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フィリピンが「マハルリカ」になったら?日本の反応は?


フィリピンの国名を「マハルリカ共和国」にしたいと先月11日の演説で語ったドゥテルテ大統領。

かつて独裁政権でフィリピンの指揮を執っていたマルコス元大統領も同じ提案をしていましたが、実現せずに一度この話は流れていました。

しかし、ドゥテルテ大統領は今、国名変更にかなり前向きな意向を示しているようです。

 

<「マハルリカ」とは?>

「フィリピン」と「マハルリカ」では表記も響きも全く違いますよね。

それもそのはず、この2つは別々の言語由来だからです。

「フィリピン」はスペイン語由来。

かつて400年近くに渡ってフィリピンを支配していたスペインの「フェリペ国王(2世)」にちなんで付けられた名前なのです。

対する「マハルリカ」(Maharlika)はと言うと複数の言語由来で、タガログ語で「気高い」や「尊厳のある」、マレー語では「自由」の派生語、サンスクリット語(インドや南アジアの古代語)では「気高く誕生した」などの意味があります。

ドゥテルテ大統領としては、すでに統治時代の終わったスペイン由来の名前ではなく、自国を形成している民族の言葉の方が良いと考えているようです。

また、「マハルリカ」は現代フィリピン語で「王族」という意味も持っており、フィリピンの伝統文化を指すものとして、マルコス政権時代には積極的に使用されていたと伝えられています。

「気高い」「尊厳のある」「自由」「王族」・・・「マハルリカ」はまさに、ドゥテルテ大統領が目指す国家にふさわしい言葉と言えそうです。

 

<実現可能性はどのくらい?>

国名を変えたいと言っても、実際には簡単に変えられるものでもありません。

法律の改定や国民投票などさまざまな手続きを経る必要があり、時間もかかります。

ですので、近年中に実現する可能性はそれほど高くはないと言われています。

ただし、これまであらゆるルールをぶち壊し、良くも悪くも人々の期待を裏切ってきたドゥテルテ大統領なら、もしかすると簡単にやってのけるかもしれませんね。

支持率も高い大統領なので、国民投票を行った際も賛同を多数得られる可能性は高いでしょう。

 

<フィリピン国内の反応は?>

実際にフィリピン国民は改名の動きに対してどのような反応を示しているのでしょうか。

一部のフィリピン人の愛国心を掻き立てていることは間違いないでしょう。

また、イラルデ元上院議員は「フィリピンという名前は屈辱的だ」と批判し、「ユナイテッド・アイランズ・オブ・マハルリカ」(マハルリカ合島国)という名前を提案しました。

フィリピン人の強い民族愛とアイデンティティを主張しているようです。

大統領報道官でるパネロ氏も、「大統領のアイディアに過ぎないが、私は同意する。」とコメントしています。

一方でソット上院議員は、「国名改名の前にやるべき課題が山ほどある。」と反対の姿勢を示しています。

人権派弁護士であるジョクノ氏もまた、「政府は国民への食料供給や雇用創出を優先するべき」と批判しました。

たしかに今フィリピンではまだ深刻な貧困問題や社会格差問題が解決されていない状態ですので、国名変更が最優先ではなさそうに見えます。

 

<「マハルリカ共和国」という国名に反対している国民も>

フィリピンで圧倒的な支持率を持つドゥテルテ大統領なら、国名を「マハルリカ」へ変更する際にも多数の同意が得られそうな気がします。

しかし、フィリピン国内にはすでに反対派も多数いるようです。

それは、カトリック教徒たちの一部。

フィリピンは東南アジアで唯一のキリスト教国として知られており、フィリピン国民の8割がカトリック教徒です。

彼らはキリスト教のおかげで幸せに暮らしていると信じています。

そして、そのキリスト教をかつてフィリピンに持ち込んだのは、ほかでもないスペイン人です。

敬虔なカトリック教徒のフィリピン人にとっては「フィリピン」という国名は誇りでもあるのでしょう。

改名すれば、カトリックの価値が下がるかもしれないと懸念しているため、反対というわけです。

宗教が絡んでくると、また問題は複雑化しそうですね。

 

<日本への影響は?>

もしフィリピンが「マハルリカ共和国」になった場合、日本への政治的な影響はそれほど大きくないかもしれません。

しかし、最も懸念されているのは、なかなか新国名が浸透しないということです。

もちろん、日本だけではなく全世界にとって、慣れ親しんだ「フィリピン」ではなく「マハルリカ」と呼ぶようになるには時間がかかることでしょう。

 

<日本人の「マハルリカ」への改名に対する意見は?>

「マハルリカ」という名前は言いづらいという意見も多数あるようです。

「いかにも独裁者っぽい改名だ。」という批判の声も上がっています。

一方で、「そういう経緯があるのなら改名したい気持ちもわかる。国民の望むようにしたらいい。」という肯定的な意見を持つ人も多く見られます。

これまでも、ビルマがミャンマーになったり、ソ連がロシアになったり、世界では国名の変更は行われてきました。

それを考えると、フィリピンが「マハルリカ」になることも、そこまで難しくないのかもしれません。

いずれにしても、この改名問題はしばらくフィリピン国内および世界で大きな議論を呼びそうです。

今後の行方を見守りたいと思います。