フィリピンにビジネス展開するメリットとは?
かつては「アジアの病人」とも称されていたフィリピン。
今となっては、東南アジアで最も成長している注目の国です。
世界の名だたる大企業がオフィスを構え、高級ホテルやコンドミニアム、オフィスの高層ビルが立ち並び、都市の発展具合はすでに先進国並みです。
日本も例外ではなく、日系企業も積極的に資本を投下しています。
今回は、そんなフィリピンでビジネスを展開するメリット、デメリットについてご紹介します。
<人口ボーナス期が続く>
国が発展するためには、人口が重要な指標になります。
フィリピンの人口は、2014年に1億人を突破しました。
現在も増え続けており、今後2050年まで増加し続けると言われています。
また、日本のように高齢者が増えているわけではなく、若い人口が増えていることがポイントです。
フィリピンでは、生産年齢(15〜64歳)人口が高く、いわゆる「人口ボーナス」の恩恵が受けられると言われています。
豊富な労働力に加え、消費も大きく、年金や医療費などはかかりにくい年齢層が最も多いのです。
将来、長期に渡って若い労働人口が確保できることは、国にとって強大な経済パワーとなります。
<労働力が確保しやすい>
フィリピンは人口こそ増加しているものの、それに見合った雇用が創出されていません。
つまり、失業率が高く、人が余っている状態なのです。
これは今の日本とは逆の状態ですね。
さらに、仕事がない彼らは安い賃金でも働きます。
日本を含めた海外の企業がフィリピンにこぞって進出するのは、ほかでもない安い労働力があるからです。
働き手が豊富にいて、なおかつ人件費を抑えられるとなれば、こんなに好条件なことはありません。
<経済特区による優遇がある>
海外からの企業進出を積極的に受け入れているフィリピンでは、手厚い優遇措置もあります。
PEZAと呼ばれているフィリピン経済特区では、投資委員会に登録することで、以下のような優遇を受けることができます。
◆4〜8年間の法人所得税免除
◆すべての中央・地方税に代わる特別税5%が適用
◆機会設備、スペアパーツ、原材料の輸入関税の免除
◆外国人労働者の雇用が可能
◆社員研修など人材育成費用の税控除がある
◆外国人投資家とその家族に永住権を保証
◆100%外国資本企業を認可
今後、変更や追加などがあるかもしれません。
いずれにしても、他の国に進出するよりも圧倒的にメリットの多い条件が設けられています。
<親日である>
フィリピンは、ドゥテルテ大統領をはじめ、親日家が大変多い国として知られています。
国レベルで歓迎されているだけでなく、フィリピンの個人一人一人と話してみても、日本人が好かれていることはすぐに感じることが出来るでしょう。
日本や日本人に対する憧れを抱いているフィリピン人も多く、日系企業や日本人とともに働くことは、彼らにとって名誉あることのようです。
ビジネスを展開していくにあたっても、日本人というだけで手続きがスムーズに行えたり、信頼してもらえたりと、お得なことが多いです。
<英語が公用語>
フィリピンは英語人口が世界で第3位であり、東南アジアで最も高い英語力を誇ります。
実は、フィリピンの経済が急成長しているのは、この高い英語力のおかげでもあります。
外資系企業によるコールセンター事業がフィリピンで発展しているのも、世界で通用するビジネス英語力を持っているからです。
日本の企業も、欧米諸国とやりとりが発生すれば英語は絶対に必要になります。
フィリピンでは、安い人件費にも関わらず、高い英語力を持ち合わせた有能な人材を見つけることができるのです。
<フィリピンビジネス進出のデメリットとは?>
フィリピンでビジネス展開をしていくにあたっては、デメリットというよりは、少し不便な部分があります。
それが、インフラ整備がまだ不十分ということです。
何にせよ、ビジネスを行うには物流システムが必要になります。
しかし、フィリピンでは道路の整備が圧倒的に遅れており、なかなか物がスムーズに運べないのです。
その上、車の台数ばかりが増えて道路は大渋滞を起こし、数十分で行けるはずの場所でも何時間もかかったりします。
フィリピンでは、渋滞による経済損失がなんと1日50億円とも言われています。
現在、国をあげてインフラ整備には力を入れているところですが、先進国のように整うまでには、まだ数年かかりそうです。
また、インターネットに関しても日本ほど安定した回線やスピードがありません。
カフェやレストランなどでのフリーWi-Fiの普及率は高いですが、プロバイダ契約をして有線のインターネットを引っ張っても、あまり速度が安定しないのです。
これは、現代のビジネスにおいてはかなり不便な部分になります。
大雨などで停電することもしばしばあるため、多くの企業では2つ以上の回線を契約してダウン時に備えています。
ネットの使用料金も日本とさほど変わらないほど高いため、コスパは良いとは言えません。
<まずは一度現地視察を!>
いかがですか?
フィリピンはまだ未発達な部分はあるものの、将来性や現在の優遇措置を考えると、進出するメリットが非常に多い国と言えます。
個人消費が大きく、購買意欲の強い国民を抱えていることもポイントです。
フィリピンに投資する、ビジネス展開をするにあたっては、まずは現地視察をして実際のフィリピンを見てみることをおすすめします。
BTWINは、フィリピンの住居用不動産をご紹介しているほか、新規事業立ち上げのためのオフィス探しもお手伝いしています。
不動産投資はもちろん、資産運用やフィリピンでの起業に興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせください。
現地視察ツアーもご案内しています。
https://btwin-realty.com