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ドゥテルテ大統領はどうやってダバオを変えたのか?


目覚ましい経済成長を遂げるフィリピンに投資したいと考えている人は多いと思いますが、一口にフィリピンといってもさまざまな都市があります。

首都マニラやセブはもちろんですが、他にも注目すべき郊外都市が多々あり、ダバオもその1つです。

 

ダバオはフィリピンではナンバー2の大都市と言われていますが、経済圏としては3番目になります。

これから成長が期待できる都市です。

 

ダバオへの注目が高まっている最大の理由は、その治安の良さ。

治安の悪さが玉に瑕のフィリピンですが、それはマニラやセブなどの話であり、実はダバオ市の治安は東京と大差ありません。

女性が夜一人で出歩いても問題ないと言われています。

2008年にはフィリピン政府観光省から「フィリピンで最も住みやすい都市」に認定されています。

 

ではなぜダバオ市だけそこまで安全なのでしょうか?

 

その理由は、ドゥテルテ現大統領がかつてダバオ市の市長を務めていたことにあります。

ロドリゴ・ドゥテルテ氏が市長として統制していた1988年〜2016年に、ダバオの治安は劇的に良くなりました。

 

実はダバオは、ドゥテルテ氏が市長となるまで、殺人、麻薬売買、強姦などの凶悪犯罪が多発し、市民は20時以降は自由に外を歩くこともままならないような状況だったのです。

ドゥテルテ氏はそんな”フィリピンで最も治安の悪いエリア”として知られていたダバオを、真逆の”東南アジアで最も安全な街”へと変えました。

 

ドゥテルテ氏が具体的に行った方策は、以下のようなものです。

 

<タクシーのぼったくり禁止>

フィリピンでは、空港に着くや否やぼったくりのタクシー運転手がわらわらと集まってきます。

マニラやセブではタクシーの運転手がメーターを使わずにぼったくるケースが多く、料金で揉めることは日常茶飯事です。

多少多く払わされたり、お釣りが貰えなかったりしても、日本人は諦めがち。

そのため、タクシーのせいでフィリピンのイメージが悪いという日本人も多いのです。

しかし、ダバオでは事情がまったく違います。

この都市ではタクシーのぼったくりが一切ありません。

もちろんお釣りも1ペソ単位までちゃんと返してくれます。

それどころか車内に忘れ物をしても警察へ届けてくれるのだとか。

マニラではまずありえないことです。

これは、ドゥテルテ市長がタクシーのぼったくりに関して厳しい罰則を設けたからです。

メーターを作動させないなどでぼったくった場合は、運転手もタクシー会社も営業停止としました。

ちなみにダバオでは、空港を出てすぐに寄ってくるあの運転手たちはいません。

 

<車のスピード違反規制>

フィリピンはみんな運転が荒く交通ルールなどあってないようなもの、と思われていますが、ダバオではスピード制限が設けられていて、道路も比較的安全です。

市街地では時速30km以下に規制されています。

また、日頃から警察がスピード違反者の取り締まりを行っています。

こちらもマニラやセブではまず見かけない光景です。

 

<防犯カメラの設置>

市内の至るところに防犯カメラを設置し、犯罪を抑止しています。

まるで先進国ですね!

 

<麻薬撲滅キャンペーン>

現在大統領としてフィリピン全体に同キャンペーンを施行しているドゥテルテ氏。

やはり麻薬はすべての犯罪の元凶となっています。

麻薬犯罪に関わる者は裁判なしですぐに射殺して良い、という政策は賛否両論ありますが、彼が反対を押し切ってこの政策を行ったおかげで、ダバオ氏の犯罪率は劇的に減ったのです。

ダバオでの成功例があるからこそ、現在フィリピン全体の治安を立て直そうと同政策に踏み切っているのですね。

 

<バーやクラブなどの営業時間を規制>

夜遊びが楽しいことで知られるフィリピンですが、ダバオ市ではドゥテルテ市長によって、2014年からバーやクラブなどの営業時間が午前1時までに規制されました。

規則を破ると、そのお店だけでなくその一帯のお店全部を一定期間営業停止にするなど、徹底しています。

やはり深夜の繁華街は犯罪率が高まるため、この規制も効果が高かったようです。

 

