フィリピン・セブ移住のメリット、デメリットとは?
日本以外の国に住んでみたい、と思うことありますよね?
そんな時に、ぜひ候補に入れたいのがフィリピンのセブです。
セブといえば、南国リゾートの観光地だったり、英語留学先として知られている場所ですが、実は日本人からは移住先としてとても人気があります。
南の島に移住してのんびり暮らす・・そんな夢のようなライフスタイルが、実は比較的簡単にできちゃう場所なんです。
でも、セブに実際に暮らすってどうなの?デメリットはないの?治安は大丈夫??などなど、心配なことも多いかもしれません。
そこで今回は、セブに移住するメリットとデメリットについて、リアルな情報をお伝えしたいと思います!
東南アジアに移住を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
<セブ移住のメリット>
■英語が公用語
フィリピンの公用語はタガログ語と英語です。
セブではタガログ語の代わりにセブアノ語が話されています。
都市に住んでいる人々はほとんどがバイリンガルで、英語はだいたい通じます。
実は世界でも英語人口が3番目に多い国なんです。
英語留学先として人気なのも納得ですよね。
セブに住めば、生活はほぼ英語になるでしょう。
英語力を上げたい、もっとインターナショナルな仕事がしたいと考えている人には、最高の移住先と言えます。
■気候が安定している
フィリピンは1年を通して暑い国ですが、セブも同様に常夏です。
年間平均気温は27〜30度。
1年中半袖、短パン、ビーチサンダルで過ごせます。
首都マニラのように大きな台風が来ることもなく、気候が非常に安定しています。
四季がないので日本のように冬服を用意する必要はもちろんありません。
寒い時で25度前後です。
また、日本の夏は時折38〜40度という猛暑に見舞われることもありますが、セブではそこまで暑くなることもありません。
とても過ごしやすいです。
日が長いのも特徴で、1年を通して19〜20時頃まで明るいです。
■綺麗な海にすぐアクセスできる
セブに移住すれば、美しいエメラルドグリーンの海がいつでもすぐ近くにあります。
セブのマクタン島は、セブシティからでもアクセスが便利なリゾートエリア。
観光客が多い場所ですが、週末はシティでの喧騒を忘れてマクタンのビーチでのんびり南国ライフを満喫するのも良いでしょう。
海が大好きな人、マリンスポーツが趣味の人にも、セブはパーフェクトな移住地と言えます。
■親日家が多い
セブのみならず、フィリピン全体において日本人は好かれていると感じます。
日本のアニメや漫画などの文化に興味があるフィリピン人も多く、自分が日本人だと言うだけで相手が喜んでくれることも。
世界にはいろんな情勢がありますが、フィリピンと日本の関係は良好と言えるでしょう。
日本という国に憧れを抱いている人や、いつか日本に来たいと思っているフィリピン人も多いようです。
移住するとなれば、やはり現地人に好かれている方が暮らしやすいですよね。
■永住ビザが取りやすい
フィリピンに住むためにはいくつかのビザがありますが、中でも人気なのはクオータビザと呼ばれている永住権が取得できるもの。
他の国で永住権を取るのは現地人と結婚でもしない限り難しいですが、フィリピンは比較的簡単に取得できます。
また、35歳以上でまとまった資金があるなら、リタイアメントビザという別の永住権ビザもあります。
いずれにしても、日本人は優遇されているので取りやすい傾向があります。
■日本から近い
東南アジアの中でもフィリピンは最も距離が近いです。
日本からマニラなら4時間半、セブなら5時間のフライトで行けます。
もし突然日本に帰らなければいけない用事ができても、その日のうちに帰国できます。
時差も1時間しかないので、日本にいる家族や友人とも連絡が取りやすいというメリットもあります。
■物価が安い
セブの物価は、物にもよりますが日本の4分の1ほどと言われています。
ミネラルウォーターは1本20円程度です。
また、交通費が非常に安くタクシーは初乗り30ペソ(約60円)。
生活していく上で物価が安いのは非常に助かりますよね。
不動産価格も安いので、現地でコンドミニアムを買って暮らす人も多いです。
フィリピンのコンドミニアムは大体どこも、プールやトレーニングジム、24時間のセキュリティ完備で、まるでホテルのようです。
メイドや運転手も月1万円程度で雇えるため、日本ではまず無理であろう贅沢な暮らしがセブでは実現します。
しかし、ショッピングモールや高級レストランなどでは日本と変わらない価格設定になっています。
ちゃんとした日本食レストランに入れば、1食1,000円程度かかると思って良いです。
セブで安く暮らすには、食費をどれだけ節約できるかにかかっていると思います。
■良い教育を受けさせることができる
フィリピンは英語が公用語であるため、英語教育が非常に進んでいます。
インターナショナルスクールも数多くあり、国際感覚や英語力を養うためにわざわざセブで子育てをする親も多いです。
