドという街へ行くと、「マンブカルリゾート」という場所にオオコウモリが4,000頭以上集まるスポットがあるそうです。
■意外と危険な海の中
フィリピンの海の中には、可愛いウミガメもいますが、絶対に触ってはいけない危険生物も存在します。
• ウミヘビ
• オニヒトデ
• クラゲ
• オコゼ
• ミノカサゴ
• ウンバチイソギンチャク
• ゴマモンガラ
• ゴンズイ
• ガンガゼ
これらの生物は、セブでのアイランドホッピングやダイビング、シュノーケリングなどでも遭遇することがあります。
珍しく思ってつい手を伸ばしてしまいそうですが、猛毒を持つものや刺すものもいるので注意が必要です。
綺麗だと思っても、むやみに触らないこと。
■フィリピンの生き物と自然を大事にしよう!
いかがですか?
日本では見ることのない、珍しい生き物たちがたくさん生息しているフィリピン。
セブでは歩いているだけで、そこらじゅうに野生の動物が歩いているのでびっくりすることもあります。
観光スポットになっている場所は安全ですが、野生動物に関しては狂犬病などの危険もあるので、とにかく近づかないようにしてくださいね。
特に、犬、猫はたくさんいて可愛いですが、触らないように注意してください。
貴重な生物たちが少しでも減らないよう、これからもフィリピンの美しい環境を守っていきましょう。