<喫煙規制>

治安向上のため、2002年に喫煙に関する規制も厳しくしました。

ダバオ市内はほとんどの場所が全面禁煙で、飲食店、居酒屋、ビル内、道端、ショッピングモール、空港、カジノなど、どこへ行ってもなかなかタバコを吸える場所は見つかりません。

喫煙すると1,000ペソ(約2,300円)の罰金が課せられるか、あるいは1ヶ月拘留させられます。

ドゥテルテ氏が大統領となった現在は、フィリピン全体で喫煙規制が厳しくなっています。

もちろん外国人も対象なので、フィリピンでは気軽にタバコは吸えないことを覚えておきましょう!

 

<911緊急センター>

日本で言うところの「119」や「110」に当たるのがこの「911」で、警察、救急車、消防車などを呼ぶための電話番号として2002年9月に導入されました。

日本では昔から当たり前に使われている緊急の番号ですが、フィリピンではまだまだ普及しておらず、導入されているのはダバオ市とキダパワン市だけです。

ただし天災などが発生した場合は、この2都市以外に向かうこともあります。

ダバオの人々は、何かトラブルがあってもすぐに救急車や警察を呼ぶことができる環境なのですね。

 

<青少年の夜間外出禁止>

なんとダバオでは、16歳未満が21時以降に外出することを禁止されています。

ちょっとやりすぎな気もしますが、夜になると麻薬密売人なども現れやすいフィリピンでは、非行防止に効果が大きかったようです。

 

<夜間の酒類の販売禁止>

午前1時〜8時まではお酒が一切買えないようにしました。

ダバオではコンビニでもスーパーでも飲食店でも、深夜にお酒を提供しているお店はどこにもありません。

もし違反すれば、そのお店は営業停止処分となります。

これは、未成年が飲酒し犯罪や非行へ走ることを防止しています。

 

<ゴミの分別>

フィリピンへ行くとがっかりすることの1つに、ゴミの散乱があります。

特に、どう処理していいのか分からなくなっているプラスチックゴミが溢れており、ゴミ山が出来てそこにストリートチルドレンが住んでしまっているような状態です。

ダバオではこういった犯罪の温床となる場所を絶対に作らないように、ゴミの分別制度を導入しました。

ゴミの回収場所を指定し、種類別に分けて出すように義務付けられています。

日本では当たり前のことですが、当時のフィリピンでは大変画期的でした。

分別ルールを違反すると罰則もあります。

そのためダバオはマニラなどと比べると街の中も大変綺麗で、清掃員もいるため、クリーンな景観を保っています。

 

<年末年始の花火禁止>

フィリピンでは年越しの際に打ち上げ花火を上げる文化があります。

しかし、日本のように花火師などの専門はいないため、一般市民がそこらじゅうで上げ放題の状態で、毎年死亡事故や怪我人が発生していました。

そのためダバオ市では年越しの花火を禁止し、代わりにラッパを吹くように推奨しているそうです。

今ではすっかりそれが浸透し、ラッパフェスなども開かれるようになっています。

毎年死人が出ているのにマニラなどでは相変わらず打ち上げ花火が続いているっていうのも、どうかと思いますよね・・。

 

■安全でオープンで清潔な街へ

これらのさまざまな政策によって生まれ変わったダバオ市。

少数民族が政治に参加できるようになるなど、治安面以外でもどんどん洗練されてきています。

治安の良さが評価されているのみならず、「フィリピンでもっとも清潔で自然豊かな都市」にも選ばれています。

さらに、失業率は低く、子供達の識字率は高く、GDP成長率も伸びています。

こういったロドリゴ・ドゥテルテ氏の数々功績を見ると、多少やりすぎかも?と思うくらいの規制がちょうど良いのかもしれません。

フィリピン国民が彼を支持し、大統領としての期待値が高いことも頷けます。

フィリピンという国全体がダバオのように安全でオープンになれば、もはやこの国は最強と言えるでしょう。

彼が大統領として、これから残された任期でどのようにフィリピンを変えていってくれるのか、私たち日本人も楽しみに見ていたいものですね。

投資の対象としても、ますます注目度が高まっていくことでしょう。