モンテッソーリ教育など、日本ではなかなか受けさせることができない教育スタイルも、セブでなら比較的安く叶います。
また、学校システムだけでなくフィリピン社会で生きていく上で、子供は学ぶことが多いと思います。
大学まで通えるエリートでお金持ちの家庭もあれば、その日に食べるものも足りないような貧しい人たちもいる国です。
そういった少し過激とも思える環境は、日本では決して知ることのない世界の情勢を学ぶきっかけになるのではないでしょうか。
■多様性を感じられる
日本とは違い、フィリピンは多民族国家です。
そもそも土着のフィリピン人だけでも相当な種類が存在しているのに、それに加えて華僑も多いですし、韓国人や欧米人も住んでいます。
日本に住んでいればほぼ日本人しかいないので、これだけ多様な人種や文化に触れられることはセブに暮らす大きなメリットと言えるでしょう。
こういった民族の多様性をリアルに目の当たりにし、さまざまな価値観を養うことは、人生の幅を広げてくれます。
また、貧富の差が激しく発展途上なこの国では、日本では当たり前と思っているインフラやサービスがどれだけありがたいものか感じることもできます。
キリスト教が強く根付いていることも、大きな違いです。
宗教に対して偏見を持つ人も多い日本とは違い、みんなが信仰心を持って生活している姿を見ることで、世界にはいろんな思想があることも理解できます。
子育てにおいても、多角的に物事を捉えることが出来るようになり、大変良い影響があるのではないでしょうか。
<セブ移住のデメリット>
■治安が悪い
フィリピン全体で治安が良くないことはよく知られています。
特に首都マニラは犯罪件数も多く、安全なエリアとは言えません。
セブはマニラと比べると少し良くなりますが、それでも夜に一人で出歩けるような環境ではありません。
現在ドゥテルテ大統領はフィリピン全体の治安改善に向けて麻薬撲滅など様々な政策を掲げていますが、抜本的な解決までにはもう少し時間がかかりそうです。
セブで暮らす際には、狭くて暗い道には近づかない、ジープニー(地元民が使っている乗合タクシー)ではなくタクシーを利用するなど、普段から自分で自分の身を守る意識が必要になります。
また、自分一人なら良いですが、子供がいる場合は常に親が気を張っていなければなりません。
■空気が汚い
フィリピンの都心はセブを含め空気が汚いです。
これは、交通量が多すぎるためです。
日本のようにハイブリッド車などは一台も走っておらず、みんなガソリンをふかして大気を汚染しながら運転しています・・。
また、車検やメンテナンスの義務などもないため、壊れかけたような車も普通に走っており、余計なガスを排出しています。
セブに住むと、喉や目が痛くなる人が多いのですが、これは街中の汚れた空気のためです。
完全に回避することはできませんが、出来るだけ交通量の少ないところを歩くようにすると良いでしょう。
目薬やのど飴、マスクなども日本から持っていくと重宝します。
セブには目薬ものど飴もあまり売っていません。
■交通渋滞がひどい
フィリピンは、セブも含め交通渋滞がひどいです。
これは世界的に見ても最悪のレベルで、通常15分で着くところが1時間以上かかることも珍しくありません。
ですので、もしも現地の会社に勤務する場合は、出来るだけ職場に近いところに住居を構えた方が賢明です。
どこかへ出かける際も、通勤・帰宅ラッシュの時間帯を避けたり、最初から遅刻することを見越して早めに家を出るなどの対策が必要になります。
■人々がちょっといい加減
日本人の多くがセブに来て驚くのは、フィリピン人がすごくテキトーでいい加減な人種だということ(笑)
まず約束の時間に集合することはありませんし、知らないことを知っていると嘘をついたり、仕事中なのに踊りだしたり、たいして仲良くもないのにお金貸してと言ってきたり・・
挙げだすとキリがないですが、これが彼らの文化だと思って、受け流すしかありません。
国が違えば国民性や慣習も違うのです。
日本人のように信頼できない人も多いので、あまり彼らの言うことをアテにしないことがポイントです。
お金を貸したらまず返ってこないと思って良いでしょう。
もちろん、親切で陽気でフレンドリーで明るくて楽観的で・・というポジティブな面もたくさんありますので、そちらに目を向けて、細かいことは気にしないのがセブで楽しく暮らすコツです。
<まずは数ヶ月からお試し移住してみては?>
いかがですか?
セブに移住するメリット、デメリットについてご紹介しました。
海外で暮らすというのは良いことばかりではありませんが、確実に人生の経験値を増やし、視野を広げてくれるものです、
フィリピンはまだまだ発展途上国なので、不衛生な部分もありますし、不便と感じる部分も多いかと思います。
しかし、そんな不便ささえも楽しみながら生活できるならば、セブは本当に日本人にとっては良い移住先です。
永住ビザを取らなくても何度も観光だけで長期滞在可能なので、まずは数ヶ月お試しで住んでみるのも良いでしょう。
ぜひ魅力溢れるセブを、肌で感じに訪れてみてください。