実はマニラで一番危険?空港の治安について
フィリピンは治安が悪いというけれど、どこもかしこも悪いわけじゃありません。
マニラの経済中心地マカティやグローバルシティなどの新興都市の治安は大変良く、日本と変わらないくらい安全と言われています。
また、ダバオやバギオといった地方都市もとても安全で、女性が一人で歩いても問題ありません。
危険な国にいるという感覚はないでしょう。
やはり危ないのはマニラ市内で、貧困層の多いエリアはやはり犯罪率が高くなります。
こういった場所へは近づかないのが一番です。
しかし、マニラへ行くにあたっては、絶対に避けて通れない治安の悪い場所があります。
それが、ニノイ・アキノ空港です。
通称マニラ空港とも呼ばれているここは、マニラの中でも特に日本人は気をつけたい場所。
フィリピンに着いてすぐにそんな場所にいるなんてちょっと怖いですが、ここはもうしょうがないです。
とにかくいろんなトラブルが起こりやすいので、防衛策を知っておくことが大切になります。
<マニラ空港でよくある犯罪と対策>
■タクシーのぼったくり
最も多いトラブルは、タクシーのぼったくりです。
空港から出たらすぐに「タクシー?」と寄ってくる人がいます。
この人たちは100%ぼったくり金額を提示してきますので、話してはいけません!
なんとその相場は普通の料金の5倍だとか。
フィリピンはタクシー初乗り30ペソ(約65円)程度と激安なため、たとえ5倍でも安いと感じてしまうかもしれませんが・・・
そんなのに乗ったらフィリピン初心者だということがバレて、相手は「もっと取れる!」と思ってしまいます。
空港からのタクシーは、声をかけてくる怪しい人のものではなく、普通にタクシー乗り場から乗りましょう。
■恐喝、濡れ衣犯罪
一番怖いのはこれかもしれません。
手荷物検査時にバッグにいつの間にか銃弾を入れられ、X線検査で引っかかるようにし、罰金を払えば見逃してやる、という空港スタッフによる恐喝です。
「自分はこんなものは持っていなかった」と説明してももちろん無駄で、支払いを拒否すると犯罪の容疑者にされて逮捕されてしまうのです。
実際、このケースで逮捕され、6日間も留置場に拘束された挙句、4万ペソもの保釈金を払った人もいます。
このような犯罪は100件以上起きており、アメリカ人女性がSNSに投稿したことによって世界に知られることになりました。
ドゥテルテ大統領はこの不正を許さないとして動き出しましたが、完全になくなったわけではありません。
バッグから少しでも目を離さないこと、簡単にものを入れられるバッグを使わないなどして防衛しましょう。
■タバコは所定の場所で!
フィリピンでは今、喫煙に関する法律が厳しくなっています。
所定の場所以外でタバコを吸って見つかると、即罰金です。
しかも、外国人がやらかすと厄介なことになりかねません。
東南アジアには喫煙に関して緩い国も多いですが、フィリピンは非常に厳しいので、気軽には吸えないと思ってください。
マニラ空港でも、吸える場所はほんのわずかです。
もちろん、市内へ出てからも気軽には吸えませんので注意してください。
■窃盗、スリ
これは基本中の基本ですが、自分の荷物は肌身離さず持っていてください。
ちょっとでも目を離すと一瞬の隙をついて持ってかれます。
荷物だけでなく、ポケットに財布などを入れていると簡単に抜かれます。
また、フィリピンではiPhoneをはじめとするスマホが毎日のように盗まれています。
こちらもポケットには入れておかないこと。
初めてフィリピンへ行くと、いろいろ物珍しくて写真を撮りたい気持ちになるかもしれませんが、あまり観光客っぽさは出さないことがポイントです。
また、高価なブランドのバッグやアクセサリー類も身につけないでください。
フィリピンに慣れている女性はみんな、マニラ空港に着く前にイヤリングやネックレスなどのアクセサリー類を全部外すそうです。
実際、ピアスを無理矢理むしり取られたなんて例もあります。
ブランドものが見えるように持ち歩くのは、お金を持っていますよ〜!という親切なお知らせになってしまいます。
いかがでしょうか?
ちょっと怯えてしまうような話もありますが、フィリピンに着いたらまずこのマニラ空港という登竜門をくぐらなければいけません。
でも、しっかり気を引き締めて臨めば大丈夫!
一度都市部へ出てしまえば、マカティ、BGC、オルティガス 、アラバンなんかは本当に安全なんです。
基本的なことを守り、自分の身は自分で守るという気持ちを持って、マニラへ来てみてくださいね。
また、どうしても心配な人はツアーやエージェントを利用しましょう。